運用コマンドレファレンス Vol.2

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show ipv6 entry

[機能]

特定の経路情報の詳細情報を表示します。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

show ipv6 entry <Prefix>[/<Prefixlen>]

[パラメータ]

<Prefix>[/<Prefixlen>]
<Prefix>/<Prefixlen>で宛先ネットワークを指定すれば,指定した宛先ネットワークに一致する経路情報を詳細表示します。
<Prefixlen>を省略した場合,指定した<Prefix>に最長一致<longest-mach>した経路情報を詳細表示します。
<Prefix>には宛先アドレスを,<Prefixlen>にはプレフィックス長を指定します。<Prefix>はコロン記法で,<Prefixlen>は0〜128の範囲で指定してください。

[実行例]

宛先アドレス3ffe:501:811:ff02::,プレフィックス長:64ビットの宛先ネットワークを持つ経路情報を表示します。

図6-18 特定経路情報の詳細表示

>show ipv6 entry 3ffe:501:811:ff02::/64
Route codes: *  = active,   + = changed to active recently
            ' ' = inactive, - = changed to inactive recently
 
Route 3ffe:501:811:ff02::/64
Entries 1 Announced 1 Depth 0 <>
 
* NextHop 3ffe:501:811:ff02::1, Interface   : Office01 (0/0)
     Protocol <ISIS>
     Source Gateway ----
     Metric/2    : 0/0
     Preference/2/3: 0/0/0
     Tag : 0, Age :  2h 10m
     AS Path : IGP (Id 1)
     Communities: -
     Localpref: -
     Level: 1, 
     Route-Type: Internal (Up)
     RT State: <Int Active Retain>
 

注 経路がマルチパス化されている場合,2番目以降のパスはNextHop,Interfaceだけ表示します。

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Route 宛先ネットワーク 宛先アドレス/プレフィックス長
Entries 当該経路の登録エントリ数
Announced 当該経路を広告した相手の数
Depth Radix Treeの底からの距離
<...> 経路の状態 show ipv6 routeの<...>の項参照
Route codes 経路情報の状態 *:アクティブ経路
+:最近アクティブに変更された経路
−:最近非アクティブに変更された経路
’ ’:非アクティブ経路
Next Hop 次ホップアドレス
  • Reject経路では”- - - - ”で表示されます
Interface 送出するインタフェースの名称と物理インタフェース番号
  • 物理インタフェース番号:show ipv6 routeのLineの項参照
Source Gateway ゲートウェイアドレス
Protocol 経路の学習元プロトコル show ipv6 routeのprotocolの項参照
Preference/2/3 経路のプリファレンス xxx/yyy/zzz:
  • xxx:第1プリファレンス値
  • yyy:第2プリファレンス値
  • zzz:第3プリファレンス値
Metric/2 経路のメトリック show ipv6 routeのMetricの項参照
Tag 経路のタグ
Age 経路のエージング時間 show ipv6 routeのAgeの項参照
AS Path 経路のASパス show ipv6 routeのASPathの項参照
Communities 経路のCommunity属性 show ipv6 routeのCommunitiesの項参照
Localpref 経路のLocal_Pref属性 show ipv6 routeのLocalprefの項参照
Level 経路のレベル情報 show ipv6 routeのLevelの項参照
Route-Type() IS-IS経路のタイプ show ipv6 routeのRoute-Type()の項参照
RT State 経路の状態 上記<...>参照

注※ IS-IS経路だけ表示します。


[ユーザ通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表6-4 show ipv6 entryコマンド応答メッセージ

項番 メッセージ内容 意味
1 no route <IPv6 Address> 指定経路が存在しません。
<IPv6 Address>:IPv6アドレス
2 linklocal address is not displayed リンクローカルアドレスは指定できません。
3 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv6)コマンド(「restart unicast(IPv6)」参照)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
4 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv6)コマンド(「restart unicast(IPv6)」参照)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
5 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再投入してください。
<Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因))
6 IPv6 routing is not configured. ルーティングプロトコルが定義されていません。
コンフィグレーションを確認してください。

[注意事項]

なし

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