コンフィグレーションガイド Vol.3
本装置でVRF機能を動作させるには,VRFの設定,インタフェースのVRF設定,および各機能のVRF設定が必要です。ここでは,VRFの設定とインタフェースのVRF設定を示します。各機能のVRF設定については,各機能のコンフィグレーションの節を参照してください。
- [設定のポイント]
- VRFを使用するには,vrf definitionコマンドでVRFを設定します。そのあと,インタフェースにVRFを指定します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# vrf definition 1
(config-vrf)# maximum routes 500 70
(config-vrf)# arp-limit 50
(config-vrf)# ipv6 maximum routes 400 70
(config-vrf)# nd-limit 50
(config-vrf)# exit
VRF 1を設定します。IPv4最大経路数を500,警告のシステムメッセージを出力する閾値を70%に設定します。ARPエントリの上限を50に設定します。IPv6最大経路数を400,警告のシステムメッセージを出力する閾値を70%に設定します。NDPエントリの上限を50に設定します。
- (config)# interface loopback 1
(config-if)# vrf forwarding 1
(config-if)# ip address 192.168.0.1
(config-if)# ipv6 address 2001:db8::1
(config-if)# exit
ループバックインタフェースにVRFを指定します。ループバックインタフェース1にVRF 1を指定して,IPv4アドレスとして192.168.0.1,IPv6アドレスとして2001:db8::1を設定します。
- (config)# interface loopback 2
(config-if)# no system-source-address
(config-if)# vrf forwarding 1
(config-if)# ip address 192.168.0.2
(config-if)# ipv6 address 2001:db8::2
(config-if)# exit
ループバックインタフェース1のほかに,ループバックインタフェース2を設定します。ループバックインタフェース2に送信元アドレスとして自動選択しない設定をしたあとに,VRF 1を指定して,IPv4アドレスとして192.168.0.2,IPv6アドレスとして2001:db8::2を設定します。
- (config)# interface gigabitethernet 1/1
(config-if)# vrf forwarding 1
(config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
(config-if)# ipv6 enable
(config-if)# ipv6 address 2001:db8:10::1/64
イーサネットインタフェースにVRFを指定します。イーサネットインタフェース1/1にVRF 1を指定して,IPv4アドレスとして192.168.10.1,サブネットマスク255.255.255.0を設定します。IPv6を有効にして,IPv6アドレスとして2001:db8:10::1,プレフィックス長64を設定します。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2014, 2020, ALAXALA Networks, Corp.