運用コマンドレファレンス Vol.1

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dump psp【AX6600S】【AX6300S】

PSPのメモリダンプ情報を採取します。

採取されたメモリダンプファイルは,CSU1またはMSU1で実行した場合はファイル名"psp01.cmd"で,CSU2またはMSU2で実行した場合はファイル名"psp02.cmd"で,コマンドが実行された系の"/usr/var/hardware"に格納されます。採取方法はマニュアル「トラブルシューティングガイド」を参照してください。

[入力形式]

dump [-f][-r] psp [<system>] [directory <directory>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

-f
確認メッセージなしでコマンドを実行します。

本パラメータ省略時の動作
確認メッセージを出力します。

-r
装置を再起動してメモリダンプを採取します。また,同時にファイル"rmdump"が"/dump0"に格納されます。ただし,PSPの動作状態がactive,standby以外で実行した場合は,装置を再起動しないでメモリダンプを採取します。
なお,待機系システムから実行する場合は,本パラメータは指定できません。

本パラメータ省略時の動作
再起動しないでメモリダンプを採取します。

<system>
二重化構成時のメモリダンプ採取対象となる系を指定します。

standby
待機系システムのPSPのメモリダンプを採取します。

active
運用系システムのPSPのメモリダンプを採取します。
なお,待機系システムから実行する場合は,本パラメータは指定できません。

本パラメータ省略時の動作
コマンドが実行された系のPSPのメモリダンプを採取します。

directory <directory>
メモリダンプファイルを格納するディレクトリパスを指定します。指定可能なディレクトリパスは280文字以内です。ディレクトリパスは,ユーザホームディレクトリ配下を指定してください。指定方法は,先頭を"~"(チルダ)にするか絶対パスにするかになります。"~"を指定した場合の文字数は,"~"部分を絶対パスに変換した文字数に"~"以下のディレクトリパスの文字数を加算したものになります。

本パラメータ省略時の動作
コマンドが実行された系の"/usr/var/hardware"にメモリダンプファイルが格納されます。

すべてのパラメータ省略時の動作
個々の「本パラメータ省略時の動作」に記載の動作になります。

[実行例]

  1. 装置を再起動してメモリダンプを装置内メモリに採取します。
    >dump -r psp
    restart psp OK?  (y/n):y
    old dump file(psp01.cmd) delete OK? (y/n):y
    Dump command accept.
    >
  2. PSPダンプ確認メッセージを表示します。
    restart psp OK? (y/n):
     
    ここで"y"を入力するとPSPのメモリダンプ採取を始めます。指定されたディレクトリに同一PSPのメモリダンプファイルがすでにある場合は,
    old dump file (psp01.cmd) delete OK? (y/n):
    が表示されます。ここで"y"を入力すると従来のメモリダンプファイルを削除します。PSPのメモリダンプの採取処理が受け付けられたところで,実行結果を表示します。
    Dump command accept.
     
    メモリダンプの採取が完了すると,ダンプ採取側の系で"PSP offline dump command executed."のメッセージが表示されます。採取されたメモリダンプファイルは,CSU1またはMSU1で実行した場合はファイル名"psp01.cmd"で,CSU2またはMSU2で実行した場合はファイル名"psp02.cmd"で,コマンドが実行された系の"/usr/var/hardware"に格納されます。

[通信への影響]

再起動のパラメータを指定してダンプを採取する間,該当するPSPを使用した通信はできません。

[応答メッセージ]

表17-1 dump pspコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ 内容
<directory>: No such directory. 指定ディレクトリはありません。正しいディレクトリ名を指定してください。
<directory> ディレクトリ名
<directory>: permission denied. 指定ディレクトリにアクセス権限がありません。指定ディレクトリを変更してください。
<directory> ディレクトリ名
Can't execute <parameter> parameter in standby system. 本パラメータは待機系システムでは指定できません。
<parameter> パラメータ名
Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。
Directory length over. 指定パスが280文字を超えています。指定パスを短くしてください。
Dump command accept. ダンプ収集を正常に受け付けました。
Illegal directory name <directory>. The top of directory name is "<User home directory>". 指定パスが不正です。指定パスはユーザホームディレクトリ配下を指定してください。
<directory> ディレクトリ名
<User home directory> ユーザホームディレクトリ名

[注意事項]

再起動のパラメータを指定してダンプを採取する間,装置は動作を停止します。したがって,当該装置を介した通信はできません。

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