コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3
DHCP/BOOTPパケットの転送先を設定します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
ip helper-address [vrf {<vrf id> | global}] <ipv4 address> [<ipv4 address>...]
- 情報の削除
no ip helper-address
[入力モード]
- (config-if)
- イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース,VLANインタフェース
- (config-subif)
- イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | global}
- 転送先のVRFを指定します。
- エクストラネット構成で,サーバが所属するVRFを特定したい場合,指定してください。
- <vrf id>
- 指定VRFを転送先とします。
- global
- グローバルネットワークを転送先とします。
- 本パラメータ省略時の初期値
転送先は,送信元インタフェースと同一のVRFまたはグローバルネットワークです。
- 値の設定範囲
<vrf id>には,VRF IDを指定します。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- <ipv4 address> [<ipv4 address>...]
- DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスを指定します。インタフェース当たり16個まで設定できます。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0〜127.255.255.255
・クラスA,B,C以外のアドレス
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- 自IPv4アドレス配下へのサブネット宛てブロードキャストDHCP/BOOTPパケットを受信し,かつサブネットブロードキャストのIPv4パケット中継を許可(ip addressコマンドでdirected-broadcastパラメータを指定)している場合,受信した一つのDHCP/BOOTPパケットに対して,レイヤ3中継とDHCP/BOOTPリレーエージェントによるレイヤ7中継がそれぞれ実施されます。
- エクストラネット実現には次の方法があります。
- 本コマンドでvrfパラメータを指定
指定したVRFのルーティングテーブルに従い転送します(サーバ向きの経路が,クライアント接続インタフェースが所属するVRFに存在しなくても,転送できます)。
- ip dhcp relay source-interfaceコマンドを指定
本コマンドでvrfパラメータを指定していない場合,指定された送信元インタフェースが所属するVRFのルーティングテーブルに従い転送します。
- 上記のどちらも省略
本コマンドを設定しているクライアント接続インタフェースが所属するVRFのルーティングテーブルに従い転送します。
[関連コマンド]
なし
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