解説書 Vol.1

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2.4.1 CSW動作モードについて

BCU二重化を実装した装置で,運用系BCUのCSW(Crossbar Switch)を単独で使用するCSWモード(singleモード)と,運用系と待機系のBCU上のCSWを二つ同時に使用するCSWモード(doubleまたはdouble_fixedモード)を運用コマンドで選択でき,PRU間の中継性能を変更できます。

運用コマンドでCSWの動作モードを特に設定しない場合またはsingleモードを選択した場合,PRU間転送性能は24Gbpsです。CSWモード(doubleまたはdouble_fixed)を選択した場合,CSWを同時に使用できるようになり,PRU間の中継性能は48Gbpsになります。

PRU内蔵型高密度ポートNIFを2枚以上実装している装置構成の場合,CSWモード(doubleまたはdouble_fixed)を選択すると,PRU間の中継性能は48Gbpsで運用できるようになります。

ただし,PRU内蔵型高密度ポートNIFが1枚以下の環境や,通常NIFとPRUの組み合わせの場合,CSWモードをdoubleまたはdouble_fixedに設定しても,PRU当たりの中継性能が20Gbps以下となり,設定しても性能が向上することはありません。そのため,このような場合はCSWモード(singleモード)での運用を推奨します。

注意
この章での中継性能の数値はPRU間の単一方向の転送性能を表し,PRU双方向の合計の性能換算では倍の値になります。

 

図2-19 CSW動作モードの動作例

[図データ]

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