コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
[入力モード]
ospf6 backboneモード
ospf6 areaモード
[入力形式]
- インタフェース情報の設定・変更
- interface <Interface Name>...
- >>移行モード:ospf6 backbone interface
- >>移行モード:ospf6 area interface
- インタフェース情報の削除
- delete interface <Interface Name>
[サブコマンド入力形式]
- インタフェース情報の設定・変更
- point-to-point
- cost <Cost>
- { enable | disable | passive }
- priority <Priority>
- retransmitinterval <Time>
- transitdelay <Time>
- hellointerval <Time>
- routerdeadinterval <Time>
- instance <Instance ID>
- インタフェース情報の削除
- delete point-to-point
- delete cost
- delete { enable | disable | passive }
- delete priority
- delete retransmitinterval
- delete transitdelay
- delete hellointerval
- delete routerdeadinterval
- delete instance
[モード階層]
ospf6 ├─ ospf6 defaults ├─ ospf6 backbone │ ├─ ospf6 backbone interface │ └─ ospf6 backbone virtuallink └─ ospf6 area ├─ ospf6 area interface └─ ospf6 area virtuallink
[パラメータ]
- <Interface Name>...
- 本パラメータは,エリアに属するインタフェースのインタフェース名を設定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(省略不可)
- 値の設定範囲
<Interface Name>には,全インタフェースを示すall,または個別のインタフェースを示すインタフェース名を指定します。<Interface Name>...では,複数のインタフェース名を指定できます。装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名にlocalhost と指定してください。allおよび個別のインタフェース名を共に指定した場合,当該インタフェースに対しては個別指定の情報が優先されます。また,allで指定があり,個別で指定がないパラメータについては,個別にもallの指定が反映されます。個別指定で同一インタフェースを重複して指定できません。
[サブコマンド]
- point-to-point
- OSPFv3インタフェースのネットワーク種別を指定します。
- point-to-pointを指定した場合,ポイント−ポイントを意味します。ポイント−ポイントネットワークでは,接続できる近隣ルータは1台だけです。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は,IPv6インタフェースの種別と同じです(ブロードキャストまたはポイント−ポイント)。
- 値の設定範囲
なし
- cost <Cost>
- 本サブコマンドは,インタフェースのコストを設定します。コスト値は,該当インタフェースからパケットを送信するときのコストとして経路計算に使用します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は1です。ただし,装置アドレスのインタフェースのコスト値は0です。
- 値の設定範囲
<Cost>には1〜65535(10進数)を指定します。
- { enable | disable | passive }
- 該当インタフェースをOSPFv3で使用するかしないかを指定します。enableを指定した場合はOSPFv3で使用することを意味します。passiveを指定した場合はOSPFv3のスタブネットワーク(OSPFv3パケットを送受信しないネットワーク)として使用することを意味します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値はenableです。
- 値の設定範囲
enable,disableまたはpassiveを指定します。
- priority <Priority>
- 指定ルータを決定するための優先度を指定します。同一ネットワークの中で最も大きな優先度の値を持つルータが指定ルータとなり,2番目に大きな値を持つルータがバックアップ指定ルータになります。ただし,すでに指定ルータとバックアップ指定ルータが決まっている場合には,後から大きな優先度の値を持つルータが立ち上がっても,指定ルータとバックアップ指定ルータは変更されません。
- なお,指定ルータの決定は,ブロードキャスト型インタフェースでだけ行われます。ポイント−ポイント型インタフェースでは,値の設定にかかわらず値0を使用します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は,ブロードキャスト型インタフェースでは1,ポイント−ポイント型インタフェースでは0です。値0は指定ルータになる資格がないことを意味します。
- 値の設定範囲
<Priority>に0〜255(10進数)を指定します。
- retransmitinterval <Time>
- OSPFv3パケットの再送間隔を指定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は5秒です。
- 値の設定範囲
<Time>に1〜65535(10進数:秒)を指定します。
- transitdelay <Time>
- OSPFv3パケットを送信するのに必要な遅延時間を指定します。OSPFv3のエージングを正確に実施する場合に設定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は1秒です。ただし,仮想リンクの場合は4秒です。
- 値の設定範囲
<Time>に1〜65535(10進数:秒)を指定します。
- hellointerval <Time>
- Helloパケットの送信間隔を指定します。同一ネットワークに接続されたルータのhellointervalは同一の値でなければなりません。Helloパケットは同一ネットワークに接続されたルータの検出と指定ルータの決定に使用されます。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は10秒です。
- 値の設定範囲
<Time>に1〜255(10進数:秒)を指定します。
- routerdeadinterval <Time>
- ルータがダウンしたと判定する時間を指定します。routerdeadintervalで設定した時間を経過してもHelloパケットを受信しない場合は,該当ルータがダウンしたと判断します。同一ネットワークに接続されたルータのrouterdeadintervalは同じでなければなりません。
- 本サブコマンド省略時の初期値
hellointervalの4倍の値です。
- 値の設定範囲
<Time>に1〜65535(10進数:秒)を指定します。
- instance <Instance ID>
- 該当インタフェースでルータが属するグループの識別子を指定します。この識別子が同一であるルータ間だけ,隣接関係を確立できます。
- 本サブコマンド省略時の初期値
初期値は0です。
- 値の設定範囲
<Instance ID>に0〜255(10進数)を指定します。
[入力例]
「ospf6」の[入力例]を参照してください。
[注意事項]
- ネットワーク種別の設定は,隣接装置と一致させてください。
- ポイント−ポイント型のIPv6インタフェースでは,OSPFv3のネットワーク種別はポイント−ポイント固定です。このため,本コマンドを使用しても,ネットワーク種別を変更できません。
- system config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。
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