運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
VPNサイトの情報(経路情報数やインタフェースの状態など)を表示します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
show ip vpn [<VPN ID>]
[パラメータ]
- なし
- すべてのVPNの情報をサマリー表示します。
- <VPN ID>
- 指定VPNの情報を詳細表示します。
- <VPN ID>には1〜1000000の範囲または14文字以内の文字列を指定します。
[実行例]
全VPNの情報をサマリー表示します。
図3-110 全VPN情報のサマリー情報の表示
>show ip vpn MAX MAX VPN Local VPN Protocol VPN-RT Local-RT Route Route Interface Status 1 OSPF 500 100 141 10 VPN001 Up 3 BGP 600 100 521 94 VPN003 Up 6 RIP OSPF BGP 1000 200 832 198 VPN0061 Up VPN0062 Up 10 BGP 1000 200 944 195 VPN010 Up 255 BGP 500 50 0 0 VPN255 Down
[表示説明]
表3-13 全VPN情報のサマリー情報の表示項目
表示項目 意味 表示詳細情報 VPN VPN ID − Protocol VPNサイトで動作しているプロトコル RIP OSPF BGP MAX VPN-RT コンフィグレーションで設定されたVPNの経路数の上限値 コンフィグレーションmax-routesの値 MAX Local-RT コンフィグレーションで設定されたVPNサイトの経路数の上限値 コンフィグレーションmax-local-routesの値 VPN Route VPNの経路数 − Local Route VPNサイトの経路数 − Interface インタフェース名称 − Status インタフェース状態 UP Down 指定VPNの情報を詳細表示します。
図3-111 特定VPN情報の詳細表示
>show ip vpn 6 VPN Route: 832 Local Route: 198 Configure is max-routes: 1000 max-local-routes: 200 warning-routes: 100 warning-local-routes: 200 Interface(2) Name Line Local Remote State VPN0061 2/1 170.30.1.1/16 170.30.2.2 Up Broadcast VPN0062 2/2 192.168.214.211/24 192.168.214.194 Up Broadcast Configure Extended Community: Import Target as : 100 id: 500 Import Origin as : 200 id: 330 Export Target as : 192.168.215.2 id: 330 Export Origin as : 100 id: 20 Active Protocol: RIP OSPF BGP >
[表示説明]
表3-14 特定VPN情報の詳細表示項目
表示項目 意味 表示詳細情報 VPN Route VPNの経路数 − Local Route VPNサイトの経路数 − Configure is max-routes コンフィグレーションで設定されたVPNの経路数の上限値 − max-local-routes コンフィグレーションで設定されたVPNサイトの経路数の上限 − warning-routes コンフィグレーションで設定されたVPNのワーニング出力経路数 − warning-local-routes コンフィグレーションで設定されたVPNサイトのワーニング出力経路数 − Interface(n):(nはインタフェース数を示します) Name インタフェース名称 − Line 物理インタフェース番号 NIF番号/ライン番号 Local インタフェース・アドレスおよびマスク長 − Remote リモート・アドレス Broadcast時:ブロードキャスト・アドレス
Point To Point時:相手インタフェース・アドレスState インタフェース状態 UP/Down Broadcast/PointToPoint/LoopBack Configure Extended Community: Import Target 受信ルート・ターゲット as xx id xx:AS番号形式 net x.x.x.x id xx:ネットワークアドレス形式 Import Origin 受信ルート・オリジン as xx id xx:AS番号形式 net x.x.x.x id xx:ネットワークアドレス形式 Export Target 送信ルート・ターゲット as xx id xx:AS番号形式 net x.x.x.x id xx:ネットワークアドレス形式 Export Origin 送信ルート・ターゲット as xx id xx:AS番号形式 net x.x.x.x id xx:ネットワークアドレス形式 Active Protocol VPNサイトで動作しているプロトコル RIP OSPF BGP
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表3-15 show ip vpnコマンド応答メッセージ
項番 メッセージ内容 意味 1 no such vpn vpnは動作していません。
show ip interface ipv4-unicastコマンド(「show ip interface ipv4-unicast」参照)で確認してください。2 no such vpn <VPN ID> 指定したVPNは存在しません。 <VPN ID>:指定VPN ID 3 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv4)コマンド(「restart unicast(IPv4)」参照)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 4 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart unicast(IPv4)コマンド(「restart unicast(IPv4)」参照)でユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 5 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。コマンドを再投入してください。 <Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因)) 6 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが定義されていません。
コンフィグレーションを確認してください。
[注意事項]
なし
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