運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
MPLSプログラムで採取しているイベントトレース情報および制御テーブル情報をファイルへ出力します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
dump protocols mpls { all | trace | table }
[パラメータ]
- all
- イベントトレース情報および制御テーブル情報をファイルへ出力します。
- trace
- イベントトレース情報をファイルへ出力します。
- table
- 制御テーブル情報をテキスト化し,圧縮してファイルへ出力します。
[実行例]
イベントトレース情報および制御テーブル情報をファイルへ出力します。
図8-8 イベントトレース情報および制御テーブル情報の出力
>dump protocols mpls all >イベントトレース情報をファイルへ出力します。
図8-9 イベントトレース情報の出力
>dump protocols mpls trace >
[表示説明]
なし
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表8-12 dump protocols mplsコマンド応答メッセージ
メッセージ内容 意味 Connection failed to MPLS. MPLSプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart mplsコマンド(「restart mpls【OP-MPLS】」参照)でMPLSプログラムを再起動してください。 No enough memory. コマンドを実行するための十分なメモリがありません。しばらくして再投入してください。 File open error ダンプファイルがオープンできませんでした。 File access error. ファイル操作に失敗しました。 Can't execute MPLS program is initializing. MPLSプログラムが初期設定処理中のためコマンドを受け付けられません。しばらくして再投入してください。 MPLS is not active. MPLSプログラムが動作していません。MPLSの動作条件およびコンフィグレーションを確認してください。 MPLS is suppressing. MPLSが終了処理中です。コンフィグレーションを確認してください。
[注意事項]
- 本コマンドによる出力ファイルの名称および格納ディレクトリは,次のとおりです。なおファイル名称,出力先ディレクトリは固定で,運用系の現用MC上に出力されます。
ディレクトリ:/primaryMC/var/mpls
イベントトレース情報ファイル:mpls_base_trace,mpls_targsvcs_trace,mpls_lock_trace
制御テーブル情報ファイル:mpls_dump.gz
注 既存のファイル(出力ファイル)がある場合に本コマンドを実行するとファイルは上書きされます。
- MPLS機能を運用中に本コマンドを連続的に実行すると,LDPセッションがダウンしLSPが切断される場合があります。LDPセッションのダウンを避けるためには,dump protocols mplsコマンド入力後,MCへの書き込みが完了したことを確認してから次のdump protocols mplsコマンドを投入してください。書き込みにかかる時間は,経路情報などの装置の状態が変化していない場合には10秒程度で,状態変化が起きている場合にはこれより長くなります。
- 下記コマンド実行中は本コマンドを実行しないでください。
- copy mc
- synchronize
- cp
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