運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
OSPFプロトコルに関する情報をクリアします。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
clear ip ospf [<Domain>] stub-router clear ip ospf discard-packets clear ip ospf statistics
[パラメータ]
- <Domain>
- OSPFドメイン番号を指定します。
- <Domain>を省略した場合,全ドメインを対象とします。
- <Domain>を指定した場合,指定ドメインを対象とします。
- <Domain>には1〜65535の範囲で指定してください。
- stub-router
- OSPFで動作中のスタブルータを終了します。
- このパラメータは以下の状態時は実行できません。
- ・コンフィグレーションコマンドでスタブルータ機能が未定義時
- ・スタブルータ機能の状態が未動作(InActive)時
- ・スタブルータ機能の動作が常時動作(Always)時
- discard-packets
- OSPFで収集している廃棄パケットをクリアします。
- statistics
- OSPFで収集しているパケットの統計情報をクリアします。
[実行例] clear ip ospf [<Domain>] stub-routerの例
OSPFで動作中のスタブルータを終了します。
図3-50 OSPFで動作中のスタブルータの終了
> clear ip ospf stub-router >
[実行例] clear ip ospf discard-packetsの例
OSPFの廃棄パケットをクリアします。
図3-51 OSPF廃棄パケットのクリア
> clear ip ospf discard-packets >
[実行例] clear ip ospf statisticsの例
OSPFのパケットの統計情報をクリアします。
図3-52 OSPFのパケットの統計情報クリア
> clear ip ospf statistics >
[表示説明]
なし
[ユーザ通信への影響]
スタブルータ機能が動作時(常時動作は除く)にstub-routerパラメータを指定した場合,OSPFインタフェースのCost値が変更されます。
[応答メッセージ]
表3-8 clear ip ospfコマンド応答メッセージ
項番 メッセージ内容 意味 1 OSPF not active. OSPFが動作していません。 2 no such domain "<id>" 指定ドメインは存在しません。 <id>:ドメイン番号 3 can't reset stub-router スタブルータ機能が動作していないか,stub-routerが定義されていません。または,スタブルータ機能は常時動作しているため,スタブルータ機能を終了させることができません。
(指定ドメインが対象です。全ドメイン指定の場合は,全ドメインで実行できないときにエラーとします。)4 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv4)コマンド(「restart unicast(IPv4)」参照)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 5 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv4)コマンド(「restart unicast(IPv4)」参照)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 6 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。コマンドを再投入してください。 <Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因)) 7 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが定義されていません。
コンフィグレーションを確認してください。
[注意事項]
なし
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