コンフィグレーションガイド Vol.2

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19.2.7 シェーパユーザ個別設定

[設定のポイント]
まず,個別設定するためのシェーパモード情報を作成して,適用するNIF番号を設定することで,シェーパユーザを個別で設定できるようにします。シェーパモード情報として次に示す情報を設定します。
  • シェーパモード
  • スケジューリング種別
  • ユーザ送信キュー数
  • 廃棄優先度数
  • 階層化シェーパのポート番号
次に,設定するシェーパユーザ情報およびポートへ適用するシェーパユーザリストを作成して,使用するインタフェースへ適用することで,シェーパユーザを個別に作成します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# shaper mode SHAPER-LLPQ4 llpq4 scheduling pq max-user-queue 8 max-discard-priority 2 threshold2 port 1-12
    次のとおり指定して,シェーパモード情報(SHAPER-LLPQ4)を作成します。
    • シェーパモード:LLPQ4
    • スケジューリング種別:PQ
    • ユーザ送信キュー数:8キュー
    • 廃棄優先度数:2,廃棄閾値はthreshold2
    • 階層化シェーパのポート番号:1〜12
     
  2. (config-shp-mode)# nif 1
    作成したシェーパモード情報(SHAPER-LLPQ4)をNIF1に適用します。
     
  3. (config-shp-mode)# top
    (config)# shaper bandwidth-profile USER-PTN1 peak-rate 1G min-rate 100M llpq-peak-rate 50M
    グローバルコンフィグレーションモードに戻り,次のとおり指定して,階層化シェーパの帯域制御プロファイル(USER-PTN1)を作成します。
    • 最大帯域:1Gbit/s
    • 最低帯域:100Mbit/s
    • LLPQ最大帯域:50Mbit/s
    • キュー長および重み:デフォルト
     
  4. (config)# shaper users-list SHP-LIST1
    階層化シェーパのシェーパユーザリスト(SHP-LIST1)を作成します。本リストを作成すると,config-shp-usersモードに移行します。
     
  5. (config-shp-users)# shaper user 1,100-128 USER-PTN1
    階層化シェーパのシェーパユーザ番号と,使用する帯域制御プロファイルを設定します。この場合,通常ユーザ1および100〜128に,帯域制御プロファイル(USER-PTN1)を適用します。
     
  6. (config-shp-users)# top
    (config)# interface tengigabitethernet 3/1
    グローバルコンフィグレーションモードに戻り,イーサネットインタフェース3/1のコンフィグレーションモードに移行します。
     
  7. (config-if)# shaper users-group SHP-LIST1
    シェーパユーザリスト(SHP-LIST1)を適用します。
     
  8. (config)# end
    # reload nif 1
    Are you sure you want to restart nif 1? (y/n): y
    装置管理者モードに移行して,NIF1を再起動します。再起動が完了すると,適用したシェーパモードおよびシェーパユーザ情報で運用を開始します。

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