コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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export proto ripng(配布先プロトコル情報)

[入力モード]

グローバルコンフィグモード

[入力形式]

情報の設定・変更
export proto ripng [interface <Interface Address>] [metric<Metric>]
 >>移行モード:export proto ripng
export proto ripng [interface <Interface Address>] route-filter <Id>[<Id>...]
export proto ripng [interface <Interface Address>] restrict

情報の挿入
insert export <distributing-protocol> export proto ripng [interface <Interface Address>] [metric<Metric>]
insert export <distributing-protocol> export proto ripng [interface <Interface Address>] route-filter <Id> [<Id>...]
insert export <distributing-protocol> export proto ripng [interface <Interface Address>]

情報の削除
delete export <distributing-protocol>

情報の表示
show export proto ripng

[サブコマンド入力形式]

学習元プロトコル情報の設定・変更
proto <direct | static> [interface <Interface Address>] [{restrict | metric <Metric2>}]
 >>移行モード:export proto ripng proto <direct | static>
proto ripng [{interface <Interface Address> | gateway <Host Address> | tag <Tag>}] [{restrict | metric <Metric2>}]
 >>移行モード:export proto ripng proto ripng
proto ospf6 [domain <No>] [{restrict | metric <Metric2>}]
 >>移行モード:export proto ripng proto ospf6
proto ospf6ase [{domain <No> | tag <Tag>}] [{restrict | metric <Metric2>}]
 >>移行モード:export proto ripng proto ospf6ase
proto bgp4+ [{peer <Peer> | as <As> | policygroup <No>}] [attribute-filter <Id>] [{restrict | metric <Metric2>}]
 >>移行モード:export proto ripng proto bgp4+
proto isis [{ level-1 | level-2 }] [route-type {internal | external}] [metric-type { internal | external }] [{restrict | metric <Metric2>}]
 >>移行モード:export proto ripng proto isis
proto <default | aggregate> [{restrict | metric <Metric2>}]
 >>移行モード:export proto ripng proto <default | aggregate>
注 restrictを指定した場合は,モード移行しません。

学習元プロトコル情報の挿入
insert <source-protocol> proto <direct | static> [interface <Interface Address>] [{restrict | metric <Metric2>}]
insert <source-protocol> proto ripng [{interface <Interface Address> | gateway <Host Address> | tag <Tag>}] [{restrict | metric <Metric2>}]
insert <source-protocol> proto ospf6 [domain <No>] [{restrict | metric <Metric2>}]
insert <source-protocol> proto ospf6ase [{domain <No> | tag <Tag>}] [{restrict | metric <Metric2>}]
insert <source-protocol> proto isis [{ level-1 | level-2 }] [route-type {internal | external}] [metric-type { internal | external }] [{restrict | metric <Metric2>}]
insert <source-protocol> proto bgp4+ [{peer <Peer> | as <As> | policygroup <No>}] [attribute-filter <Id>] [{restrict | metric <Metric2>}]
insert <source-protocol> proto <default | aggregate> [{restrict | metric <Metric2>}]

学習元プロトコル情報の削除
delete <source-protocol>

[モード階層]

export proto ripng 
 └─export proto ripng
       proto <direct|static|ripng|ospf6|ospf6ase|bgp4+|isis|default|aggregate>

[パラメータ]

interface <Interface Address>...
配布対象/非対象とする送信インタフェースのインタフェース名称を指定します。restrictパラメータを指定していない場合,本送信インタフェースが配布対象となります。restrictパラメータを指定している場合,本送信インタフェースは配布対象外となります。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    すべてのインタフェースがフィルタリング対象となります。
  2. 値の設定範囲
    <Interface Address>にIPv6アドレス(インタフェース名称)を指定します。

metric <Metric>
配布する経路情報のメトリック値,またはメトリック値に加算する値を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    RIPng情報(ripngモード)のdefaultmetricサブコマンドで指定された値です。
  2. 値の設定範囲
    <Metric>に1〜16(10進数),または+1〜+15(10進数)を指定します。
    なお,+指定によって経路情報のメトリック値が最大値(16)を超える場合,経路情報の配布は行いません。

route-filter <Id> [<Id>...]
各プロトコルで共通のパラメータです。<Id>に経路フィルタコマンドで指定した経路フィルタ識別子を指定します。

<distributing-protocol>
各プロトコルで共通のパラメータです。配布先プロトコル情報の挿入・削除の入力形式で,操作対象の配布先プロトコル情報を設定済みのテキストイメージによって指定します。

<source-protocol>
各プロトコルで共通のパラメータです。学習元プロトコル情報の挿入・削除の入力形式で,操作対象の学習元プロトコル情報を設定済みのテキストイメージによって指定します。

[サブコマンド]

proto <Proto> [<Target>] [attribute-filter <Id>] [ {restrict | metric <Metric2>} ]
学習元プロトコル情報を指定します。export proto ripngモードで入力可能な形式は,[サブコマンド入力形式]のとおりです。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(省略不可)。未設定の場合,当該エキスポート・フィルタは無視されます。
  2. 値の設定範囲
    学習元プロトコル別のサブコマンドを参照ください。

[入力例]

「export」の[入力例]を参照してください。

[注意事項]

  1. system config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。
  2. 経路フィルタ(route-filter)未使用時のエキスポート・フィルタのフィルタリング条件と検索順序を次に示します。

    「フィルタリング条件」
    interface指定,未指定(全指定)および学習元プロトコル情報,<Route_Filter>
    上記条件を下記検索順序で検索した結果,最初に一致したフィルタの指定値(metricまたはrestrict)に従い,広告経路を取り扱います。
    なお,「一致」とは,定義されたフィルタリング条件がすべて一致した場合を指します。

    「フィルタ検索順序」
    配布先プロトコル情報をinterface指定,未指定の順で,かつ学習元プロトコル情報の定義順に検索します。各配布先プロトコル指定(interface指定,未指定)が複数定義されている場合は各指定内での定義順に検索します。また,学習元プロトコル情報のサブコマンドで,<Route_filter>が定義されている場合は,よりマスク長の長い<Route_Filter>順に検索します。
  3. 経路フィルタ(route-filter)使用時のエキスポート・フィルタのフィルタリング条件と検索順序を次に示します。

    「フィルタリング条件」
    interface指定,未指定(全指定)および経路フィルタ内のフィルタ条件情報
    上記条件を下記検索順序で検索した結果,最初に一致したフィルタの指定値(route-filter内のset,drop,またはaccept)に従い,広告経路を取り扱います。
    なお,「一致」とは,定義されたフィルタリング条件がすべて一致した場合を指します。

    「フィルタ検索順序」
    配布先プロトコル情報をinterface指定,未指定の順で検索します。各配布先プロトコル指定(interface指定,未指定)が複数定義されている場合は各指定内での定義順に検索します。また,経路フィルタ(route-filter)のフィルタ条件情報はseq番号の順に検索します。
    また,exportコマンドに複数の経路フィルタ識別子を列記指定した場合は,列記指定した経路フィルタのどれかで一致すると,当該フィルタにdropまたはacceptの指定がなければ,次に列記されている経路フィルタを続けて検索します。
  4. 本装置内に持つ経路情報が定義されたフィルタリング条件に一致しない場合,当該経路の取り扱いはデフォルト動作(直結経路,およびRIPng経路を広告)と同様となります。
  5. 経路情報の再配布では,次の表の条件に従い,広告する経路情報のメトリック値を決定します。
    項番 metric指定 学習元プロトコル メトリック値
    1 RIPng 経路情報のメトリック値を引き継ぎます。
    2 その他 エキスポート・フィルタで指定したメトリック値を使用します。
    3 RIPng 経路情報のメトリック値を引き継ぎます。
    4 その他 直結経路(ブロードキャスト型回線)の場合,1で広告します。
    直結経路(ポイント−ポイント型回線の自装置側インタフェース)の場合,1で広告します。
    直結経路(ポイント−ポイント型回線の相手装置側インタフェース)の場合,2で広告します。
    集約経路の場合,1で広告します。
    その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
  6. RIPngは経路情報のメトリック値で経路選択を行います。RIPng以外(直結経路および集約経路を除く)で学習した経路情報をRIPngでエキスポートする場合,RIPngのデフォルト・メトリックまたはエキスポート・フィルタのメトリックを指定してください。指定されていない場合,当該経路情報は広告されません。

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