運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
装置の運用モードを初期状態に戻します。
BCUの実装枚数が1枚であれば一重化で動作します。AX7800Rでは,実装枚数が2枚であれば系切替が可能な状態(待機系BCU,CPが起動完了)になったとき,’System mode changed from simplex to duplex.’のログを表示し,二重化で動作します。実装枚数が2枚でも待機系BCU,CPが起動完了していない場合,一重化で動作します。
なお,AX7800Rでは,二重化で動作している場合には,運用系と待機系のソフトウェアバージョンが不一致の状態,ソフトウェアライセンスキーが不一致の状態,およびコンフィグレーションが不一致の状態でも,系切替することができます。
[入力モード]
装置管理者モード
[入力形式]
clear mode [node]
[パラメータ]
- node
- 装置の運用モードを指定します。
[実行例]
装置の運用モードを初期状態に戻します。
> clear mode node[Enter]キー押下
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表10-7 clear modeコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 modeset : Can't execute this command in standby BCU. このコマンドは待機系BCU上では実行できません。 modeset:Since configuration file is opening, this command cannot be executed. コンフィグレーションが編集中のため,コマンドを実行できませんでした。コンフィグレーションの編集を終了したあと,再度コマンドを投入してください。 modeset:Since configuration file is not saved, this command cannot be executed. コンフィグレーションが編集後に保存されていないため,コマンドを実行できませんでした。コンフィグレーションを保存したあと,再度コマンドを投入してください。 modeset:Since configuration is being edited by SNMP agent, this command cannot be executed. SNMP agentのMIB情報の設定によるコンフィグレーション編集中のため,このコマンドは実行できません。しばらくしてから実行してください。SNMP agentによるコンフィグレーション編集にかかる時間は,編集するコンフィグレーションによって異なります。概算として,一つのMIB情報を設定するのに30秒程度かかります。 modeset : Can't execute. コマンドを実行できません。
[注意事項]
- 本コマンドは運用系BCUからだけ実行可能です。
- 運用系と待機系のソフトウェアバージョンが不一致のとき,本コマンドを実行するとコマンドエラーとなる場合があります。【AX7800R】
- 本コマンドを実行した場合,CSWモードは「single mode」に移行します。【AX7800R】
- コンフィグレーションの編集中,またはコンフィグレーションが編集後に保存されていない状態で運用モードを変更しようとした場合,本コマンドはエラーとなります。コンフィグレーションを保存し,コンフィグレーションの編集を終了してから再度コマンドを投入してください。
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