運用コマンドレファレンス Vol.3

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restart unicast

ユニキャストルーティングプログラムを再起動します。

[入力形式]

restart unicast [-f] [core-file]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

-f
再起動確認メッセージを出力しないで,ユニキャストルーティングプログラムを再起動します。

本パラメータ省略時の動作
確認メッセージを出力します。

core-file
再起動時にユニキャストルーティングプログラムのコアファイル(rtm.core)を出力します。

本パラメータ省略時の動作
コアファイルを出力しません。

すべてのパラメータ省略時の動作
再起動確認メッセージを出力したあと,ユニキャストルーティングプログラム(rtm)を再起動します。

[実行例]

>restart unicast
IP routing program restart OK? (y/n): y
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

ルーティングプロトコルの隣接関係が切断されるため,復旧するまでの間,通信が停止します。ただし,グレースフル・リスタート機能のリスタートルータとして動作しているルーティングプロトコルは通信に影響はありません。

[応答メッセージ]

表8-11 restart unicastコマンド応答メッセージ一覧

項番 メッセージ 内容
1 rtm still running, sending another terminate signal. 本コマンドによる再起動のために,ユニキャストルーティングプログラムにterminateシグナルを再送中です。
しばらくお待ちください。
2 rtm still running, sending a kill signal. 本コマンドによる再起動のためにユニキャストルーティングプログラムにKillシグナルを送信中です。
しばらくお待ちください。
3 rtm terminated. ユニキャストルーティングプログラムが本コマンドによって停止しました。
自動的に再起動しますので,しばらくお待ちください。
4 rtm failed to terminate. ユニキャストルーティングプログラムの本コマンドによる再起動に失敗しました。
コマンドを再実行してください。
<PID>:プロセスID
5 rtm has already stopped. ユニキャストルーティングプログラムがすでに停止しているため,本コマンドが失敗しました。ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再実行してください。
6 rtm restarted after termination: old pid <PID>, new pid <PID> 本コマンド実行中にPIDが変更されたため,コマンドが失敗しました。
ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再実行してください。
<PID>:プロセスID
7 rtm appears to be running as pid <PID>, but pid <PID> doesn't exist! ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイル中に記述されたプロセスが存在しません。ユニキャストルーティングプログラムが自動的に再起動した可能性があります。必要ならば,再起動を待って,コマンドを再実行してください。
<PID>:プロセスID
8 pid file <File Name> mangled! ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイルが不正です。
<File Name>:PIDファイル名
9 pid in file <File Name> unreasonably small(<PID>) ユニキャストルーティングプログラムのPIDファイルが不正です。
<File_Name>:PIDファイル名
<PID>:PIDファイル中のプロセスID
10 rtm doesn't seem to be running. ユニキャストルーティングプログラムが起動していないため,コマンドが失敗しました。
ユニキャストルーティングプログラムの再起動を待って,コマンドを再実行してください。
11 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再実行してください。頻発する場合は,本コマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
12 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。
コマンドを再実行してください。頻発する場合は,本コマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
13 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再実行してください。
<Error Message>:エラー部位
14 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが設定されていません。
コンフィグレーションを確認してください。
15 rtm signaled but still running, waiting 6 seconds more. 本コマンドによって,ユニキャストルーティングプログラムを再起動中です。
しばらくお待ちください。

[注意事項]

  1. コアファイルを出力する際,指定ファイルがすでに存在する場合は無条件に上書きするので,必要ならば,ファイルをあらかじめバックアップしておいてください。
  2. ユニキャストルーティングプログラムのコアファイルの出力先ディレクトリは,以下のとおりになります。
     コアファイルの格納ディレクトリ:/usr/var/core
     コアファイル:rtm.core
  3. ユニキャストルーティングプログラムのコアファイルの削除方法はerase protocol-dump unicastコマンド(「erase protocol-dump unicast」参照)を参照してください。

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