コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
エキスポート・フィルタはルータ上で同時に動作しているルーティングプロトコル間での経路情報の再配布(あるプロトコルで学習した経路情報を同一または他のプロトコルを使用して他のシステム(ルータ)に広告する)を制御します。エキスポート・フィルタでは配布先プロトコルのフィルタリング条件(送出先)と学習元プロトコルのフィルタリング条件(送出経路情報)によって特定の宛先に特定の経路情報を送出できます。ただし,OSPF,OSPFv3では,同一ドメイン内での経路の広告はエキスポート・フィルタで制御できません。また,IS-ISでは,レベル内での経路の広告はエキスポート・フィルタで制御できません。
エキスポート・フィルタを指定していない場合,RIP,RIPng,IS-ISでは次の動作を行います。
- RIP,RIPng
同一ルーティングプロトコルで学習した経路情報と直接接続されたインタフェースの経路情報だけが再配布対象となります。
- IS-ISのレベル間
レベル1から学習した経路をレベル2へ広告します。レベル1が動作しているインタフェースの直結経路も同様の扱いとなります。
exportコマンドは上記エキスポート・フィルタの条件を設定するコマンドです。本コマンドを複数回入力すると,エキスポート・フィルタを複数設定できます。
入力したコマンドは,表示(show)コマンドにより下図のように表示されます。
export <distributing-protocol> <source-protocol> <Route_Filter> [<Route_Action>] <source-protocol> <Route_Filter> [<Route_Action>] <Route_Filter> [<Route_Action>] export <distributing-protocol> <distributing-protocol> := <配布先情報>[<動作パラメータ>|<経路フィルタ>] <配布先情報> := proto <Proto> [vpn <VPN ID>] [<Target>] <経路フィルタ> := route-filter <Id> [<Id>...] <source-protocol> := <学習元情報> [<プロトコル・パラメータ>] <学習元情報> := proto <Proto> [vpn <Prop_vpn_id>] [<Target>]下表に配布先プロトコル(<Proto>)別のターゲット(<Target>)一覧を示します。
<Proto> <Target> rip { interface <Interface Address> | gateway <Host Address> } ripng interface <Interface Address> ospfase,ospf6ase domain <No> bgp,bgp4+ { peer <Peer> | as <As> | policygroup <No> } isis − 下表に配布先プロトコル(<Proto>)別の動作パラメータ一覧を示します。
<Proto> 動作パラメータ rip,ripng { restrict | metric <Metric> } ospfase,ospf6ase type <Type>,tag <Tag>,{ restrict | metric <Metric> } bgp,bgp4+ {restrict | set-attribute <Id> } isis { level-1 | level-1-2 | level-2 },metric-type {external | internal},{ restrict | metric <Metric> } 下表に学習元プロトコル(<Proto>)別のターゲット(<Target>)一覧を示します。
<Proto> <Target> direct interface <Interface Address> static interface <Interface Address> rip,ripng { interface <Interface Address> | gateway <Host Address> | tag <Tag> } ospf,ospf6 domain <No> ospfase,ospf6ase { domain <No> | tag <Tag> } bgp,bgp4+ { peer <Peer> | as <As> | policygroup <No> } isis { level-1 | level-1-2 | level-2 },metric-type {external | internal} default − aggregate − 下表に配布元および学習元プロトコル(<Proto>)別のプロトコルパラメータ一覧を示します。
<Proto> プロトコルパラメータ { restrict | mertic <Metric2 > } { restrict | set-attribute <Id> } attribute-filter <Id> 配布先 rip,ripng ○ × − ospfase,ospf6ase ○ × − bgp,bgp4+ × ○ − isis ○ × − 学習元 bgp,bgp4+ − − ○ 上記以外 − − × (凡例)○:指定可能 ×:指定不可 −:配布先または学習元への依存なし
<Route_Filter>は以下の形式を持ち,経路情報の宛先ネットワークに対するフィルタ条件を指定するサブコマンドです。
<Route_Filter> := <宛先アドレス> [<付加オプション>] <宛先アドレス> := { all | default | <IP Address> mask <Mask> | <IP Address> masklen <Len> | <IP Address> / <Len> | ip6-default | <IPv6 Prefix> prefixlen <Prefixlen> | <IPv6 Prefix> / <Prefixlen> } <付加オプション> := [{ exact | refines | between <No.1> <No.2> }] }経路フィルタ(route-filter)は,複数のフィルタ条件の組合せを記述できるコマンドで,<動作パラメータ>,<学習元情報>,<プロトコル・パラメータ>および<Route_Filter>を含む可視性のよいフィルタを書くことができます。
入力中は,[export <distributing-protocol> <source-protocol>]の形式で,現在のモードを画面に表示します。<distributing-protocol>および<importing-protocol>は,insert指定のコマンドでプロトコル情報を挿入する位置を指定する場合,またはdelete指定のコマンドで,削除するプロトコル情報を指定する場合に,コマンドのパラメータとして入力します。
設定内容と入力コマンドの対応を次に示します。
項番 設定内容 入力モード 入力コマンド 1 新規の配布先プロトコル情報を設定する。 グローバルコンフィグモード export <distributing-protocol> 2 指定位置に新規の配布先プロトコル情報を挿入する。 グローバルコンフィグモード insert export <distributing-protocol> export <distributing-protocol> 3 既存の配布先プロトコル情報を削除する。 グローバルコンフィグモード delete export <distributing-protocol> 4 新規の学習元プロトコル情報を設定する。 export proto <Proto>モード <source-protocol> 5 指定位置に新規の学習元プロトコル情報を挿入する。 export proto <Proto>モード insert <source-protocol> <source-protocol> 6 既存の学習元プロトコル情報を削除する。 export proto <Proto>モード delete <source-protocol> 7 新規のルートフィルタを設定する。 export proto <Proto> proto <Proto>モード <Route_Filter> [<Route_Action>] 8 既存のルートフィルタを削除する。 export proto <Proto> proto <Proto>モード delete <Route_Filter> 注 定義済みの<Route_Filter>を削除する場合は,当該<Route_Filter>のネットワークアドレスで対象を指定します。
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
各プロトコル(export proto <Proto>)別の入力形式を参照してください。
[サブコマンド入力形式]
各モード(export proto <Proto>)別の入力形式を参照してください。なお,各プロトコルで共通の<Route_Filter>サブコマンドの入力形式を次に示します。
- <Route_Filter>の設定・変更
- <Route_Filter> [{ restrict | metric <Metric3> }]
IPv4/IPv6 < Route_Filter > 共通 all IPv4 ip-all default <IP Address> mask <Mask> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }] <IP Address> masklen <Len> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }] <IP Address> / <Len> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }] IPv6 ip6-all ip6-default <IPv6 Prefix> prefixlen <Prefixlen> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }] <IPv6 Prefix> / <Prefixlen> [{ exact | refines | between <No. 1> <No. 2> }]
- <Route_Filter>の削除
- delete all
- delete ip-all
- delete default
- delete <IP Address> mask <Mask>
- delete <IP Address> masklen <Len>
- delete <IP Address> / <Len>
- delete ip6-all
- delete ip6-default
- delete <IPv6 Prefix> prefixlen <Prefixlen>
- delete <IPv6 Prefix> / <Prefixlen>
[モード階層]
export proto rip └─ export proto rip proto <direct|static|rip|ospf|ospfase|bgp|isis|default|aggregate> export proto ospfase └─ export proto ospfase proto <direct|static|rip|ospf|ospfase|bgp|isis|default|aggregate> export proto bgp └─ export proto bgp proto <direct|static|rip|ospf|ospfase|bgp|isis|default|aggregate> export proto ripng └─ export proto ripng proto <direct|static|ripng|ospf6|ospf6ase|bgp4+|isis|default|aggregate> export proto ospf6ase └─ export proto ospf6ase proto <direct|static|ripng|ospf6|ospf6ase|bgp4+|isis|default|aggregate> export proto bgp4+ └─ export proto bgp4+ proto <direct|static|ripng|ospf6|ospf6ase|bgp4+|isis|default|aggregate> export proto isis └─ export proto isis proto <direct|static|rip|ospf|bgp|ripng|ospf6|ospf6ase|bgp4+ |isis|default|aggregate>
[パラメータ]
各プロトコルで共通に指定可能なパラメータを次に示します。
- route-filter <Id> [<Id>...]
- <Id>に経路フィルタコマンドで指定した経路フィルタ識別子を指定します。指定した経路フィルタ識別子の定義に従い,配布経路を制御します。最大で8個の<Id>を指定可能です。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(省略不可)
- 値の設定範囲
<Id>に1〜65535(10進数),または32文字以内の文字列を指定します。
複数の<Id>を列記指定した場合は,指定された順にフィルタを検索します。経路情報がフィルタ条件と一致したとき,当該フィルタにdropまたはacceptの指定がなければ,次に指定された<Id>の先頭からの検索を連続して行います。この際,一致したフィルタにset指定(変更情報)があるときは,指定に従って変更を行い,変更後の情報が以降のフィルタの対象となります。
- <distributing-protocol>
- 配布先プロトコル情報の挿入・削除の入力形式で,操作対象の配布先プロトコル情報を設定済みのテキストイメージによって指定します。
- 「情報の挿入」で記述されたコマンドでは本パラメータで指定した配布先プロトコル情報の前に設定内容を挿入することを指定します。
- 「情報の削除」で記述されたコマンドでは設定内容を削除する配布先プロトコル情報を指定します。
- もし,テキストイメージが同一である配布先プロトコル情報が複数設定されている場合は,先に設定されている情報が操作対象として選択されます。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(省略不可)
- 値の設定範囲
<distributing-protocol>に設定済みの配布先プロトコル情報のテキストイメージ(protoで始まる文字列)を指定します。
- <source-protocol>
- 学習元プロトコル情報の挿入・削除の入力形式で,操作対象の学習元プロトコル情報を設定済みのテキストイメージによって指定します。
- 「情報の挿入」で記述されたコマンドでは本パラメータで指定した学習元プロトコル情報の前に設定内容を挿入することを指定します。
- 「情報の削除」で記述されたコマンドでは設定内容を削除する学習元プロトコル情報を指定します。
- もし,テキストイメージが同一である学習元プロトコル情報が複数設定されている場合は,先に設定されている情報が操作対象として選択されます。
- 本パラメータ省略時の初期値
なし(省略不可)
- 値の設定範囲
<source-protocol>に設定済みの学習元プロトコル情報のテキストイメージ(protoで始まる文字列)を指定します。
[サブコマンド]
各プロトコルで共通に指定可能なサブコマンドを以下に示します。
- <Route_Filter> [{ restrict | metric <Metric3> }]
- 学習元の対象/非対象とする経路情報の宛先アドレスを指定します。restrictパラメータを指定していない場合,本宛先アドレスを持つ経路情報が学習対象となります。restrictパラメータを指定している場合,本宛先アドレスを持つ経路情報は学習元の対象外となります。なお,本サブコマンドで指定した宛先アドレスに一致しない経路情報については,学習元の対象外となります。
- 本サブコマンド省略時の初期値
学習元プロトコル情報でrestrictパラメータを指定していない場合,すべての宛先アドレスが学習元の対象となります。学習元プロトコル情報でrestrictパラメータを指定している場合,すべての宛先アドレスが学習元の対象外となります。
- 値の設定範囲
<Route_Filter>の宛先アドレスに以下の値を指定します。
<Route_Filter>の付加オプションに以下の値を指定します。
all すべての経路情報を対象とします。 ip-all【OP-ISIS】 すべてのIPv4経路情報を対象とします。 default IPv4デフォルト経路の経路情報を対象とします。 <IP Address> mask <Mask> IPv4アドレス<IP Address>とマスク<Mask>で示されるネットワークで包含される経路情報を対象とします。IPv4アドレス<IP Address>,マスク<Mask>はドット記法で指定します。また,<IP Address>の<Mask>範囲外のビットは0としてください。 <IP Address> masklen <Len> IPv4アドレス<IP Address>とマスク長<Len>で示されるネットワークで包含される経路情報を対象とします。IPv4アドレス<IP Address>はドット記法で,マスク長<Len>は0〜32:10進数で指定します。また,<IP Address>の<Len>範囲外のビットは0としてください。 <IP Address> / <Len> ip6-all【OP-ISIS】 すべてのIPv6経路情報を対象とします。 ip6-default IPv6デフォルト経路の経路情報を対象とします。 <IPv6 Prefix> prefixlen <Prefixlen> IPv6プレフィックス<IPv6 Prefix>とプレフィックス長<PrefixLen>で示されるネットワークで包含される経路情報を対象とします。IPv6プレフィックス<IPv6 Prefix>はコロン記法で,プレフィックス長<PrefixLen>は0〜128:10進数で指定します。 <IPv6 Prefix> / <Prefixlen>
<Metric3>に以下の値を指定します。
exact 経路情報のマスクと指定したマスクが同一である経路情報,または経路情報のプレフィックス長と指定したプレフィックス長が同一である経路情報を対象とします。 refines 経路情報のマスクが指定したマスクより長い経路情報,または経路情報のプレフィックス長が指定したプレフィックス長より長い経路情報を対象とします。 between <No. 1> <No. 2> 経路情報のマスクが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<No.1>,<No.2>はIPv4の場合は0〜32(10進数)の範囲で,IPv6の場合は0〜128(10進数)の範囲で指定します。また,<No.1>≦<No.2>の条件を満たしてください。
配布先プロトコルがRIPの場合,<Metric3>に1〜16(10進数),または+1〜+15(10進数)を指定します。
配布先プロトコルがOSPFASEの場合,<Metric3>に0〜16777215(10進数),または+1〜+16777215(10進数)を指定します。
配布先プロトコルがIS-ISの場合,<Metric3>に1〜4261412864(10進数),または+1〜+4261412864(10進数)を指定します。
なお,+指定によって経路情報のメトリック値が最大値(RIPでは16,OSPFASEでは16777215,IS-ISでは4261412864)を超える場合,経路情報の配布は行いません。
本パラメータを省略した場合,学習元プロトコル情報の<Metric2>が初期値となります。
[入力例]
- エキスポート・フィルタの設定
RIPの動作する全インタフェースに192.168.200.0 / 24に包含される直結経路を配布します。
(config)# export proto rip (*1) [export proto rip] (config)# proto direct (*2) [export proto rip proto direct] (config)# 192.168.200.0 masklen 24 (*3) [export proto rip proto direct] (config)# exit [export proto rip] (config)# exit (config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# (*1)配布先プロトコル情報 (*2)学習元プロトコル情報 (*3)ルートフィルタ情報- 配布先プロトコル情報
- 設定(追加)
配布先プロトコルにBGPを追加します。
(config)# show export export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# export proto bgp [export proto bgp] (config)# exit (config)# show export export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 export proto bgp (config)#
- 挿入
インタフェース172.16.178.2へのRIP経路配布を挿入します。
(config)# show export proto rip export proto rip metric 7 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# insert export proto rip metric 7 export proto rip interface 172.16.178.2 (*1) (*2) (config)# show export proto rip export proto rip interface 172.16.178.2 export proto rip metric 7 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# (*1) 挿入位置の配布先プロトコル情報 (*2) 挿入対象の配布先プロトコル情報
- 削除
RIPでの経路配布を削除します。deleteコマンドに続けて,削除する配布先プロトコル情報を入力します。
(config)# show export proto rip export proto rip metric 7 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# delete export proto rip metric 7 (config)# show export proto rip (config)#- 学習元プロトコル情報
- 設定(追加)
学習元プロトコルにstaticを追加します。
(config)# show export proto rip export proto rip metric 7 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# export proto rip metric 7 [export proto rip metric 7] (config)# proto static metric 3 [export proto rip metric 7 proto static metric 3] (config)# exit [export proto rip metric 7] (config)# exit (config)# show export proto rip export proto rip metric 7 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 proto static metric 3 (config)#
- 挿入
メトリック値2で配布するdirect経路を挿入します。配布先プロトコル情報へモード移行してから,insertコマンドに続けて挿入先の学習元プロトコル情報,挿入する学習元プロトコル情報を入力します。
(config)# show export proto rip export proto rip metric 3 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# export proto rip metric 3 (*1) [export proto rip metric 3] (config)# insert proto direct proto direct metric 2 (*2) (*3) (config)# exit (config)# show export proto rip export proto rip metric 3 proto direct metric 2 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# (*1) 配布先プロトコル情報 (*2) 挿入位置の学習元プロトコル情報 (*3) 挿入対象の学習元プロトコル情報
- 削除
RIPでのダイレクト経路の配布を削除します。グローバルコンフィグモードから入力が可能です。
(config)# show export proto rip export proto rip metric 3 proto direct metric 2 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# delete export proto rip metric 3 proto direct (config)# show export proto rip export proto rip metric 3 proto direct metric 2 (config)#- ルートフィルタ情報
- 設定(追加)
ルートフィルタ情報に192.168.201.0/24を追加します。配布先プロトコル情報のモードから入力が可能です。
(config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# export proto rip [export proto rip] (config)# proto direct 192.168.201.0 masklen 24 [export proto rip proto direct] (config)# exit [export proto rip] (config)# exit (config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 192.168.201.0 masklen 24 (config)#
- 変更
ルートフィルタ情報192.168.200.0 /24にmetric 3を追加します。配布先プロトコル情報のモードから入力が可能です。
ルートフィルタ情報192.168.200.0 /24のメトリックをmetric 2に変更します。配布先プロトコル情報のモードから入力が可能です。
(config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 exact (config)# export proto rip [export proto rip] (config)# proto direct 192.168.200.0 masklen 24 metric 3 [export proto rip proto direct] (config)# exit [export proto rip] (config)# exit (config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 exact metric 3 (config)#
ルートフィルタ情報192.168.200.0 /24のmetricを削除します。グローバルコンフィグモードからの入力が可能です。
(config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 metric 3 (config)# export proto rip [export proto rip] (config)# proto direct 192.168.200.0 masklen 24 metric 2 [export proto rip proto direct] (config)# exit [export proto rip] (config)# exit (config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 metric 2 (config)#
(config)# show export proto rip export proto rip metric 3 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 metric 2 (config)# delete export proto rip metric 3 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 metric (config)# show export proto rip export proto rip metric 3 proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)#
- 削除
ルートフィルタ情報192.168.200.0 masklen 24を削除します。グローバルコンフィグモードからの入力が可能です。
(config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 metric 2 (config)# delete export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# show export proto rip export proto rip proto direct (config)#- 配布先プロトコル情報+route-filter
- 設定
route-filter Rip_Outで定義した経路をRIPで配布します。
(config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# export proto rip route-filter Rip_Out (config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 export proto rip route-filter Rip_Out (config)#
- 挿入
route-filter Rip_Outで定義した経路のRIPでの配布を挿入します。
(config)# show export proto rip export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# insert export proto rip export proto rip route-filter Rip_Out (*1) (*2) (config)# show export proto rip export proto rip route-filter Rip_Out export proto rip proto direct 192.168.200.0 masklen 24 (config)# (*1) 挿入位置の配布先プロトコル情報 (*2) 挿入対象の配布先プロトコル情報+route-filter
- 削除
route-filter Rip_Outで定義した経路のRIPでの配布を削除します。
(config)# show export proto rip export proto rip route-filter Rip_Out (config)# delete export proto rip route-filter Rip_Out (config)# show export proto rip (config)#
[関連コマンド]
rip(RIP情報)
ospf(OSPF情報)
bgp(BGP情報)
ripng(RIPng情報)
ospf6(OSPFv3情報)
bgp4+(BGP4+情報)
isis(IS-IS情報)
static(静的経路情報)
aggregate(経路集約情報)
attribute-list(BGP属性リスト情報)
network-filter(ネットワーク・フィルタ情報)
route-filter(経路フィルタ情報)
apply(ルーティングプロトコルコンフィグレーション反映)
update(コンフィグレーション反映)
[注意事項]
- 複数のエキスポート・フィルタを設定した場合,各フィルタの検索順序は,本コマンドのパラメータで指定する配布先の種別(gateway,interfaceなど)によって決まります。プロトコルごとの注意事項を参照してください。経路情報が最初のフィルタリング条件に一致しなかった場合,検索順序に従って,次のフィルタを順に検索していきます。どのフィルタ条件にも一致しなかった場合は,各プロトコルのデフォルト動作に従います。
[例]
export proto rip gateway A1 route-filter A1-out ! export proto rip gateway B1 route-filter B1-out ! export proto rip interface A2 proto static ! export proto rip interface B2 proto aggregate ! export proto rip route-filter A3-out ! export proto rip route-filter B3-out !
Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.