運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
装置に実装された回線の送受信パケット数および廃棄パケット数を表示します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
show port statistics [<Port list>] [{ up | down }] [discard]
[パラメータ]
- 省略
- 装置に実装されている全回線の情報を表示します。
- <Port list>
- 指定ポート番号(リスト形式)に関する回線の情報を表示します。指定できるNIF番号,Line番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- up
- 状態がupとなっている回線の情報を表示します。
- down
- 状態がup以外(down,initialize,test,fault,closed,unused,locked)となっているすべての回線の情報を表示します。
- discard
- 廃棄パケット数が1以上の値となっている回線の情報だけ表示します。
[実行例]
装置に実装された回線の送受信パケット数および廃棄パケット数を表示します。実行結果画面例を次の図に示します。
図17-8 回線の送受信パケット数および廃棄パケット数実行結果画面例
> show port statistics 2004/02/23 12:00:00 Port Counts: 12 Port Name Status T/R Unicast Multicast Broadcast Discard 0/ 0 GE0/0 up Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 1 GE0/1 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 2 GE0/2 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 3 GE0/3 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 4 GE0/4 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 5 GE0/5 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 6 GE0/6 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 7 GE0/7 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 8 GE0/8 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/ 9 GE0/9 down Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/10 GE0/10 closed Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 0/11 GE0/11 locked Tx 0 0 0 0 Rx 0 0 0 0 >
[表示説明]
表17-19 回線の送受信パケット数および廃棄パケット数の表示
表示項目 意味 表示詳細情報 Date コマンド受け付け時刻 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒 Port Counts 対象ポート数 − Port ポート 情報を表示するポートのNIF番号,Line番号 Name Line名称 コンフィグレーションで指定したLine名称を表示します。Lineを定義していない場合は−を表示します。 Status Line状態 up:運用中(正常動作中)
down:運用中(回線障害発生中)
init:初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中)
test:回線テスト中
fault:障害中
closed:コマンドによる閉塞中
unused:未使用(コンフィグレーション未設定)
locked:コンフィグレーションで閉塞中T/R 受信/送信 T:送信
R:受信Unicast ユニキャスト・パケット数 Multicast マルチキャスト・パケット数 Broadcast ブロードキャスト・パケット数 Discard 廃棄パケット数
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表17-20 show port statisticsコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby BCU. このコマンドは待機系BCU上では実行できません。 No operational Port. 実行可能なポートはありません。 Can't execute. コマンドを実行できません。 Configuration access busy, please try again. コンフィグレーションの取得ができませんでした。再度コマンドを実行してください。
[注意事項]
- 廃棄パケット数は,以下の統計項目の合計値を表示します。
表17-21 廃棄パケット数の算出に使用する統計項目
インタフェース 統計項目 送信 受信 イーサネット Late collision
Excessive collisions
Carrier sense lost
Excessive deferral
UnderrunCRC errors
Alignment
Fragments
Jabber
Overrun
Symbol errors
Layer 1 Symbol errors
Layer 2 Symbol errors
Short frames
Long frames
Descramble errors- 以下の場合,統計情報のカウンタ値はクリアされます。
注※ 以下の操作を行った場合が該当します。
- clear countersコマンドの投入(「clear counters(イーサネット)」を参照)
- CP,PRU,NIFの再起動。
- CP,PRU,NIFのハードウェア障害。
- PRU,NIFの閉塞状態指示後,閉塞解除指示※。
- コンフィグレーションコマンドLine情報の削除または追加。
- NIFの上位のPRUに対して,close pruコマンド(「11. PRU/NIF管理 close pru」参照)による閉塞状態指示したあとの,free pruコマンド(「11. PRU/NIF管理 free pru」参照)による閉塞解除指示。
- NIFの上位のPRUに対して,コンフィグレーションコマンドdisable(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 disable(disable情報)」参照)による閉塞状態指示したあとの,コンフィグレーションコマンドdelete disable(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 disable(disable情報)」参照)による閉塞解除指示。
- NIFに対して,close nifコマンド(「11. PRU/NIF管理 close nif」参照)による閉塞状態指示したあとの,free nifコマンド(「11. PRU/NIF管理 free nif」参照)による閉塞解除指示。
- NIFに対して,コンフィグレーションコマンドdisable(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 disable(disable情報)」参照)による閉塞状態指示したあとの,コンフィグレーションコマンドdelete disable(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 disable(disable情報)」参照)による閉塞解除指示。
- 本コマンドの実行結果が表示されるのは,NIF状態がActive(運用中)のNIF配下の回線だけです。回線を収容するNIFやPRUの状態がActive(運用中)以外の場合はコマンド実行結果は表示されません。また,実装されたNIFボードの種別がスタートアップコンフィグレーションファイルで定義されたLine情報と異なっている場合も表示されません。
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