運用ガイド
本装置のIPv4ユニキャストルーティング情報でOSPF機能を設定した場合は,show ip ospf interface <IP Address> またはshow ip ospf interface detailを実行して,次のことを確認してください。
- Neighbor List内に当該経路を広告すべき隣接ルータが存在するか確認してください。存在しない場合,隣接ルータからHelloパケットを受信していません。隣接ルータまたは隣接ルータと接続されたインタフェースを調査してください。
- Network TypeのOSPFネットワーク種別が隣接ルータのOSPFネットワーク種別と同じであることを確認してください。
- インタフェースの状態がDRまたはP to Pの場合,Neighbor List内の全隣接ルータ状態がFullとなっていることを確認してください。
- Fullでない場合,隣接ルータとの隣接関係が確立していません。隣接ルータを調査してください。
- インタフェースの状態がBackupDRまたはDR Otherの場合,Neighbor List内よりDRとなる隣接ルータが存在するか確認してください。
- DRが存在し,DRの隣接ルータ状態がFullでない場合,DRとの隣接関係が確立していません。隣接ルータを調査してください。
- DRが存在しない場合は,自装置および隣接ルータのpriorityが設定されていない可能性があります。自装置および隣接ルータのpriorityを確認してください。
図6-33 show ip ospf interfaceコマンドの実行結果
> show ip ospf interface 192.168.50.1 Domain: 1 Index: 2, Name: Office1, Address: 192.168.50.1, State: BackupDR Auth Type: Simple MTU: 1436, DDinPacket: 70, LSRinPacket: 117, ACKinPacket: 70 Router ID: 172.168.50.1, Network Type: Broadcast Area: 0.0.0.0, DR: 192.168.50.2, Backup DR: 192.168.50.1 Priority: 1, Cost: 1 Intervals: Hello: 10s, Dead Router: 40s, Retransmission: 5s, Delay: 1s, Poll: 120s Neighbor List (1): Address State RouterID Priority DR Backup DR 192.168.50.2 Full 192.168.50.2 1 192.168.50.2 192.168.50.1 : >本装置のIPv4ユニキャストルーティング情報でBFD機能を設定した場合は,show ip ospf neighborコマンドを実行して,BFDセッションが確立していることを確認してください。【OP-BFD】
- BFDセッション状態が−(BFD未使用)である場合,該当インタフェースではBFD機能が動作していません。
- BFD機能を使用している近隣ルータとのBFDセッション状態が,U(Up状態)であることを確認してください。
D(Down状態)の場合,セッションが確立していません。BFDセッション状態を確認してください。詳細は「6.4.7 BFDセッション情報を確認する【OP-BFD】」を参照してください。
図6-34 show ip ospf neighborコマンドの実行結果
>show ip ospf neighbor Domain: 1 Area: 0.0.0.0 Address State BFD RouterID Priority Interface 158.214.10.1 Full/DR - 158.214.10.1 1 158.214.10.105 172.16.10.11 Full/BackupDR U 172.16.1.1 1 172.16.10.10 172.16.10.12 Full/DR Other U 172.16.1.2 1 172.16.10.10 172.126.110.111 Exch Start/BackupDR D 172.126.123.111 1 172.126.120.130 >
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