運用コマンドレファレンス Vol.3
DHCPサーバによって検出した衝突IPアドレス情報を表示します。衝突IPアドレスとは,DHCPサーバのプールIPアドレスでは空きとなっているが,すでにネットワーク上の端末に割り当てられているIPアドレスを指します。衝突IPアドレスは,DHCPサーバがDHCPクライアントに対してIPアドレスを割り当てる前にICMPパケット送出の応答有無によって検出します。
[入力形式]
show ip dhcp conflict [ <IP Address> ]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <IP Address>
- 指定されたIPアドレスの衝突IPアドレス情報を表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
- DHCPサーバによって検出した全衝突IPアドレス情報を表示します。
[実行例]
図5-4 DHCPサーバ衝突IPアドレス情報表示コマンド実行結果画面
> show ip dhcp conflict Date 20XX/10/15 12:00:00 UTC <IP address> <Detection time> 192.168.200.9 XX/10/05 15:39:55 192.168.200.15 XX/10/05 16:51:45 >
[表示説明]
表5-6 DHCPサーバ衝突IPアドレス情報表示内容
表示項目 意味 詳細情報 IP address DHCPサーバで検出した矛盾IPアドレス − Detection time 検出時刻(年/月/日 時:分:秒) −
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表5-7 show ip dhcp conflictコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby system. 本コマンドは待機系システムでは実行できません。 For the feature to be stopping, it isn't possible to use this command. DHCPサーバ機能が停止しているため,このコマンドは使用できません。 No such IP Address. 指定されたIPアドレスがありません。
[注意事項]
DHCPサーバ内に保持される衝突IPアドレス情報は最大200件です。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2006, 2018, ALAXALA Networks, Corp.