コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3
VRFとRing Protocolの同時動作や排他動作などのモードを設定します。
本コマンドは,VRFをサポートしつつRing Protocolによるレイヤ2制御を可能とするモードと,レイヤ2制御機能をすべて未サポートとして最大限のVRF数をサポートするモードを選択できます。これによって,運用形態に応じたVRF数や,レイヤ2制御機能との同時動作による運用ができます。
本コマンドは,本装置の基本的な動作条件を設定するもので,必ず実運用を開始する最初の段階で設定してください。運用中の変更はお勧めしません。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- vrf mode {axrp-enable | l2protocol-disable | axrp-enable-ipv4-ipv6 | l2protocol-disable-ipv4-ipv6 | gsrp-enable-ipv4-ipv6}
- 情報の削除
- no vrf mode
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- {axrp-enable | l2protocol-disable | axrp-enable-ipv4-ipv6 | l2protocol-disable-ipv4-ipv6 | gsrp-enable-ipv4-ipv6}
- VRF動作モードを指定します。
- axrp-enable
- Ring Protocolが動作し,IPv4パケットだけをルーティング対象とするVRFが動作します。
- l2protocol-disable
- レイヤ2プロトコルが動作しないで,IPv4パケットだけをルーティング対象とするVRFが動作します。
- axrp-enable-ipv4-ipv6
- Ring Protocolが動作し,IPv4およびIPv6でVRFが動作します。
- l2protocol-disable-ipv4-ipv6
- レイヤ2プロトコルが動作しないで,IPv4およびIPv6でVRFが動作します。
- gsrp-enable-ipv4-ipv6
- GSRPが動作し,IPv4およびIPv6でVRFが動作します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
axrp-enable,l2protocol-disable,axrp-enable-ipv4-ipv6,l2protocol-disable-ipv4-ipv6またはgsrp-enable-ipv4-ipv6
[コマンド省略時の動作]
VRF機能が動作しません。
[通信への影響]
- AX6700Sの場合
- BSUを再起動するため,それらが起動を完了するまでの間,本装置を経由する通信を停止します。
- AX6600S,AX6300Sの場合
- PSPを再起動するため,それらが起動を完了するまでの間,本装置を経由する通信を停止します。
[設定値の反映契機]
- AX6700Sの場合
- 設定値変更後,(y/n)確認でyを指定し,BSUが自動的に再起動することで反映されます。
- AX6600S,AX6300Sの場合
- 設定値変更後,(y/n)確認でyを指定し,PSPが自動的に再起動することで反映されます。
[注意事項]
なし
[関連コマンド]
vrf definition
All Rights Reserved, Copyright(C), 2006, 2018, ALAXALA Networks, Corp.