運用ガイド
本装置が取得した経路情報の表示に,OSPFの経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。
表8-21 OSPFの障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 コンフィグレーションでBFD機能を定義しているか確認します。 BFD機能を定義している場合は項番2へ。 BFD機能を定義していない場合は項番3へ。 2 OSPFのインタフェースで,BFDセッションの障害が発生していないことを確認します。
(BFD機能のログが出力され,BFDセッションがダウンすると,OSPFの隣接関係はいったん切断します)
show loggingBFD機能で障害が発生してない場合は項番3へ。 BFD機能で障害が発生している場合は,BFDセッション状態を確認してください。「8.6.6 BFDプロトコル状態を調査する【OP-BFD】」を参照してください。 3 OSPFのインタフェース状態を確認します。
show ip ospf interface <IP Address>インタフェースの状態がDRまたはP to Pの場合は項番5へ。 インタフェースの状態がBackupDRまたはDR Otherの場合は項番4へ。 インタフェースの状態がWaitingの場合は,時間を置いてコマンド再投入してください。項番3へ。 4 Neighbor ListよりDRとの隣接ルータ状態を確認します。 DRとの隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番6へ。 DRとの隣接ルータ状態がFullの場合は項番7へ。 5 Neighbor Listより全隣接ルータ状態を確認します。 一部の隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番6へ。 全隣接ルータ状態がFullの場合は項番7へ。 6 コンフィグレーションでOSPFの定義が正しいか確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合は項番7へ。 コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。 7 OSPF経路を学習している経路を確認してください。
show ip route all-routes経路がInActiveまたは存在しない場合には項番8へ。 経路がActiveの場合は障害情報を収集してください。
dump protocols unicast all※8 コンフィグレーションでフィルタリングしていないか確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合には項番9へ。 コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。 9 隣接ルータがOSPF経路を広告しているか確認してください。 広告している場合は該当ルータで障害情報を収集してください。
dump protocols unicast all※広告していない場合は隣接ルータを確認してください。
- 注※ 障害情報収集コマンドを実行すると,次に示すエリアにファイルが作成されます。
- 格納エリア:/primaryMC/var/rtm
- ファイル名:rt_traceとrt_dump.gz
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