コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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proto bgp(export protoモード,v4,学習元プロトコル情報)【OP-BGP】

[入力モード]

export proto ripモード

export proto ospfaseモード

export proto bgpモード

export proto isisモード

[入力形式]

情報の設定・変更
proto bgp [{peer <Peer> | as <As> | policygroup <No> | local}] [attribute-filter <Id>] [{metric <Metric2> | set-attribute <Id>}]
 >>移行モード:export proto <Proto> proto bgp
         <Proto>:rip/ospfase/bgp/isis
proto bgp [{peer <Peer> | as <As> | policygroup <No> | local}] [attribute-filter <Id>] restrict

情報の挿入
insert <source-protocol> proto bgp [{peer <Peer> | as <As> | policygroup <No> | local}] [attribute-filter <Id>] [{metric <Metric2> | set-attribute <Id>}]
insert <source-protocol> proto bgp [{peer <Peer> | as <As> | policygroup <No> | local}] [attribute-filter <Id>] restrict

情報の削除
delete <source-protocol>

注1 set-attributeは配布先プロトコルがbgp時だけ指定可能です。

注2 metricは配布先プロトコルがrip,ospfase,isis時だけ指定可能です。

注3 localは配布先プロトコルがbgp時だけ有効です。

[サブコマンド入力形式]

情報の設定・変更
<Route_Filter> [{ restrict | metric <Metric3> }]
< Route_Filter >
all
default
<IP Address> mask <Mask> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }]
<IP Address> masklen <Len> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }]
<IP Address> / <Len> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }]

情報の削除
delete all
delete default
delete <IP Address> mask <Mask>
delete <IP Address> masklen <Len>
delete <IP Address> / <Len>

[モード階層]

export proto rip
   └─ export proto rip proto bgp
export proto ospfase
   └─ export proto ospfase proto bgp
export proto bgp
   └─ export proto bgp proto bgp
export proto isis
   └─ export proto isis proto bgp

[パラメータ]

peer <Peer>
学習元の対象/非対象とする送信元ピアアドレスを指定します。restrictパラメータを指定していない場合,本送信元ピアアドレスのピアからの経路情報が学習元の対象となります。restrictパラメータを指定している場合,本送信元ピアアドレスのピアからの経路情報は学習元の対象外となります。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    すべてのピアがフィルタリング対象となります。
  2. 値の設定範囲
    <Peer>は次の形式で指定できます。
 
<Peer> := { <IP Address> | <Host Name> }
 

<IP Address>:
ピアをドット記法のIPv4アドレスで指定します。

<Host Name>:
ピアをホスト名称で指定します。

as <As>
学習元の対象/非対象とする送信元AS番号を指定します。restrictパラメータを指定していない場合,本送信元AS番号のASからの経路情報が学習元の対象となります。restrictパラメータを指定している場合,本送信元AS番号のASからの経路情報は学習元の対象外となります。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    すべてのピアがフィルタリング対象となります。
  2. 値の設定範囲
    <As>に1〜4294967295(10進数)を指定します。

policygroup <No>
学習元の対象/非対象とするピアグループのポリシーグループ番号を指定します。restrictパラメータを指定していない場合,本ポリシーグループ番号のピアグループからの経路情報が学習元の対象となります。restrictパラメータを指定している場合,本ポリシーグループ番号のピアグループからの経路情報は学習元の対象外となります。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    すべてのピアがフィルタリング対象となります。
  2. 値の設定範囲
    <No>に1〜16(10進数)を指定します。

local
BGP広告用経路生成(bgpコマンドのnetworkサブコマンド)によって生成した経路を学習元とする際に指定します。本パラメータは,配布先プロトコルがBGPの場合だけ有効です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    BGP広告用経路生成によって生成した経路を含むすべてのBGP経路がフィルタリング対象となります。
  2. 値の設定範囲
    なし

attribute-filter <Id>
学習元の対象/非対象とする経路情報のBGP属性に対応するアトリビュート・フィルタ情報識別子を指定します。 restrictパラメータを指定していない場合,本フィルタ情報識別子のBGP属性を持つ経路情報が学習元の対象となります。restrictパラメータを指定している場合,本フィルタ情報識別子のBGP属性を持つ経路情報は学習元の対象外となります。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    BGP属性によるフィルタリングを行いません。
  2. 値の設定範囲
    <Id>に1〜65535(10進数),または32文字以内の文字列を指定します。

restrict
peer,as,policygroup,attribute-filterパラメータで示された経路情報を学習元の対象としないことを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    学習元の対象とします。
  2. 値の設定範囲
    なし

metric <Metric2>
配布する経路情報のメトリック値,またはメトリック値に加算する値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    初期値は配布先プロトコル情報の<Metric>で指定された値です。
  2. 値の設定範囲
    配布先プロトコルがRIPの場合,<Metric2>に1〜16(10進数),または+1〜+15(10進数)を指定します。
    配布先プロトコルがOSPFASEの場合,<Metric2>に0〜16777215(10進数),または+1〜+16777215(10進数)を指定します。
    配布先プロトコルがIS-ISの場合,<Metric2>に1〜4261412864(10進数),または+1〜+4261412864(10進数)を指定します。
    なお,+指定によって経路情報のメトリック値が最大値(RIPでは16,OSPFASEでは16777215,IS-ISでは4261412864)を超える場合,経路情報の配布は行いません。

set-attribute <Id>
配布する経路情報のBGP属性を変更するためのアトリビュート変更情報識別子を指定します。配布先プロトコル情報と学習元プロトコル情報の両方でset-attributeパラメータが指定された場合,両指定の変更情報が共に有効となります。なお,両指定で同一の属性を指定した場合は,本パラメータの設定が優先します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    BGP属性の変更を行いません。
  2. 値の設定範囲
    <Id>に1〜65535(10進数),または32文字以内の文字列を指定します。

<source-protocol>
各プロトコルで共通のパラメータです。学習元プロトコル情報の挿入・削除の入力形式で,操作対象の学習元プロトコル情報を設定済みのテキストイメージによって指定します。

[サブコマンド]

<Route_Filter> [{ restrict | metric <Metric3> }]
各プロトコルで共通のサブコマンドです。学習元の対象/非対象とする経路情報の宛先アドレスを指定します。

[入力例]

「export」の[入力例]を参照してください。

[注意事項]

  1. system config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。
  2. system config_update autoが定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行い,BGP4ネットワークの運用に反映する場合は,update bgp-filterコマンドを投入してください。
  3. 学習元プロトコルにbgp(全指定)を指定した場合で,ターゲット(local)を指定しない場合は,BGP広告用経路生成(bgpコマンドのnetworkサブコマンド)によって生成した経路は広告対象となります。

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