コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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logging syslog-host

ユーザ入力コマンドおよびメッセージの送信先syslogサーバを設定します。本コマンドでは最大50エントリを設定できます。

[入力形式]

情報の設定
logging syslog-host <host name> [no-date-info] [version <version id>] [source-interface loopback <loopback id>]
logging syslog-host { <ip address> | <ipv6 address> } [vrf <vrf id>] [no-date-info] [version <version id>] [source-interface loopback <loopback id>]

情報の削除
no logging syslog-host <host name>
no logging syslog-host { <ip address> | <ipv6 address> } [vrf <vrf id>]

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<host name>
ユーザ入力コマンドおよびメッセージの送信先syslogサーバを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    ホスト名を64文字以内で指定します。使用できる文字については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{ <ip address> | <ipv6 address> }
ユーザ入力コマンドおよびメッセージの宛先をIPv4アドレスまたはIPv6アドレスで指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    <ip address>
     syslogサーバをIPv4アドレスで指定します。
    <ipv6 address>
     syslogサーバをIPv6アドレスで指定します。

vrf <vrf id>
vrf definitionコマンドの<vrf id>パラメータで指定したVRFにユーザ入力コマンドおよびメッセージを送信します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    グローバルネットワークにユーザ入力コマンドおよびメッセージを送信します。
  2. 値の設定範囲
    <vrf id>にVRF IDを指定します。
    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

no-date-info
送信情報から発生時刻を除いたユーザ入力コマンドおよびメッセージを送信します。送信情報のフォーマットは運用ログと同じです。
運用ログのフォーマットについては,「メッセージ・ログレファレンス 1.1.3 運用ログのフォーマット」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    運用ログのフォーマットに規定されているすべての情報を送信します。
  2. 値の設定範囲
    なし

version <version id>
syslogのフォーマットバージョンを指定します。
<version id>に1を指定した場合,RFC5424に準拠したsyslogフォーマットでsyslogを送信します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    RFC3164に準拠したsyslogフォーマットでsyslogを送信します。
  2. 値の設定範囲
    1

source-interface loopback <loopback id>
syslogサーバへのメッセージ送信時の送信元IPアドレスとして使用するループバックインタフェースを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ループバックインタフェースに設定しているIPアドレスを使用します。このとき,no system-source-addressコマンドが設定されたループバックインタフェースは対象外とします。
    IPアドレスを設定していない場合,宛先経路の送信元インタフェースのアドレスを使用します。
  2. 値の設定範囲
    パラメータに指定できる値」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. syslog機能を使用するためには,出力先ホスト側でsyslogデーモンプログラムが動作していて,かつ本装置からのsyslog情報を受け取れるように設定されている必要があります。
  2. コンフィグレーションで送信元インタフェースが設定されていないで,かつno system-source-addressコマンドが設定されていないループバックインタフェースにIPアドレスが設定されている場合,syslog情報の送信元IPアドレスとしてそのIPアドレスを使用します。
  3. ホスト名としてlocalhostは指定できません。
  4. ホスト名は大文字と小文字を区別しません。
  5. IPv4アドレスとして127.*.*.*を設定できません。
  6. IPv4アドレスとしてクラスDおよびクラスEのアドレスを設定できません。
  7. IPv6アドレスとしては,グローバルアドレスおよびサイトローカルアドレスが指定できます。
  8. ホスト名にDNSサーバによるアドレス解決が必要なホスト名を設定した場合,DNSサーバとの接続状態に応じてアドレス解決に時間が掛かるおそれがあります。アドレス解決については,「コンフィグレーションガイド Vol.1 11. ホスト名とDNS」を参照してください。
    また,アドレス解決に時間が掛かった場合,syslog情報が送信されないことがあります。送信先syslogサーバはIPv4アドレスまたはIPv6アドレスで設定することを推奨します。
  9. 一度に大量のメッセージが発生した場合,syslog情報に抜けが発生することがあります。
  10. no-date-infoを指定した場合でも,装置内に保存されるユーザ入力コマンドおよびメッセージには時刻情報が残ります。
  11. no-date-infoを指定すると,ログ出力先に送信するユーザ入力コマンドおよびメッセージ内の時刻は除かれますが,ログ出力機能自体が時刻をヘッダとして追加するため,ログ出力先ではユーザ入力コマンドおよびメッセージの送信日時を表示します。

[関連コマンド]

ip host
ipv6 host
hostname
ip domain name
ip name-server
ip domain lookup

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