運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
IPマルチキャストルーティングプログラム(mrp)を再起動します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
restart ipv4-multicast [-f] [core-file]
[パラメータ]
- なし
- IPマルチキャストルーティングプログラムを再起動します。
- -f
- 再起動確認メッセージを出力しないで,IPマルチキャストルーティングプログラムを再起動します。
- core-file
- 再起動時にIPマルチキャストルーティングプログラムのコアファイル(mrp.core/pimdd.core/pimd.core)を出力します。
[実行例]
IPマルチキャストルーティングプログラムを再起動します。
図4-33 IPマルチキャストルーティングプログラムの再起動
> restart ipv4-multicast Multicast routing program restart OK? (y/n): y >
[ユーザ通信への影響]
IPv4マルチキャスト中継が一時的に停止します。
[応答メッセージ]
表4-11 restart ipv4-multicastコマンド応答メッセージ
項番 メッセージ内容 意味 1 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再投入してください。<Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因)) 2 <MRP> signaled but still running, waiting 6 seconds more. 本コマンドによって,IPマルチキャストルーティングプログラムを再起動中です。
しばらくお待ちください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp) 3 <MRP> still running, sending another terminate signal. 本コマンドによる再起動のために,IPマルチキャストルーティングプログラムにterminateシグナルを再送中です。
しばらくお待ちください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp) 4 <MRP> still running, sending a kill signal. 本コマンドによる再起動のためにIPマルチキャストルーティングプログラムにKillシグナルを送信中です。
しばらくお待ちください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp) 5 <MRP> terminated. IPマルチキャストルーティングプログラムが本コマンドによって停止しました。
自動的に再起動するので,しばらくお待ちください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp) 6 <MRP> failed to terminate. IPマルチキャストルーティングプログラムの 本コマンドによる再起動に失敗しました。
コマンドを再投入してください。<PID>:プロセスID
<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp)7 <MRP> has already stopped. IPマルチキャストルーティングプログラムがすでに停止しているため,本コマンドが失敗しました。
IPマルチキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再投入してください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp) 8 <MRP> restarted after termination: old pid <PID>, new pid <PID> 本コマンド実行中にPIDが変更されたため,コマンドが失敗しました。
IPマルチキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再投入してください。<PID>:プロセスID
<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp)9 <MRP> appears to be running as pid <PID>, but pid <PID> doesn't exist! IPマルチキャストルーティングプログラムのPIDファイル中に記述されたプロセスが存在しません。
IPマルチキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再投入してください。<PID>:プロセスID
<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp)10 <MRP> doesn't seem to be running. IPマルチキャストルーティングプログラムが起動していないため,コマンドが失敗しました。
IPマルチキャストルーティングプログラムの再起動を待って,コマンドを再投入してください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp/pimdd/pimd) 11 connection failed to <MRP> IPマルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。
頻発する場合は,本コマンドでIPマルチキャストルーティングプログラムを再起動してください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp) 12 <MRP> is not response. IPマルチキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再投入してください。
頻発する場合は,本コマンドでIPマルチキャストルーティングプログラムを再起動してください。<MRP>:マルチキャストルーティングプログラム(mrp) 13 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが定義されていません。
コンフィグレーションを確認してください。
[注意事項]
- IPマルチキャストルーティングプログラムのコアファイルの出力先を下記に示します。
ディレクトリ:/primaryMC/var/core/
コアファイル:mrp.core(DVMRP動作時)
pimdd.core(PIM-DM動作時)
pimd.core(PIM-SM動作時)
IPマルチキャストルーティングプログラムのコアファイルの削除方法は「erase protocol-dump ipv4-multicast【OP-MLT】」を参照してください。
- IPマルチキャストデータ中継中に本コマンドを実行してIPマルチキャストルーティングプログラムを再起動すると,一時的にコマンドプロンプトの応答が遅延する場合があります。
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