運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
DVMRP情報を表示します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
show ip dvmrp { interface | neighbor | mcache | route <ip-address> }
[パラメータ]
- interface
- DVMRPインタフェースの状態を表示します。
- neighbor
- DVMRPインタフェースの隣接情報を表示します。
- mcache
- DVMRPのマルチキャスト中継エントリを表示します。
- route
- DVMRPのマルチキャスト経路情報を表示します。
- <ip-address>
- 対象となるIPアドレスを指定します。
[実行例]show ip dvmrp interface の例
DVMRPインタフェース状態を表示します。
図4-22 DVMRPインタフェース状態の表示
> show ip dvmrp interface Address Interface Component Vif Nbr #Bad #Bad Kind Count Pkts Routs 192.10.10.1 Multi1 DVMRP 1 4 0 0 − 192.10.20.1 Multi3 DVMRP 9 10 0 0 − 192.10.30.1 Multi5 DVMRP 10 11 0 0 − >
[表示説明]
表示項目 意味 表示詳細情報 Address インタフェースIPアドレス インタフェースを識別するIPアドレスです。インタフェースの種類によって以下のアドレスを表示します。
broadcast network:ローカルIPアドレス
point to point:リモートIPアドレスInterface インタフェース名 − Component プロトコル種類 DVMRP(固定) Vif 仮想インタフェース番号 ローカル情報 Nbr Count 隣接ルータ数 − #Bad Pkts フォーマット異常のreport受信数 ローカル情報 #Bad Routs メトリック値範囲外のルート数 ローカル情報 Kind DVMRP回線種別 −:通常ポート
[実行例]show ip dvmrp neighbor の例
DVMRPインタフェース隣接情報を表示します。
図4-23 DVMRPインタフェース隣接情報の表示
> show ip dvmrp neighbor Address Interface NeighborAddress Uptime Expires GenID 192.10.10.1 Multi1 192.10.10.3 00:05 01:40 89849280 192.10.10.5 00:10 01:35 2d3a1690 192.10.10.10 00:15 01:30 1af34783 192.10.10.100 00:20 01:25 34567890 192.10.20.1 Multi3 192.10.20.3 00:10 01:35 36853067 192.10.20.5 00:15 01:30 223da657 192.10.20.10 01:05 00:40 12345678 192.10.20.100 01:20 00:25 a2b4c6d8 >
[表示説明]
表示項目 意味 表示詳細情報 Address 自IPアドレス ローカルIPアドレス Interface インタフェース名 − NeighborAddress 隣接ルータIPアドレス − Uptime 隣接情報生成経過時間 xx:yy xx(分)yy(秒)
60分以上は1hour,2hours・・・
24hours以上は1day,2days・・・
表示になります。Expires 隣接情報のエイジング(残時間) xx:yy xx(分)yy(秒) GenID GenerationID ローカル情報
[実行例]show ip dvmrp mcache の例
DVMRPのマルチキャスト中継エントリを表示します。
図4-24 DVMRPマルチキャスト中継エントリの表示
> show ip dvmrp mcache Group Source Uptime Expires Interface 225.10.10.1 172.10.10.0/24 01:00 02:00 192.10.10.1 downstream: multi1(192.20.10.1) protos 2 pruned 0 of 1 multi4(192.20.40.1) protos 2 pruned 0 of 1 226.10.10.1 172.10.20.0/24 00:20 02:40 192.10.20.1 downstream: multi1(192.20.10.1) protos 2 pruned 0 of 1 multi2(192.20.20.1) protos 2 pruned 0 of 1 multi5(192.20.50.1) protos 2 pruned 0 of 1 >
[表示説明]
表示項目 意味 表示詳細情報 Group 宛先グループアドレス − Source 送信元ソースネットワークアドレス − Uptime マルチキャスト経路情報生成経過時間 xx:yy xx(分)yy(秒)
60分以上は1hour,2hours・・・
24hours以上は1day,2days・・・
表示になります。Expires マルチキャスト経路情報のエイジング(残時間) xx:yy xx(分)yy(秒) Interface INインタフェースIPアドレス(受信インタフェース) インタフェースを識別するIPアドレスです。
インタフェースの種類によって以下のIPアドレスを表示します。
broadcast network:ローカルIPアドレス
point to point:リモートIPアドレスdownstream OUTインタフェース(中継先インタフェース) インタフェース名とインタフェースを識別するIPアドレスです。
インタフェースの種類によって以下のIPアドレスを表示します。
broadcast network:ローカルIPアドレス
point to point:リモートIPアドレスprotos X pruned Y of Z プロトコル/prune情報 ローカル情報
[実行例]show ip dvmrp route 192.5.5.100 の例
DVMRPのマルチキャスト経路情報を表示します。
192.5.5.100はターゲット(調査する送信元)のIPアドレスです。IPアドレスはターゲット(調査する送信元)のIPアドレスを入力してください。
図4-25 DVMRPマルチキャスト経路情報の表示
> show ip dvmrp route 192.5.5.100 RPF Information for ? (192.5.5.100):Iif multi1(192.3.3.1) DownstreamIface Forwarder Depnbrs 192.1.1.1 192.1.1.1 2 Depnbr 192.1.1.2 Depnbr 192.1.1.3 192.2.2.1 192.2.2.3 3 Depnbr 192.2.2.2 Depnbr 192.2.2.3 Depnbr 192.2.2.4 >
[表示説明]
表示項目 意味 表示詳細情報 Iif 入力インタフェースIPアドレス インタフェースを識別するIPアドレスです。
インタフェースの種類によって以下のIPアドレスを表示します。
broadcast network:ローカルIPアドレス
point to point:リモートIPアドレスDownstreamIface 出力インタフェースIPアドレス インタフェースを識別するIPアドレスです。
インタフェースの種類によって以下のIPアドレスを表示します。
broadcast network:ローカルIPアドレス
point to point:リモートIPアドレスForwarder 当該インタフェース上でのforwarder forwarderとなるルータのIPアドレス Depnbrs 有効隣接ルータ数 ターゲットから受信したマルチキャストデータの中継対象となっている隣接ルータの数 Depnbr 有効隣接ルータのIPアドレス −
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表4-7 show ip dvmrpコマンド応答メッセージ
項番 メッセージ内容 意味 1 Route lookup for <IP Address> failed,no route exists routeパラメータで指定した<IP Address>へのルートが存在しません。入力した<IP Address>へのルートを再確認して,コマンドを再投入してください。 2 connection failed to mrp マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。3 connection failed to pimdd マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。4 connection failed to pimd マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。5 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再投入してください。<Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因)) 6 This command cannot be executed now. 運用端末でマルチキャストコマンド実行中のため,本コマンドを実行できません。
運用端末でのマルチキャストコマンド実行後,本コマンドを再投入してください。
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