運用コマンドレファレンス Vol.1
VLANのトラフィックを表示します。コマンド入力後1秒間の送受信オクテット数とスループットが表示されるので,それを利用してVLANごとのトラフィックを求めることができます。
[入力形式]
show vlan rate [ <vlan id list> ]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <vlan id list>
- 指定VLAN ID(リスト形式)に関するVLANトラフィック情報を表示します。
- <vlan id list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 本パラメータ省略時の動作
- すべてのVLANの情報を表示します。
[実行例]
図21-14 VLANのトラフィック情報の表示
>show vlan rate Date 20XX/10/15 14:15:00 VLAN counts:3 ID Out octets rate(bps) In octets rate(bps) 1 4400 35.2M 320 25.6k 10 12345600 98.8M 66540 532.3k 100 200 1600 123456 987.6k >
[表示説明]
表21-9 VLANのトラフィック情報の表示内容
表示項目 意味 VLAN counts 対象VLAN数 ID 指定したVLAN ID Out octets コマンド入力後1秒間の該当VLAN送信オクテット数。オクテット数の算出にはフレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。※2 rate(bps)※1 コマンド入力後1秒間の該当VLAN送信スループットをbpsで表示。bpsの算出にはフレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。 In octets コマンド入力後1秒間の該当VLAN受信オクテット数。オクテット数の算出にはフレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。※2 rate(bps)※1 コマンド入力後1秒間の該当VLAN受信スループットをbpsで表示。bpsの算出にはフレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。 注※1 値が10000未満の場合,小数点以下は表示しません。値が10000以上の場合はk単位で表示し,小数点以下第二位を四捨五入して小数点以下第一位までを表示します。また,値が10000000以上の場合はM単位で表示し,小数点以下第二位を四捨五入して小数点以下第一位までを表示します。
注※2 フレームが8192オクテット以上の場合は,8192を引いた値を表示します。
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表21-10 show vlan rateコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 Can't execute this command in standby system. 本コマンドは待機系システムでは実行できません。 Connection failed to L2 Manager. L2Managerプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart vlanコマンドでL2Managerプログラムを再起動してください。 No operational VLAN. 実行可能なVLANはありません。指定パラメータを確認し,再実行してください。
[注意事項]
本コマンドでは,該当VLANで1秒間に送受信したオクテット数とスループットを表示しますが,装置の負荷などによって,オクテット数とスループットを測定する時間が1秒より長くなることがあります。
本コマンドのVLAN送信オクテット数および送信スループットは,VLANが下位層に送信したオクテット数およびスループットであり,LANの帯域を超えた場合やフィルタ・QoS機能により廃棄されたフレームも含んでいます。また,本コマンドのVLAN受信オクテット数および受信スループットは,VLANが下位層から受信したオクテット数およびスループットであり,ストームコントロールやフィルタ・QoS機能によりVLANが受信するまでに廃棄されたフレームは含みません。
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