運用コマンドレファレンス Vol.2

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show isis【OP-ISIS】

[機能]

IS-ISルーティングプロトコル情報を表示します。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

show isis
show isis interface [{ <Name> | detail }]
show isis adjacency [{ level-1 | level-2 }] [interface <Name>] [{ <System ID> | detail }]
show isis database summary
show isis database [{ level-1 | level-2 }] [{ detail | verbose }] [<LSP ID>]
show isis hostname
show isis statistics
show isis topology [{ level-1 | level-2 }]

[パラメータ]

(なし)
IS-ISのグローバル情報を表示します。

interface [{<Name> | detail}]
IS-ISのインタフェース情報を表示します。
interfaceだけを指定した場合,すべてのインタフェースのサマリー情報を表示します。
<Name>を指定した場合,指定したインタフェースの詳細情報を表示します。
detailパラメータを指定した場合,すべてのインタフェース詳細情報を表示します。
<Name>にはコンフィグレーションで設定したインタフェース名を指定します。

adjacency [{level-1 | level-2}] [interface <Name>] [{<System ID> | detail}]
adjacencyの状態を表示します。
interface <Name>を指定した場合,指定インタフェースにおける adjacencyの情報を表示します。
<System ID>を指定した場合,指定 <System ID>を持つISとの adjacencyの情報を詳細表示します。
detailを指定した場合,全adjacencyの情報を詳細表示します。
level-1を指定した場合,level 1のadjacencyだけを表示します。level-2を指定した場合,level 2 のadjacencyだけを表示します。
<System ID>には以下の形式が指定できます。
<System ID> := XXXX.XXXX.XXXX
               <Host Name>
なお,<System ID>にスペースなどの特殊文字を含む場合は<System ID>を「”」で囲んで指定してください。

database summary
LSPの数を表示します。

database [{level-1 | level-2}] [{detail | verbose}] [<LSP ID>]
すべてのLSPの表示をします。
level-1を指定した場合,Level 1のLSPを表示します。level-2を指定した場合,Level 2のLSPを表示します。
detailを指定した場合,LSP情報(TLV)を表示します。
verboseを指定した場合,LSP情報(TLVおよびsub-TLV)を表示します。
detailまたはverboseを指定しない場合,LSP情報を簡易表示します。
<LSP ID>を指定した場合,指定 <LSP ID>を持つLSPを表示します。
<LSP ID>には以下の形式で指定できます。
<LSP ID> := XXXX.XXXX.XXXX[.xx[-xx]]
            <Host Name>[.xx[-xx]]
なお,<LSP ID>にスペースなどの特殊文字を含む場合は<LSP ID>を「”」で囲んで指定してください。

hostname
IS-ISで使用されているホスト名称とシステムIDとの対応一覧を表示します。

statistics
IS-ISで収集した統計情報を表示します。

topology [{level-1 | level-2}]
IS-ISが動作しているISへの NextHop を表示します。
level-1を指定した場合,Level 1の情報を表示します。level-2を指定した場合,Level 2の情報を表示します。

[実行例]show isisの例

> show isis 
IS-IS protocol: ON, System ID: 0001.0000.0001, IS-Type: Level-1-2
Host Name: Tokyo-1
Preference: 15, External Preference: 160
Flags: <IP IPv6>
Manual Area Address(1):
    49.0001.0000.0000.0000.0000.0000
Summary Address:
    Level-1 Summary Address                               State
             ----                                         ----
    Level-2 Summary Address                               State
            10.0/16                                       Advertise
            3ffe:501:811:100::/48                         DoNotAdvertise
Authentication:
    [Domain]   Level-1 : MD5
               Level-2 : None
Graceful Restart: Both
  Restart Time  : 60s
  Restart Status: Finished 2004/07/08 18:11:23
    Level-1: Failed
    Level-2: Finished
Overload Bit   : On-Startup 30s [with Graceful Start]
  Status       : Active 2006/01/25 17:35:00
>

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
IS-IS protocol IS-IS動作フラグ ON:IS-IS動作中
System ID システム ID
IS-Type 本装置の IS Type Level-1:レベル1 IS
Level-2:レベル2 IS
Level-1-2:レベル1かつレベル2 IS
Host Name 自装置のホスト名称
Preference IS-ISの経路プリファレンス
External Preference IS-ISの外部経路プリファレンス
Flags 動作中のIS-IS機能 IP:IPv4 routingが有効になっています。
IPv6:IPv6 routingが有効になっています。
Manual Area Address 定義してあるエリアアドレスとエリアの数
Summary Address コンフィグレーションにおいて定義してあるsummary addressの情報 Summary Addressesが定義されていない場合,または該当レベルで動作していない場合,"----”を表示します。
State summary addressの広告の状態 Advertise:summary addressを広告します。
DoNotAdvertise:summary addressを広告しません。
Summary Addressesが定義されていない場合,"----”を表示します。
Authentication:
Domain ドメイン内のレベルごとの認証タイプ Simple:平文認証
Md5:MD5認証
None:認証なし
Send Only:IS-IS LSP受信時に認証しません。
送受信時の両方で認証する場合,( )は表示されません。
該当レベルで動作していない場合,"----”を表示します。
Graceful Restart※1 グレースフル・リスタートの動作モード Restart(リスタートルータとして動作)
Helper(ヘルパールータとして動作)
Both(リスタートルータとヘルパールータとして動作)
Restart Time※1 リスタート後の再接続の許容時間(秒)
Restart Status※1※2 リスタートルータの実行状態と実行結果(最新の情報を表示) Receiving:経路学習中
Advertising:経路広告中
Finished:正常終了
Failed:失敗
−:未実施
リスタートルータでの実行状態に遷移した時間 実行状態に遷移した日時(実行状態が未実施の場合は日時を表示しない)
Level-1※1※2 レベル1のリスタートルータ実行結果 Finished:正常終了
Failed:失敗
−:未実施
該当レベルで動作していない場合,”----”を表示します。
Level-2※1※2 レベル2のリスタートルータ実行結果 Finished:正常終了
Failed:失敗
−:未実施
該当レベルで動作していない場合,”----”を表示します。
Overload Bit※3 オーバロードビットの動作 Always:常時動作
On-Startup:装置起動後,常時動作
On-Startup <Time>:装置起動後,設定時間動作(秒)
[with Graceful Start]:グレースフル・スタート動作
Status※3 オーバロードビットの状態 Active:動作中
InActive:未動作
オーバロードビットの開始日時 動作を開始した日時(動作がAlwaysまたは状態がInActiveの場合は表示しません)。

注※1 グレースフル・リスタート機能を使用している場合だけ表示します。

注※2 リスタートルータ実行結果は,次のリスタートルータとして動作するまで保持されます。

注※3 オーバロードビット機能を使用している場合だけ表示します。
オーバロードビットの動作はコンフィグレーションに設定した内容を表示し,オーバロードビットの状態は動作状態を表示します。実行中にコンフィグレーションを変更した場合は,動作と状態が不一致になることがあります。

[実行例]show isis interfaceの例

> show isis interface
Interface      Type   Priority Metric   CircuitID   DIS
Ether00        1      64       10       0x01        Tokyo-2
               2      64       10       0x01        Tokyo-2
Ether01        1      64       10       0x02        0001.0000.0003
Serial01       3      -        10       0x03        ----
>

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Interface インタフェース名
Type インタフェースのサーキットのタイプ 1:Level-1 インタフェース
2:Level-2 インタフェース
3:Level-1-2インタフェース
(ポイント−ポイントインタフェースだけで表示)
Priority インタフェースのプライオリティ IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0と表示します。
ポイント−ポイントインタフェースの場合,"-" が表示されます。
Metric インタフェースのコスト
CircuitID サーキットID IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0x00と表示します。
DIS インタフェースのDIS DISが存在しない場合,"----"と表示します。
ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。

[実行例] show isis interface{<Name> | detail}の例

> show isis interface Ether00
Interface: Ether00, Interface Type: Broadcast, State: Active
    Interface ID: 2, Padding: ON, Circuit Type: Level-1-2
    SNPA: 00:12:E2:CD:6B:9C
    Maximum Transfer data size: 1460
    Level-1 DIS: Tokyo-2 (neighbor)
    Level-2 DIS: Tokyo-2 (neighbor)
                         Level-1          Level-2
    Priority             64               64
    Metric               10               10
    Circuit ID           0x01             0x01
    Intervals: 
        LSP              33ms             33ms
        CSNP             10s              10s
        Hello            10s              10s
        DIS Hello        3s               3s
        Retransmit       -                -
    Holding Timer        9s               9s
    Adjacencies          1                2
    Level-1 Authentication: None
    Level-2 Authentication: MD5 (Send Only) 
    Interface Address: 192.168.0.1
                       3ffe:501:801:100::1
                       fe80::feee:ff32:1111:1%Ether00
>

注 detail指定時はすべてのインタフェースの詳細情報を表示します。

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Interface インタフェース名
Interface Type インタフェースのType LoopBack
Broadcast
P To P
Generic Topology
IS-ISがサポートしていないインタフェースの場合,LoopBackと表示します。
State インタフェースの状態 Active
Passive
Interface ID インタフェースインデックス
Padding 該当インタフェースでHello packetのpaddingを行うかどうか ON:paddingを行います
OFF:paddingを行いません
Circuit Type インタフェースのレベル Level-1:レベル1
Level-2:レベル2
Level-1-2:レベル1かつレベル2
SNPA 自インタフェースのSNPA 自インタフェースのMACアドレスを表示します。
Broadcastインタフェース以外の場合,"----"が表示されます。
Maximum Transfer data size IS-ISパケットの最大送信データ長
Level-1 DIS レベル1 DISのシステムID DISが存在しない場合,"----"と表示されます。
ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。
Level-2 DIS レベル2 DISのシステムID DISが存在しない場合,"----"と表示されます。
ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。
Levelごとの情報:
Priority インタフェースのPriority 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0と表示します。
ポイント−ポイントインタフェースの場合,"-"が表示されます。
Metric インタフェースのメトリック 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
Circuit ID インタフェースのCircuit ID
Extended Circuit ID インタフェースのExtended Circuit ID 3-way handshakeが有効になっている場合だけ表示します
(ポイント−ポイントインタフェースだけ)。
Intervals:
LSP LSPの送信間隔 (ミリ秒) 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
CSNP CSN PDUの送信間隔 (秒) 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0と表示します。
ポイント−ポイントインタフェースの場合,"-"が表示されます。
Hello Helloパケットの送信間隔 (秒) 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0と表示します。
DIS Hello 自装置がDISになったときにおけるDIS Helloパケットの送信間隔 (秒) 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0と表示します。
ポイント−ポイントインタフェースの場合,"-”が表示されます。
Retransmit LSPの再送間隔(秒) 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0と表示します。
ポイント−ポイントインタフェース以外の場合,"-"が表示されます。
Holding Timer Holding タイマの値(秒) 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,0と表示します。
Adjacencies adjacencyの数 該当するレベルで動作していない場合,"-"と表示します。
Level-1 Authentication Level-1 サーキットの認証タイプ Simple:平文認証
MD5:MD5認証
None:認証なし
該当するレベルのサーキットがない場合,"----"と表示します。
認証の対象 Send Only:IS-IS CSNP, PSNP and Helloパケット受信時に認証しません。
送受信時の両方で認証する場合,( )は表示されません。
Level-2 Authentication Level-2 サーキットの認証タイプ Simple:平文認証
MD5:MD5認証
None:認証なし
該当するレベルのサーキットがない場合,"----"と表示します。
認証する対象 Send Only:IS-IS CSNP, PSNP and Helloパケット受信時に認証しません。
送受信時の両方で認証する場合,( )は表示されません。
Interface Address 自Interface の IP Addressまたは IPv6 Address IS-ISで広告するアドレスがインタフェースに設定されていない場合,"----"と表示します。

[実行例] show isis adjacency [{level-1 | level-2}] [interface <Name>] の例

> show isis adjacency
Level-1 adjacencies
System ID                   State  Interface      Metric   SNPA
Tokyo-2                     Up     Ether00        10       00:12:E2:2b:cc:1f
Tokyo-3                     Init   Ether00        10       00:12:E2:2b:cc:af
0001.0000.0003              Up     Ether01        10       00:12:E2:23:ce:ff
Yokohama-1                  Up     Serial00       10       ----
 
Level-2 adjacencies
System ID                   State  Interface      Metric   SNPA
Tokyo-2                     Up     Ether00        10       00:12:E2:2b:cc:1f
>

注1 interface <Name>指定時は指定インタフェースのadjacencyに関するサマリー情報を表示します。

注2 level-1, level-2指定時は指定レベルの情報を表示します。

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
System ID adjacency ISのシステムID ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。
State adjacencyの状態(2-way handshake) Init:adjacency確立待ち
Up:adjacency確立
Failed:adjacency確立に失敗
Down:adjacencyがダウンしている
Interface Adjacencyが確立しているインタフェース名
Metric adjacency ISへのメトリック
SNPA adjacency ISのSNPAアドレス adjacency装置のSNPAアドレスを表示します。
インタフェースがイーサネットの場合,MACアドレスを表示します。
インタフェースがイーサネット以外の場合,"----"が表示されます。

[実行例] show isis adjacency { <System ID> | detail } の例

> show isis adjacency detail
Level-1 adjacencies
Interface: Ether00, Interface Type: Broadcast
    System ID: Tokyo-2, Type: IS, State: UP
    Speaks: IP IPv6
    Area: 49.0001.0000.0000.0000.0000.0000
    Circuit ID: 0x01, SNPA: 00:12:E2:2b:cc:1f
    Priority: 64, Hold Timer: 20s, Established Time: 2002/6/24 10:20:30
    Interface Address: 192.168.0.1
                       fe80::200:87ff:fed0:c7dc
>

注 detail指定時はすべてのインタフェースの詳細情報を表示します。

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Interface Adjacencyが確立しているインタフェース名
Interface Type Interfaceのタイプ Broadcast
P To P
Generic Topology
System ID adjacency ISのシステムID ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。
Type adjacencyのシステムType IS
State adjacencyの状態(2-way handshake) Init:adjacency確立待ち
Up:adjacency確立
Up start:相手装置がグレースフル・スタート中です
Up restart:相手装置がグレースフル・リスタート中です
Failed:adjacency確立に失敗
Down:adjacencyがダウンしている
Speaks adjacency ISがサポートしているプロトコル IP:IPv4
IPv6:IPv6
CLNP:CLNP
上記以外の場合,"0xXX"と,16進で表示します。
Area エリアアドレス
Circuit ID AdjacencyのCircuit ID
Extended Circuit ID AdjacencyのExtended Circuit ID 3 Way handshakeでadjacencyが確立している場合,表示します。
(ポイント−ポイントインタフェースだけ)
SNPA adjacency ISのSNPAアドレス adjacency装置のSNPAアドレスを表示します。
インタフェースがイーサネットの場合,MACアドレスを表示します。
インタフェースがイーサネット以外の場合,"----"を表示します。
Priority adjacency ISのPriority ポイント-ポイントインタフェースの場合,"-"が表示されます。
Hold Timer adjacency ISのHold Timer
Established Time Adjacencyが確立した時刻
Interface Address adjacency ISが送信してきたadjacency ISのインタフェースアドレス

[実行例] show isis database summary の例

> show isis database summary
Level-1  Level-2  Total
7        4        11
>

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Level-1 レベル1 LSPの総数
Level-2 レベル2 LSPの総数
Total LSPの総数

[実行例] show isis database [{level-1 | level-2}] [<LSP ID>] の例

> show isis database
Local System ID: Tokyo-1
IS-IS Level-1 Link State Database:
LSPID                                 Sequence   Checksum Lifetime ATT/P/OL
Tokyo-1.00-00                         0x0000001C 0x9111   594      0/0/0
Tokyo-2.00-00                         0x000000cF 0xFEF2   340      0/0/0
Tokyo-2.01-00                         0x000000FF 0xFEF3   340      0/0/0
00001.0000.0003.00-00                 0x000000AC 0x345F   211      0/0/0
Yokohama-1.00-00                      0x00000033 0x9FE3   49       0/0/0
 
IS-IS Level-2 Link State Database:
LSPID                                 Sequence   Checksum Lifetime ATT/P/OL
Tokyo-1.00-00                         0x0000001C 0x9111   434      0/0/0
Tokyo-2.00-00                         0x000000CC 0x932F   243      0/0/0
>

注1 level-1, level-2指定時は指定レベルの情報を表示します。

注2 <LSP ID>を指定した場合,指定LSPIDを持つLSP情報だけを表示します。

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Local System ID 自装置のシステムID ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。
LSPID LSPID ホスト名TLVがある場合,システムID部はホスト名で表示します。
Sequence LSPのSequence番号
Checksum LSPのチェックサム
Lifetime LSPのRemaining Lifetime
ATT Attached Bitの状態 ビットが立っている場合,"1"と表示します。
ビットが立っていない場合,"0"と表示します。
P Partition Repair Bitの状態 ビットが立っている場合,"1"と表示します。
ビットが立っていない場合,"0"と表示します。
OL Overload Bitの状態 ビットが立っている場合,"1"と表示します。
ビットが立っていない場合,"0"と表示します。

[実行例] show isis database [{level-1 | level-2}] [<LSP ID>] { detail | verbose }の例

> show isis database detail
Local System ID: Tokyo-1
IS-IS Level-1 Link State Database:
LSPID: Tokyo-1.00-00
  Sequence: 0x000000CF, Checksum: 0xFEF2, Lifetime: 340, PDU Length: 321
  Attached Bit: Default, Partition Repair: OFF, Overload Bit: OFF
   Area Address         : 47.0000.0000.0000.0000.0000.0000
   NLPID                : IP
   Host Name            : Tokyo-1
   IS Neighbor          : 0001.0000.0000.00     Metric: 20
   IP Prefix            : 201.100.100.100/24    Metric: 20 Internal down
   IP External Prefix   : 100.0.0.0/24          Metric: 10 Internal
   Extended IP Prefix   : 200.100.100.100/24    Metric: 20 down
   IPv6 Prefix(Internal): 3ffe:5001:8001:2000:8001::/84 Metric: 4261412864 down
   IPv6 Prefix(External): 3ffe:501:8001:2000:8001:1::/84
                              Metric: 123
   Interface Address    : 100.0.0.1
   Interface Address    : 3ffe:501:2000::1
   Extended IS Neighbor : 0001.0000.0000.00     Metric: 10
   System ID            : 192.168.1.1
   Authentication       : Type: Simple, Length: 255 byte
   Unsupported TLV      : Type: 3, Length: 10 byte
>
 
> show isis database verbose
Local System ID: Tokyo-1
IS-IS Level-1 Link State Database:
LSPID: Tokyo-1.00-00
  Sequence: 0x000000CF, Lifetime: 340, Checksum: 0xFEF2, PDU Length: 321
  Attached Bit: Default, Partition Repair: OFF, Overload Bit: OFF
   Area Address         : 47.0000.0000.0000.0000.0000.0000
   NLPID                : IP
   Host Name            : Tokyo-1
   IS Neighbor          : 0001.0000.0000.00     Metric: 20
   IP Prefix            : 201.100.100.100/24    Metric: 20 Internal down
   IP External Prefix   : 100.0.0.0/24          Metric: 10 Internal
   Extended IP Prefix   : 200.100.100.100/24    Metric: 20 down
   IPv6 Prefix(Internal): 3ffe:5001:8001:2000:8001::/84 Metric: 4261412864 down
   IPv6 Prefix(External): 3ffe:501:8001:2000:8001:1::/84
                              Metric: 123
   Interface Address    : 100.0.0.1
   Interface Address    : 3ffe:501:2000::1
   Extended IS Neighbor : 0001.0000.0000.00     Metric: 10
      Administrative Group              : 0
      Interface IP Address              : 192.168.1.2
      Neighbor IP Address               : 192.168.1.2
      Maximum Link Bandwidth            : 1400000 bps
      Maximum Reservable Link Bandwidth : 1500000 bps
      Unreserved Bandwidth(0)           : 1600000 bps
      Unreserved Bandwidth(1)           : 1600000 bps
      Unreserved Bandwidth(2)           : 1600000 bps
      Unreserved Bandwidth(3)           : 1600000 bps
      Unreserved Bandwidth(4)           : 1600000 bps
      Unreserved Bandwidth(5)           : 1600000 bps
      Unreserved Bandwidth(6)           : 1600000 bps
      Unreserved Bandwidth(7)           : 1600000 bps
      Traffic Engineering Default Metric: 20
   System ID            : 192.168.1.1
   Authentication       : Type: Simple, Length: 24 byte
   Unsupported TLV      : Type: 3, Length: 10 byte
>

注1 level-1, level-2指定時は指定レベルの情報を表示します。

注2 <LSP ID>を指定した場合,指定LSPIDを持つLSPの情報だけを表示します。

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Local System ID 自装置のシステムID ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。
LSPID LSPID ホスト名TLVがある場合,システムID部はホスト名で表示します。
Sequence LSPのSequence番号
Checksum LSPのチェックサム
Lifetime LSPのRemaining Lifetime
Size LSPのサイズ(バイト) ヘッダ長を含んだPDUの長さを表示します。
Attached Bit LSPを公告したISが他のエリアへ接続するために使用しているメトリックの種別 Default
Delay
Expense
Error
Partition Repair Partition Repair function bitの状態 ビットが立っている場合,"ON"と表示します。
ビットが立っていない場合,"OFF"と表示します。
Overload Bit Overload Bitの状態 ビットが立っている場合,"ON"と表示します。
ビットが立っていない場合,"OFF"と表示します。
Area Address Area Address
NLPID NLPID IP
IPv6
CLNP
上記以外の場合,"0xXX"と,16進表記します。
Host Name ホスト名
IS Neighbor
IS Neighbor IS neighborの System ID
Metric IS neighborへのメトリック値
Extended IS Neighbor
Extended IS Neighbor IS neighborの System ID
Metric IS neighborへのメトリック値
Extended IS neighbor Sub-TLV
Administrative Group Administrative groupの番号 verbose指定時だけ表示されます
Interface IP Address IS neighborのインタフェースのIP address verbose指定時だけ表示されます
Neighbor IP address リンクにおけるIS neighborのIP address verbose指定時だけ表示されます
Maximum Link Bandwidth Neighborへのリンクにおいて使用できる最大の帯域幅 verbose指定時だけ表示されます
Maximum Reservable Link Bandwidth Neighborへのリンクにおいて予約できる最大の帯域幅 verbose指定時だけ表示されます
Unreserved Bandwidth() Neighborへのリンクにおいて予約できる帯域幅および,優先度 verbose指定時だけ表示されます
Traffic Engineering Default Metric Traffic Engineering SPF計算で使用するメトリック verbose指定時だけ表示されます
IP Prefix
IP Prefix 到達可能な IPネットワークアドレス
Metric IPネットワークへのメトリック値
メトリックのタイプ Internal (Internal Metric)
External (External Metric)
down Level 2 -> Level 1へ広告された経路で,Up/Downビットが立っている UP/Downビットが立っている場合だけ表示されます。
IP External Prefix
IP External Prefix 到達可能な 外部IP ネットワークアドレス
Metric 外部IPネットワークへのメトリック値
メトリックのタイプ Internal (Internal Metric)
External (External Metric)
down Level 2 -> Level 1へ広告された経路で,Up/Downビットが立っている UP/Downビットが立っている場合だけ表示されます。
Extended IP Prefix
Extended IP Prefix 到達可能な IPネットワークアドレス
Metric IPネットワークへのメトリック値
down Level 2 -> Level 1へ広告された経路で,Up/Downビットが立っている UP/Downビットが立っている場合だけ表示されます。
IPv6 Prefix
IPv6 Prefix() 到達可能な IPv6ネットワークアドレス
経路のタイプ Internal (Internal Route)
External (External Route)
IPv6アドレス(prefix長を含む)の表示が29文字以上になる場合,以下の項目は改行後に表示されます
Metric IPv6ネットワークへのメトリック値
down Level 2 -> Level 1へ広告された経路で,Up/Downビットが立っている。 UP/Downビットが立っている場合だけ表示されます。
Interface Address LSPの広告元ISのインタフェースアドレス
System ID LSPの広告元ISの装置識別子
Authentication
Type 認証タイプ Simple (平文パスワード)
MD5 (MD5認証)
サポートされていない認証タイプの場合,"0xXX"と,16進で表示されます。
Length TLVの可変長エリアの長さ(単位: byte)
Unsupported TLV
Type TLVのタイプ 10進数で表示します
Length TLVの可変長エリアの長さ(単位: byte)

注1 level-1, level-2指定時は指定レベルの情報を表示します。

注2 <LSP ID>を指定した場合,指定LSPIDに一致するLSPの情報だけを表示します。

注3 TLVのValueフィールドがTLVのlength値よりも短い場合,"Value field is too short" と表示します。


[実行例] show isis hostname の例

> show isis hostname
System ID       Hostname
0001.0000.0001  Tokyo-1
0001.0000.0002  Tokyo-2
0001.0001.0001  Yokohama-1
>

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
System ID ISのSystem ID
Hostname System IDに対応づけられているホスト名

[実行例] show isis statistics の例

> show isis statistics
PDU Type         Recieved   Processed  Discarded  Sent 
ISH              0          0          0          0
IIH              42         42         0          23
LSP              15         15         0          6
CSNP             13         13         0          0
PSNP             2          2          0          0
Unknown          0          0          0          0
Total            72         72         0          29
 
Retransmit LSP: 0
 
Error Events
Area Mismatch                              : 0
Authentication Failure                     : 0
No Authentication TLV                      : 0
Bad Checksum LSP                           : 0
Corrupt LSPs Received                      : 0
ID Field Length Mismatch                   : 0
Bad Option Size                            : 0
Maximum Area Address Mismatch              : 0
System ID Confusion                        : 0
Sequence Number Skips                      : 0
Wrong Circuit Type                         : 0
Lan Level 1 DIS Change                     : 0
Lan Level 2 DIS Change                     : 0
Attempts to Exceed Maximum Sequence Number : 0
3 Way Options Error                        : 0
>

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
PDU Type 送受信したPDUのタイプ ISH
IIH
Level-2 IIH
LSP
CSNP
PSNP
Unknown
Total:全PDUの合計
Processed 受信したPDUのうち,処理したPDUの数
Discarded 受信したPDUのうち,廃棄したPDUの数
Sent 送信したPDUの数
Retransmit LSP 再送したLSPの数
Area Mismatch エリアが一致しなかったPDU数
Authentication Failure 認証が一致しなかったPDU数
No Authentication TLV Authentication TLVがないパケットの総数
Bad Checksum LSP チェックサムがエラーとなったLS PDU数
Corrupt LSPs Received Corrupted LSPを受信した数
ID Field Length Mismatch IDフィールド長が一致しなかったPDU数
Bad Option Size PDUのオプションフィールド長エラーとなったPDU数
Maximum Area Address Mismatch Maximum Area Addressが一致しなかったPDU数
System ID Confusion 同一のSystem IDを持つPDUを受信した総数
Sequence Number Skips Sequence Number がスキップしたPDU数
Wrong Circuit Type Circuit Typeが一致しなかったPDU数
Lan Level 1 DIS Change Level 1 LAN DISが変化したPDU数
Lan Level 2 DIS Change Level 2 LAN DISが変化したPDU数
Attempts to Exceed Maximum Sequence Number Sequence Numberの最大値を超えようとしたPDU数
3 Way Options Error 3 way optionがエラーとなったPDUの総数

[実行例] show isis topology [{level-1 | level-2}]の例

> show isis topology
Level-1 
System ID             Metric Next Hop          Interface      SNPA
Tokyo-2               10     Tokyo-2           Ether00        00:12:E2:2b:cc:1f
0001.0000.0003        10     0001.0000.0003    Ether01        00:12:E2:23:ce:ff
Yokohama-1            10     Yokohama-1        Serial00       ----
 
Level-2
System ID             Metric Next Hop          Interface      SNPA
Tokyo-2               10     Tokyo-2           Ether00        00:12:E2:2b:cc:1f
>

注 level-1, level-2指定時は指定レベルの情報を表示します。

[表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Level 表示する情報のIS-ISレベル level-1
level-2
System ID IS-ISが動作しているシステムのシステムID ホスト名TLVがある場合,ホスト名で表示します。
Metric ISへのメトリック値
Next Hop ISへのネクストホップ
Interface ISへのインタフェース
SNPA ISへのネクストホップのSNPA ISへのネクストホップのMACアドレスを表示します。
Broadcastインタフェース以外の場合,"----”が表示されます。

注 level-1, level-2指定時は指定レベルのtopologyに関するサマリー情報を表示します。


[ユーザ通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表3-19 show isisコマンド応答メッセージ

項番 メッセージ内容 意味
1 IS-IS not active. IS-ISが動作していません。
2 no such interface”<Interface Name>” 指定インタフェース名が不正です。
<Interface Name>:インタフェース名
3 no interface exists インタフェースが存在しません。
4 no such LSP ”<LSPID>" 指定LSPは存在しません。
5 no LSP exists LSPが存在しません。
6 no such adjacency ”<SystemID>" 指定adjacencyは存在しません。
7 no adjacencies exists adjacencyが存在しません。
8 This system dose not work as Level 1 IS IS-ISがLevel 1で動作していません。
9 This system dose not work as Level 2 IS IS-ISがLevel 2で動作していません。
10 There is no ISs ISが存在しません。
11 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv4)コマンド(「restart unicast(IPv4)」)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
12 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。
コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv4)コマンド(「restart unicast(IPv4)」)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
13 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再投入してください。
<Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因))
14 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが定義されていません。
コンフィグレーションを確認してください。

[注意事項]

<System ID>,<LSP ID>をホスト名で指定する場合,入力可能な文字列は英数字と特殊文字です。

詳細は「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 system」のname <System Name> 値の設定範囲を参照してください。

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