解説書 Vol.1

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18.5 ルーティングプロトコルの適用範囲

VPN経路(VPNサイト個別の経路情報)を取り扱うルーティングプロトコルの適用範囲を次の表に示します。

表18-3 ルーティングプロトコルの適用範囲

適用ネットワーク Static RIP OSPF IS-IS BGP4
MPLS網
(VPNサイト間でのVPN経路配信)
× × × × ○(内部ピア)
VPN網
(VPNサイトを収容するバックボーンエッジのネットワーク)
× ○(外部ピア)

(凡例) ○:取り扱う ×:取り扱わない


VPNサイト(アクセス回線)で動作するルーティングプロトコルの仕様は,通常のグローバル・ネットワークのルーティングプロトコル仕様と同じです。各ルーティングプロトコルの詳細仕様は,「8. RIP/OSPF」,および「9. BGP4【OP-BGP】」を参照してください。

IP-VPN使用時の制限事項
  • IP-VPNを使用する場合は,次に示す制限事項に注意してください。
  • バックボーンをまたいだVPNサイト間で,VPN経路の配信に使用できるBGPピアは内部ピア(装置アドレスをピアアドレスに使用するインターナル・ピアまたはルーティング・ピア)だけです。また,バックボーンエッジとVPNサイト内ルータの間のネットワークで使用できるBGPピアは外部ピアだけです。
  • バックボーンをまたいだVPN経路の配信は,エッジルータ間で直接ピアリングし,配信する必要があります。ルート・リフレクタやコンフィデレーション構成での配信は行われません。
  • VPNサイト間でのVPN経路配信は,フォワーディングが可能な経路情報だけを扱います。

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