コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2

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oadp(OADP情報)

OADP機能に関する情報を定義します。

[入力モード]

グローバルコンフィグモード

[入力形式]

情報の設定・変更
oadp
 >>移行モード:oadp

情報の削除
delete oadp

情報の表示
show oadp

[サブコマンド入力形式]

情報の設定
{ enable | disable }
cdp-listener
interval-time <Seconds>
hold-time <Seconds>
ignore-vlan <VLAN ID list>
enable-port { <Port list> | la-id <LA ID list> }

情報の変更
{ enable | disable }
cdp-listener
interval-time <Seconds>
hold-time <Seconds>
ignore-vlan <VLAN ID list>

情報の削除
delete { enable | disable }
delete cdp-listener
delete interval-time
delete hold-time
delete ignore-vlan <VLAN ID list>
delete enable-port { <Port list> | la-id <LA ID list> }

[モード階層]

oadp

[パラメータ]

なし

[サブコマンド]

{ enable | disable }
本装置でOADP機能を使用するかどうかを指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    disable
  2. 値の設定範囲
    enableまたはdisable

cdp-listener
本装置でCDP受信機能を有効にします。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    cdp-listener

interval-time <Seconds>
本装置が送信するOADPフレームの送信間隔を秒単位で指定します。
実際には,指定した値の3分の2から2分の3の範囲のランダムな間隔で送信します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    60
  2. 値の設定範囲
    5〜254

hold-time <Seconds>
本装置が送信するOADPフレームを隣接装置が保持する時間を秒単位で指定します。本サブコマンドを未指定でinterval-timeを指定した場合,interval-timeの3倍の値で動作します。3倍の値が255を超える場合は255で動作します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    180
  2. 値の設定範囲
    10〜255

ignore-vlan <VLAN ID list>
指定したVLAN IDから受信するOADP PDUを無視します。

<VLAN ID list>
OADP PDUを無視するVLANを指定します。<VLAN ID list>に無効なVLANが含まれていた場合はエラーとします。
【”-”または”,”による範囲指定】
 指定範囲のすべてのVLANを指定したことと同じ意味になります。
【”*”による範囲指定】
 すべての定義済みVLANを指定したことと同じ意味になります。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    有効なVLAN ID(1〜4095)

enable-port { <Port list> | la-id <LA ID list> }
指定したポートおよびリンクアグリゲーションでOADPの運用を開始します。

{ <Port list> | la-id <LA ID list> }
OADPを運用開始するポートおよびリンクアグリゲーションを指定します。<Port list>または<LA ID list>に無効な値が含まれていた場合,本定義をエラーとします。
【”-”または”,”による範囲指定】
 <Port list>
  範囲指定のすべてのポートを指定したことと同じ意味になります。
 <LA ID list>
  範囲指定のすべてのリンクアグリゲーションを指定したことと同じ意味になります。
【”*”による範囲指定】
 <Port list>
  すべてのポートを指定したことと同じ意味になります。
 <LA ID list>
  定義済みのすべてのリンクアグリゲーションを指定したことと同じ意味になります。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    なし
  2. 値の設定範囲
    <Port list>
     装置に実装されているNIF番号/Line番号
    <LA ID list>
     定義済みのリンクアグリゲーションID
  3. 本サブコマンド使用時の注意事項
    link-aggregationコマンドのaggregated-portに指定されているポートは指定できません。

[入力例]

  1. 情報の設定
    OADPフレーム送信間隔を90秒,OADPフレーム保持時間を200秒に設定します。また,ポート0/0-5,LAグループ1-3のOADP機能を動作開始します。
     
    (config)# oadp
    [oadp]
    (config)# enable
    [oadp]
    (config)# interval-time 90
    [oadp]
    (config)# hold-time 200
    [oadp]
    (config)# enable-port 0/0-5
    [oadp]
    (config)# enable-port la-id 1-3
    [oadp]
    (config)# exit
    (config)#
     
  2. 情報の変更
    OADPフレーム送信間隔を120秒に変更します。
     
    (config)# oadp
    [oadp]
    (config)# interval-time 120
    [oadp]
    (config)# exit
    (config)# 
     
  3. 情報の全表示
    設定内容をすべて表示します。
     
    (config)# show oadp
    oadp
      enable
      interval-time 120
      hold-time 200
      enable-port 0/0-5
      enable-port la-id 1-3
    (config)# 
     
  4. 情報の削除
    • ポート0/5をOADP機能の動作対象から削除します。
     
    (config)# oadp
    [oadp]
    (config)# delete enable-port 0/5
    [oadp]
    (config)# exit
    (config)#
     
    • OADP情報定義をすべて削除します。
     
    (config)# delete oadp
    Are you sure? (y/n): y
    (config)# 
     

[関連コマンド]

なし

[注意事項]

  1. hold-timeを明示的に設定していない状態でinterval-timeを設定すると,hold-timeの値をinterval-timeの3倍の値に自動設定します。3倍の値が255を超える場合は255に自動設定します。
  2. interval-timeよりもhold-timeの値が大きい必要があります。
  3. lineコマンドでoc48posまたはoc192posを設定しているポートは指定できません。
  4. 同一NIF上には,l2transportが設定されているポートと,OADPのenable-portが設定されているポートは混在できません。【OP-MPLS】

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