コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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peer(bgp4+ routingpeerasモード)【OP-BGP】

[入力モード]

bgp4+ routingpeerasモード

[入力形式]

ピア情報(ルーティングピア)の設定・変更
peer <Host Address>
 >>移行モード:bgp4+ routingpeeras peer

ピア情報(ルーティングピア)の削除
delete peer <Host Address>

[サブコマンド入力形式]

ピア情報の設定・変更
description <string>
preference <Preference1>
preference2 <Preference2>
always-nexthopself
setnexthoppeer
holdtime <Time>
keep none
passive
disable
show-warnings
ipv6-uni
refresh
refresh-128
4-byte-as
authmd5 <MD5>
graceful-restart [mode {restart | receive | both}] [restart-time <Time> ] [stale-routes-retain-time <Time> ]
maximum-prefix <Maximum> [threshold <Threshold>] [{warning-only | restart-time <Minutes>}]

ピア情報の削除
delete description
delete preference
delete preference2
delete always-nexthopself
delete setnexthoppeer
delete holdtime
delete keep
delete passive
delete disable
delete show-warnings
delete ipv6-uni
delete refresh
delete refresh-128
delete 4-byte-as
delete authmd5
delete graceful-restart [mode] [restart-time] [stale-routes-retain-time]
delete maximum-prefix [<Maximum> {threshold | warning-only | restart-time}]

[モード階層]

bgp4+
 ├─ bgp4+ externalpeeras
 │    └─ bgp4+ externalpeeras peer
 ├─ bgp4+ internalpeeras
 │    └─ bgp4+ internalpeeras peer
 └─ bgp4+ routingpeeras
       └─ bgp4+ routingpeeras peer

[パラメータ]

<Host Address>
ピアを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    なし(省略不可)
  2. 値の設定範囲
    <Host Address>にIPv6アドレス(コロン記法)およびホスト名称を指定します。
    ルーティングピアにIPv6リンクローカルアドレスを指定できません。

[サブコマンド]

description <string>
ピアの説明情報を指定します。指定した内容はコンフィグレーションファイル内に表示されるほか,該当ピアに関するログに付与されます。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    ピアの説明情報を付与しません。
  2. 値の設定範囲
    <string>に1〜64文字の任意の文字列を「“(ダブルクォート)」で囲んで指定してください。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照願います。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
    エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})

preference <Preference1>
ピアから受信した経路情報のプレファレンス値を指定します。importコマンドで指定するプレファレンス値が本サブコマンドより優先します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    初期値は170です。
  2. 値の設定範囲
    <Preference>に2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。

preference2 <Preference2>
ピアから受信した経路情報の第2のプレファレンス値(第2優先度)を指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    最高の優先度になります。
  2. 値の設定範囲
    <Preference>に2〜255(10進数)を指定します。255は最低の優先度を示します。

always-nexthopself
内部ピアへ広告する際のNextHop属性をピアリングに使用している自側のIPv6アドレスに強制的に書き換えることを指定します(ルートリフレクションを含む)。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    BGP4+経路の学習元がメンバーAS間ピアおよび内部ピアの場合に,内部ピア(ルーティングピア)へ広告するNextHop属性を書き換えません(ルートリフレクションの場合を含む)。
  2. 値の設定範囲
    なし

setnexthoppeer
受信した経路情報のNextHop属性をピアリングに使用している相手側のIPv6アドレスに書き換えることを指定します。本サブコマンドは外部ピアから受信した経路情報のNextHop属性を書き換えずに内部ピアに広告するようなルータと内部ピアでピアリングする場合などに指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    受信した経路情報のNextHop属性を書き換えません。
  2. 値の設定範囲
    なし

holdtime <Time>
ピアとのホールドタイムを指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    初期値は180秒です。
  2. 値の設定範囲
    <Time>に0,3〜65535(10進数:秒)を指定します。
    0を指定した場合は,ピアとのホールドタイムを監視しません。

keep none
インポート・フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持しないことを指定します。抑止対象にしていた経路を,インポート・フィルタやピアの設定変更によって抑止解除した場合,当該経路の再学習にはピアコネクションをいったん切断するか,経路情報をピアから再広告させる必要があります。なお,ピアコネクションの切断および経路の再広告はclear ipv6 bgpコマンドを使用してください。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    インポート・フィルタまたはプロトコルの検査(ASループ,ASPATH属性の隣接AS番号検査,およびNextHop属性の未解決)によって抑止された経路を保持します。
  2. 値の設定範囲
    なし

passive
ピアに自発的にオープンメッセージを発行しないように指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    自発的にオープンメッセージを発行します。
  2. 値の設定範囲
    なし

disable
指定されたピア情報を無効化する場合に指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    指定されたピア情報を有効情報として取り扱います。
  2. 値の設定範囲
    なし

show-warnings
ピアから不正な経路情報を受信した場合にイベントログを出力するよう指定します。不正な経路情報とは,(1)ピアから通知されていない経路の削除要求,(2)ピアから通知されたがすでに削除されている経路の削除要求,(3)本装置がネクストホップである経路の通知を指します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    ログを出力しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

ipv6-uni
IPv6ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。本サブコマンドはすべてのピアで使用できます。ただし,本サブコマンドの指定有無にかかわらず,IPv6ユニキャスト経路を取り扱うことをCapabilityパラメータでピアに通知します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    Capabilityパラメータを通知します。
  2. 値の設定範囲
    なし

refresh
ルート・リフレッシュ機能を当該ピアで取り扱うことを指定します。本サブコマンドとrefresh-128サブコマンドの併用はできません。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    ルート・リフレッシュ機能を当該ピアで取り扱いません。
  2. 値の設定範囲
    なし

refresh-128
Capability Codeに128を使用するBGP4+ピアとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。本サブコマンドとrefreshサブコマンドの併用はできません。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    Capability Codeに128を使用するルート・リフレッシュ機能を当該ピアで取り扱いません。
  2. 値の設定範囲
    なし

4-byte-as
4バイトAS番号を取り扱うことをピアに通知することを指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    4バイトAS番号を取り扱うことを該当ピアに通知しません。
  2. 値の設定範囲
    なし

authmd5 <MD5>
ピア間のTCP-MD5認証情報(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。本サブコマンドを適用する場合はピア間でTCP-MD5認証情報を一致させてください。一致していない場合,ピアとのBGP4+コネクションが確立しません。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    省略時は認証無しです。
  2. 値の設定範囲
    <MD5>に1〜80文字の任意の文字列を「”(ダブルクォート)」で囲んで指定してください。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照願います。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
    エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})

graceful-restart
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本サブコマンドの指定がある場合にピアに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
  2. 値の設定範囲
    なし

mode {restart | receive | both}
restartを指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。receiveを指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。bothを指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
  2. 値の設定範囲
    restart,receive,bothのどれかを指定します。

restart-time <Time>
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからピアが再接続するまでの最大時間(秒)を指定します。最大時間内にピアと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ピアから受信した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ピアからのEnd-of-RIBの受信監視を中止します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    初期値は120です。
  2. 値の設定範囲
    <Time>に1〜3600(10進数)を指定します。

stale-routes-retain-time <Time>
レシーブルータ用のサブコマンドです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にピアから経路を再度受信できなかった場合,該当経路を削除します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    初期値は300です。
  2. 値の設定範囲
    <Time>に1〜3600(10進数)を指定します。

maximum-prefix <Maximum>
ピアから学習する経路数の上限値を指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    ピアから学習する経路数を制限しません。
  2. 値の設定範囲
    <Maximum>に1〜4294967295(10進数)を指定します。

threshold <Threshold>
ピアから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定します。なお,100%を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    初期値は75%です。
  2. 値の設定範囲
    <Threshold>に1〜100(10進数:%)を指定します。1%単位に設定できます。

warning-only
ピアから学習した経路数が上限値を超えても,ピアを切断しないことを指定します。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    ピアから学習した経路数が上限値を超えた場合,ピアを切断します。
  2. 値の設定範囲
    なし

restart-time <Minutes>
ピアから学習した経路数が上限値を超えてピアを切断したあと,再接続するまでの時間を指定します。なお,運用コマンドclear ipv6 bgpを入力することで,任意にピアを再接続できます。
  1. 本サブコマンド省略時の初期値
    ピアから学習した経路数が上限値を超えてピアを切断したあと,運用コマンドclear ipv6 bgpを入力するまでピアを再接続しません。
  2. 値の設定範囲
    <Minutes>に1〜65535(10進数:分)を指定します。

[入力例]

「bgp4+」の[入力例]を参照してください。

[注意事項]

  1. system config_update autoが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行った場合は,applyコマンドを投入してください。

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[他社商品名称に関する表示]

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