運用コマンドレファレンス Vol.1

[目次][索引][前へ][次へ]


copy startup-config

[機能]

スタートアップコンフィグレーションファイルを指定MCのスタートアップコンフィグレーションファイルにコピーします。コピー先が運用に使用しているMCの場合はメモリ上のランニングコンフィグレーションも同時に変更します。

[入力モード]

装置管理者モード

[入力形式]

copy startup-config <device>

[パラメータ]

<device>
入れ替え先MC名(指定したMCの/config/system.cnfへコピーします)
slot0:運用系MC0
slot1:運用系MC1
primary:運用系現用MC
secondary:運用系予備MC
standby:slot0:待機系MC0【AX7800R】
standby:slot1:待機系MC1【AX7800R】
standby:primary:待機系現用MC【AX7800R】
standby:secondary:待機系予備MC【AX7800R】
slot0/slot1はMCの物理的な実装位置を表します。primary/secondaryは装置内での論理的な実装を表します。

[実行例]

  1. 運用しているコンフィグレーションファイルを予備MCのスタートアップコンフィグレーションファイルにコピーします。
    # copy startup-config secondary
  2. 運用系で運用しているコンフィグレーションファイルを待機系の運用に用います。【AX7800R】
    # copy startup-config standby:primary

[ユーザ通信への影響]

ランニングコンフィグレーションへ反映した場合,運用中のポートがリスタートします。

[応答メッセージ]

コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 17. コンフィグレーション編集時のエラーメッセージ」,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 18. その他のエラーメッセージ」を参照してください。

[注意事項]

  1. 指定したコンフィグレーションファイルに誤りがあると誤りの内容を表示しコンフィグレーションファイルのコピーを行いません。その場合はエディタなどを使用してコンフィグレーションファイルの誤っている部分を削除,または変更してください。
  2. 運用系現用MCにコンフィグレーションをコピーする場合は,運用中のポートがリスタートする旨のメッセージが表示されます。コマンドを実行すると指定されたコンフィグレーションを運用に使用し,また運用中のポートがリスタートするので,ネットワーク経由でログインしている場合は注意してください。
  3. 二重化で運用している装置において運用系現用MCにコンフィグレーションをコピーする場合,一時的に運用系と待機系のコンフィグレーションに差分が生じるため,系切替が抑止されたとのメッセージが表示されることがあります。【AX7800R】
  4. 待機系現用MCにコンフィグレーションをコピーする場合は,待機系がリスタートする旨のメッセージが表示されます。コマンドを実行すると指定されたコンフィグレーションを待機系の運用に使用し,待機系は自動でリスタートします。【AX7800R】
  5. コンフィグレーションファイルを編集中の場合はcopy startup-configコマンドを使用できません。編集中のコンフィグレーションファイルをクローズ後,copy startup-configコマンドを使ってコンフィグレーションファイルの入れ替えを行ってください。
  6. メモリ上に記憶されたランニングコンフィグレーションを変更し待機系にコピーする場合は,コンフィグレーションコマンドsave(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 save(write)」参照)を用いて変更後のコンフィグレーションをMCに格納後,copy startup-configコマンドを使用して待機系にコピーしてください。【AX7800R】
  7. 本コマンドはMCに格納されたスタートアップコンフィグレーションファイルを指定されたコピー先にコピーします。メモリ上に記憶されたランニングコンフィグレーションを変更し,MCに格納していない場合は注意してください。
  8. 運用対象となるCP,PRU,またはNIFが非運用状態の場合,”NIF board is not mounted.”(実装されているパッケージの種別が分かりません)と表示し,コンフィグレーションのコピーはできません。この場合,運用対象となるCP,PRU,またはNIFが運用状態に移行したのを確認後,再度copy startup-configコマンドを実行してください。
  9. MCの未使用容量が不足している場合,コンフィグレーションのコピーはできません。show mcコマンドを使用してユーザ領域の未使用容量を確認してください。コピーするために必要な容量は,スタートアップコンフィグレーションファイル(/config/system.cnf)のサイズ分です。最大のコンフィグレーションで約12MBの未使用容量が必要です。
  10. CPが起動中(「READY LED」が消灯中)の場合は,本コマンドを投入しないでください。
  11. 一重化/二重化運用モードがauto_duplexで,かつ二重化で動作している場合,本コマンドの実行により待機系がリスタートしたとき,’System mode changed from duplex to simplex.’というログが表示されます。この場合,’System mode changed from simplex to duplex.’のログが表示されるまで系切替は抑止されます。【AX7800R】

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c) 2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.