解説書 Vol.1
IPv6はIPv4と比較して次のような特長があります。
- アドレス構造を拡張している
アドレス長が32ビットから128ビットに拡張されています。このため,ノードへ割り当てができるアドレス数がほぼ無限となり,IPv4で問題となっていたアドレス枯渇問題が解消されます。また,アドレス構造階層のレベル数が増加したため,新しいアドレスを定義できるようになります。
- ヘッダ形式を単純化している
IPv4と比較してヘッダフィールドが簡略化され,プロトコル処理のオーバヘッドが減少しています。
- 拡張ヘッダとオプションヘッダを強化している
転送効率の向上,オプションの長さ制限の緩和,また,オプション拡張が容易です。
- フローラベルを設定できる
特定のトラフィックフローを識別するためのラベル付けができます。
- 認証と機密保持機能をサポートしている
パケット中に認証,データ整合性確認,データ機密保持などの機能がサポートされています。
本装置で使用するIPv6ネットワークのアドレッシングについて概要を示します。
- <この節の構成>
- 13.2.1 IPv6アドレス
- 13.2.2 アドレス表記方法
- 13.2.3 アドレスフォーマットプレフィックス
- 13.2.4 ユニキャストアドレス
- 13.2.5 マルチキャストアドレス
- 13.2.6 IPv6アドレス付与単位
- 13.2.7 本装置で使用するIPv6アドレスの扱い
- 13.2.8 ステートレスアドレス自動設定機能
- 13.2.9 ホスト名情報
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