運用コマンドレファレンス Vol.2

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restart unicast(IPv4)

[機能]

ユニキャストルーティングプログラムを再起動します。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

restart unicast [-f] [core-file]

[パラメータ]

unicast
再起動確認メッセージを出力したあと,ユニキャストルーティングプログラム(rtm)を再起動します。

-f
再起動確認メッセージを出力しないで,ユニキャストルーティングプログラムを再起動します。

core-file
再起動時にユニキャストルーティングプログラムのコアファイル(rtm.core)を出力します。

[実行例]restart unicast(IPv4)の例

>restart unicast
IP routing program restart OK? (y/n): y
>
 

[表示説明]

なし

[ユーザ通信への影響]

ルーティングプロトコルの隣接関係が切断されるため,復旧するまでの間,通信が停止します。ただし,グレースフル・リスタート機能のリスタートルータとして動作しているルーティングプロトコルは通信に影響はありません。

[応答メッセージ]

表3-27 restart unicast(IPv4)コマンド応答メッセージ

項番 メッセージ内容 意味
1 rtm signaled but still running, waiting 6 seconds more. 本コマンドによって,ユニキャストルーティングプログラムを再起動中です。
しばらくお待ちください。
2 rtm still running, sending another terminate signal. 本コマンドによる再起動のために,ユニキャストルーティングプログラムにterminateシグナルを再送中です。
しばらくお待ちください。
3 rtm still running, sending a kill signal. 本コマンドによる再起動のためにユニキャストルーティングプログラムにKillシグナルを送信中です。
しばらくお待ちください。
4 rtm terminated. ユニキャストルーティングプログラムが本コマンドによって停止しました。
自動的に再起動するので,しばらくお待ちください。
5 rtm failed to terminate. ユニキャストルーティングプログラムの本コマンドによる再起動に失敗しました。
コマンドを再投入してください。
6 rtm has already stopped. ユニキャストルーティングプログラムがすでに停止しているため,本コマンドが失敗しました。ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再投入してください。
7 rtm restarted after termination: old pid <PID>, new pid <PID> 本コマンド実行中にPIDが変更されたため,コマンドが失敗しました。
ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再投入してください。
<PID>:プロセスID
8 rtm appears to be running as pid <PID>, but pid <PID> doesn't exist! ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイル中に記述されたプロセスが存在しません。ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再投入してください。
<PID>:プロセスID
9 pid file <File Name> mangled! ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイルが不正です。
<File Name>:PIDファイル名
10 pid in file <File Name> unreasonably small(<PID>) ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイルが不正です。
<File Name>:PIDファイル名
<PID>:PIDファイル中のプロセスID
11 rtm doesn't seem to be running. ユニキャストルーティングプログラムが起動していないため,コマンドが失敗しました。
ユニキャストルーティングプログラムの再起動を待って,コマンドを再投入してください。
12 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。頻発する場合は,本コマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
13 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。
コマンドを再投入してください。頻発する場合は,本コマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
14 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再投入してください。
<Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因))
15 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが定義されていません。
コンフィグレーションを確認してください。

[注意事項]

  1. コアファイルを出力する場合,ファイルがすでに存在するときは無条件に上書きするので,必要ならば,あらかじめファイルをバックアップしてください。
  2. ユニキャストルーティングプログラムのコアファイルの出力先ディレクトリは,下記のとおりになります。

    ユニキャストルーティングプログラムコア格納ディレクトリ(/primaryMC/var/core)
    コアファイル:rtm.core
  3. ユニキャストルーティングプログラムのコアファイルの削除方法はerase protocol-dump unicast(IPv4)コマンド(「erase protocol-dump unicast(IPv4)」参照)を参照してください。
  4. 本コマンド実行時,ユニキャストルーティングプログラムで収集しているイベントトレース情報をファイルへ出力します。
    本装置の出力ファイルの名称およびディレクトリは,下記のとおりになります。
     ユニキャストルーティングプログラム情報格納ディレクトリ
      (/primaryMC/var/rtm/)
     イベントトレース情報ファイル:rt_trace
    指定ファイルがすでに存在する場合は無条件に上書きするので,必要ならば,あらかじめファイルをバックアップしてください。
  5. ユニキャストルーティングプログラムのイベントトレース情報ファイルの削除方法はerase protocol-dump unicast(IPv4)コマンド(「erase protocol-dump unicast(IPv4)」参照)を参照してください。

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