コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
RMONアラームグループの制御情報を設定します。本コマンドでは最大128エントリを設定できます。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
rmon alarm <number> <variable> <interval> {delta | absolute} rising-threshold <value> rising-event-index <event no.> falling-threshold <value> falling-event-index <event no.> [owner string] [ startup_alarm { rising_falling | rising | falling } ]
- 情報の削除
no rmon alarm <number>
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- <number>
- RMONアラームグループの制御情報の情報識別番号を指定します。本パラメータは準拠規格のalarmIndexに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
1〜65535
- <variable>
- 閾値チェックを行うMIBのオブジェクト識別子を指定します。本パラメータは準拠規格のalarmVariableに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
オブジェクト名称とドット記法で,63文字以内の文字列を指定します。INTEGER,Integer32,Counter32,Gauge32やTimeTicksタイプのオブジェクト識別子を指定してください(本装置のアラーム機能では,Counter64タイプは非サポートです)。
- <interval>
- 閾値チェックを行う時間間隔(秒)を指定します。本パラメータは準拠規格のalarmIntervalに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
1〜4294967295
- {delta | absolute}
- 閾値チェック方式を指定します。deltaの場合,現在値と前回のサンプリング時の値の差分を閾値と比較します。absoluteの場合,現在値を直接閾値と比較します。本パラメータは準拠規格のalarmSampleTypeに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
なし
- rising-threshold <value>
- 上方閾値の値を指定します。本パラメータは準拠規格のalarmRisingThresholdに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
-2147483648〜2147483647
- rising-event-index <event no.>
- 上方閾値を超えたときのイベント方法の識別番号を指定します。イベント方法は,コンフィグレーションコマンドのeventで指定した制御情報の情報識別番号です。本パラメータは準拠規格のalarmRisigEventIndexに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
<event no.>にコンフィグレーションコマンドのeventコマンドで指定した制御情報の情報識別番号(1〜65535)
- falling-threshold <value>
- 下方閾値の値を指定します。本パラメータは準拠規格のalarmFallingThresholdに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
-2147483648〜2147483647
- falling-event-index <event no.>
- 下方閾値を超えたときのイベント方法の識別番号を指定します。イベント方法は,コンフィグレーションコマンドのeventで指定した制御情報の情報識別番号です。本パラメータは準拠規格のalarmFallingEventIndexに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
<event no.>にコンフィグレーションコマンドのeventコマンドで指定した制御情報の情報識別番号(1〜65535)
- owner <string>
- 本設定の設定者の識別情報を指定します。本設定を誰が行ったかを識別するための情報です。本パラメータは準拠規格のalarmOwnerに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし
- 値の設定範囲
24文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力できる文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。
- startup_alarm { rising_falling | rising | falling }
- 最初のサンプリングで閾値チェックを行うタイミングを指定します。risingを指定した場合,最初のサンプリングで上方閾値を超えた場合にアラームを出します。fallingを指定した場合,最初のサンプリングで下方閾値を超えた場合にアラームを出します。rising_fallingの場合,最初のサンプリングで上方閾値または下方閾値を超えた場合にアラームを出します。本パラメータは準拠規格のalarmstartUpAlarmに対応します。
- 本パラメータ省略時の初期値
rising_falling
- 値の設定範囲
なし
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- SNMPマネージャからアラームグループにアクセスするときは,snmp-server communityコマンドでSNMPマネージャの登録が必要です。
- アラームグループのrising-event-index,falling-event-indexの値はコンフィグレーションで設定したイベントグループの情報識別番号を設定してください。
- コンフィグレーションで設定したアラームグループとSNMPマネージャからSetで設定したアラームグループを合わせて,最大128エントリ設定できます。最大エントリを設定した状態で,コンフィグレーションにアラームグループを設定しても,追加したアラームグループは動作しません。不要なalarm設定を削除してから,再設定してください。
- SNMPマネージャからRMON alarmTableのSetを行った場合,コンフィグレーションには反映されません。
- alarmのコンフィグレーション数が多い場合や,intervalに設定した値が60秒以内である場合など,一部のalarmでMIB情報を収集できなくなるとalarmが動作しないことがあります。そのような状態では,alarmStatusのMIB値はinvalid(4)になります。このような状態になっているときは,interval値を60秒より大きくするか,または不要なalarm設定を削除してください。
- interval値が大きく設定されている場合,5.などの理由で,alarmStatusがvalid(1)からinvalid(4)になるまでしばらくはvalid(1)で応答します(目安としては,interval値の約半分の時間が掛かります)。
[関連コマンド]
snmp-server host rmon event
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