コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
[入力モード]
mldモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- interface { <Interface Name> | all }
- >>移行モード:mld interface
- 情報の削除
- delete interface { <Interface Name> | all }
[サブコマンド入力形式]
- 情報の設定・変更
- { enable | disable }
- version{ 1 | 2 [ only] }
- query-interval <Time>
- group-limit < Group-limit >
- source-limit <Source-limit>
- fast-leave
- static
- >>移行モード:mld interface static
- 情報の削除
- delete { enable | disable }
- delete version
- delete query-interval
- delete group-limit
- delete source-limit
- delete fast-leave
- delete static
[モード階層]
mld ├─ mld ssm-join └─ mld interface └─ mld interface static
[パラメータ]
- { <Interface Name> | all }
- MLDを動作させるインタフェース名称,全インタフェースを指定します。
- pim6,またはmldで指定可能なインタフェース数は,pim6コマンドのmax-interfacesサブコマンドで定義した値までです。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(省略不可)
- 値の設定範囲
IPv6アドレスの設定されている全インタフェースを示すall,または個別のインタフェースを示すインタフェース名を指定します。
allおよび個別のインタフェース名を共に指定した場合,当該インタフェースに対しては個別指定の情報が優先されます。allを定義した状態で,個別で指定していないインタフェースの各サブコマンドは,デフォルト指定を含めallのサブコマンドが適用されます。
個別指定で同一インタフェースを重複指定,および複数のインタフェース名称の指定はできません。
[サブコマンド]
- { enable | disable }
- 該当インタフェースでMLDを使用するかしないかを指定します。enableを指定した場合,指定したインタフェースでMLDが動作します。disableを指定した場合,指定したインタフェースでMLDは動作しません。
- 本サブコマンド省略時の初期値
enable
- 値の設定範囲
enableまたはdisable
- version { 1 | 2 [ only ] }
- 本インタフェースで使用するMLDのバージョンを指定します。
- 本パラメータの指定値により動作するMLDインタフェースのバージョンの種類を次の表に示します。
表18-12 mldインタフェースのバージョンの種類一覧
No. 設定値 バージョン MLD動作モード 1 省略時 1 version 1固定 2 version 1 3 version 2 2 version 1,2混在 4 version 2 only version 2固定
- 本サブコマンド省略時の初期値
上表を参照してください。
- 値の設定範囲
バージョンは1または2です。バージョン2を指定した場合,onlyの指定ができます。
- query-interval <Time>
- queryメッセージの送信間隔を秒単位で指定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
125
- 値の設定範囲
60〜3600
- 注意事項
mldおよびinterface <Interface Name>指定以下に本サブコマンドを共に指定した場合,当該インタフェースに対してはinterface <Interface Name>指定の情報が優先されます。
本サブコマンド指定時における情報反映の優先順位を次の表に示します。
表18-13 query-intervalサブコマンドの優先順位
interface allおよびinterface <Interface Name>以下に本サブコマンドを共に指定した場合,当該インタフェースに対してはinterface <Interface Name>指定の情報が優先されます。
優先順位 指定コンフィグレーション 高 mld interfaceインタフェース(個別指定,all) 低 mld
pim6 max-interfaces 4096以上を定義した場合,本サブコマンドの指定値を125未満で指定することはできません。
- group-limit <Group-limit>
- 当該インタフェース,またはインタフェース単位で動作できる最大グループ数を指定します。
- 本サブコマンドで指定した値は,インタフェースごとに参加できるグループ数の制限を設定するものであり,指定値まで動作保証するものではありません。
- コンフィグレーション変更により,現管理グループ数が本サブコマンド値を超えた場合,参加済みのグループはグループ離脱するまでは維持されます。この状態で,一度グループ離脱すると当該インタフェースの管理するグループ数が本サブコマンド値以下になるまで再度,参加できません。
- 本サブコマンド省略時の動作
グループ参加に対し,制限しません。
ただし,収容条件に記述している範囲内で運用してください。
MLDグループ加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1 3.2 収容条件」を参照してください。
- 値の設定範囲
0〜256
- 注意事項
(1)mldおよびinterface <Interface Name>指定以下に本サブコマンドを共に指定した場合,当該インタフェースに対してはinterface <Interface Name>指定の情報が優先されます。
本サブコマンド指定時における情報反映の優先順位を次の表に示します。
表18-14 group-limitサブコマンドの優先順位
interface allおよびinterface <Interface Name>以下に本サブコマンドを共に指定した場合,当該インタフェースに対してはinterface <Interface Name>指定の情報が優先されます。
優先順位 指定コンフィグレーション 高 mld interfaceインタフェース(個別指定,all) 低 mld
(2)本機能は,静的グループによるグループ参加に対しては制限しません。ただし,静的グループ数もグループ数としてカウントするため,静的グループ追加により制限値を超えた場合,ホストからの新規グループ参加は制限されます。
- source-limit <Source-limit>
- 当該インタフェース,またはインタフェース単位で動作できる全グループに対して,属しているソース数の合計の最大数を指定します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
グループ参加時のソース参加に対し,制限しません。
ただし,収容条件に記述している範囲内で運用してください。
全グループに対し属しているソース加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1 3.2 収容条件」を参照してください。
- 値の設定範囲
0〜256
- 注意事項
(1)mldおよびinterface <Interface Name>指定以下に本サブコマンドを共に指定した場合,当該インタフェースに対してはinterface <Interface Name>指定の情報が優先されます。
本サブコマンド指定時における情報反映の優先順位を次の表に示します。
表18-15 source-limitサブコマンドの優先順位
interface allおよびinterface <Interface Name>以下に本サブコマンドを共に指定した場合,当該インタフェースに対してはinterface <Interface Name>指定の情報が優先されます。
優先順位 指定コンフィグレーション 高 mld interfaceインタフェース(個別指定,all) 低 mld
(2)本機能は,静的グループとコンフィグレーションssm-join連携によるソース参加に対しては制限しません。ただし,これらのソース参加もソース数としてカウントするため,コンフィグレーション変更により制限値を超えた場合,ホストからのグループ参加時の新規ソース参加は制限されます
- fast-leave
- グループ,またはソース離脱時(MLDv1ではMLD Listener Done,MLDv2ではState Change Report受信時)に当該インタフェースで他ユーザのチェックを行わないでグループまたはソースを削除します。
- インタフェース上に1台の運用端末が接続されている時に使用できます。複数台が接続されている場合は使用しないでください。
- 本サブコマンド省略時の初期値
他ユーザがいないことを確認後,グループまたはソースを削除します。
- 値の設定範囲
なし
- static
- mldグループへの静的な加入を設定します。
- 本機能はMLDv1の静的グループ参加機能です。したがって,当該インタフェースに対しversion 2onlyサブコマンドと同時に定義した場合,本機能は動作しません。
[入力例]
「mld」の[入力例]を参照してください。
[注意事項]
- system config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。
- mld interface allにstaticの定義をした場合,mld interface staticの総数は,mld interface allの対象となるインタフェース分加算します。
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