snmp-server user
SNMPセキュリティユーザ情報の設定をします。本コマンドで作成したユーザ情報は,snmp-server groupコマンドおよびsnmp-server hostコマンドで使用します。本コマンドでは最大50エントリを設定できます。
本コマンドでは,認証プロトコルと暗号プロトコルを設定します。暗号プロトコルは,認証プロトコルを設定していないと設定できません。認証プロトコルと暗号プロトコルの組み合わせを次の表に示します。
項番 |
認証プロトコル |
暗号プロトコル |
---|---|---|
1 |
なし |
なし |
2 |
MD5またはSHA |
なし |
3 |
MD5またはSHA |
DES |
[入力形式]
- 情報の設定・変更
snmp-server user <user name> <group name> v3 [auth { md5 | sha } <authentication password> [priv des <privacy password>]] [vrf <vrf id>]
- 情報の削除
no snmp-server user <user name>
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- <user name>
-
SNMPセキュリティユーザ名を設定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力できる文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。
-
- <group name>
-
SNMPセキュリティユーザが所属するSNMPセキュリティグループ名を設定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力できる文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。
-
- v3 [auth { md5 | sha } <authentication password> [priv des <privacy password>]]
-
- auth { md5 | sha } <authentication password>
-
認証プロトコルおよび認証パスワードを指定します。
md5:認証プロトコルにHMAC-MD5を使用します。
sha:認証プロトコルにHMAC-SHA1を使用します。
- priv des <privacy password>
-
暗号プロトコルおよび暗号パスワードを指定します。
-
本パラメータ省略時の初期値
auth以降を省略した場合,認証プロトコルを使用しない設定になります。
priv des以降を省略した場合,暗号プロトコルを使用しない設定になります。
-
値の設定範囲
<authentication password>および<privacy password>は,どちらも8文字以上32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力できる文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。
- vrf <vrf id>
-
<vrf id>で指定されたVRFからのアクセスを許可します。
-
本パラメータ省略時の初期値
グローバルネットワークからのアクセスを許可します。
-
値の設定範囲
<vrf id>にVRF IDを指定します。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
-
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
-
snmp-server groupコマンドで設定されていないセキュリティグループ名を本コマンドに設定した場合,本コマンドに設定したセキュリティグループの情報は無効となりますので,ご注意ください。
[関連コマンド]
snmp-server engineID local snmp-server view snmp-server group snmp-server host