運用コマンドレファレンス Vol.1

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zmodem

[機能]

本装置とRS232Cで接続されているコンソールとの間でファイル転送をします。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

zmodem get
zmodem put <file name>

[パラメータ]

get
コンソールから本装置へファイルを転送します。

put <file name>
本装置からコンソールへファイルfileを転送します。

[実行例]

以下に通信ソフトとしてTera Term Pro(Version 2.3)を使用した例を示します。

  1. 本装置からコンソールへファイル名/config/system.cnfのファイルを転送します。
    次のコマンドを実行したあと,コンソールのTera Term Pro(Version 2.3)で「ファイル」−「転送」−「ZMODEM」−「受信」を選択すると,ファイルの転送が始まります。
    zmodem put /config/system.cnf [Enter]キー押下
  2. コンソールから本装置へファイル名backup.cnfのファイルを転送します。
    zmodem get [Enter]キー押下
    コマンド入力後,コンソールのTera Term Pro(Version 2.3)で「ファイル」−「転送」−「ZMODEM」−「送信」を選択します。次にファイルの送信ウィンドウで「ファイル名」にbackup.cnfを入力します。「開く」ボタンを押すと,ファイルの転送が始まります。

[ユーザ通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

zmodemコマンドで表示する応答メッセージを次の表に示します。

表8-12 zmodemコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ 内容
<file>: No such file. 転送するファイルfileが見つかりません。<file>ファイル名
Execute only console machine. 本コマンドはコンソールからだけ実行可能です。リモート運用端末からは実行できません。
ttyname error. 端末種別が認識不可能です。
Receive skipped : <file> (already exists) すでに同名のファイルが存在するため受信を中断しました。<file>ファイル名
Receive skipped : <file> (permission denied) ファイルまたはディレクトリに,実行したユーザに対する書き込み権限がないため受信を中断しました。<file>ファイル名

[注意事項]

  1. 本コマンドはコンソールからだけ実行可能です。リモート運用端末からは実行できません。
  2. 本コマンド実行中にケーブル障害などでファイル転送が中断された場合,以下に示す監視時間でエラーとなります。
    • zmodem get時1分間の転送中断でコマンド入力待ちとなります。
    • zmodem put時1分間の転送中断でコマンド入力待ちとなります。
  3. ファイル転送実行時に画面に制御コードが表示されますが,動作上支障はありません。無視してください。また画面に表示される文字は,特に意味はありません。
  4. zmodemによるファイル転送は以下の通信条件で可能です。
    • キャラクタ長=8ビット
    • 通信速度=9600bps/4800bps/2400bps
    • ストップビット長=1ビット/2ビット
    • パリティ=なし

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