コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3
OSPFのディスタンス値を設定します。経路種別ごとに異なるディスタンス値を指定できます。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- 次の二つの形式があります。どちらで指定しても結果は同じです。
- 個別設定
- distance [ospf {external | inter-area | intra-area}] <distance>
- 注 経路種別を省略した設定(distance <distance>)と,経路種別を指定した設定を,両方設定することはできません(設定した場合,上書きされます)。
- 複数パラメータの同時設定
- distance ospf [intra-area <distance>] [inter-area <distance>] [external <distance>]
- 情報の削除(全体の削除)
- no distance
[入力モード]
(config-router)
[パラメータ]
- {external | inter-area | intra-area}
- <distance>パラメータを適用する経路種別を指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
すべての経路に適用します。
本パラメータを省略して<distance>を設定した場合,ほかの設定(本パラメータでの設定)は削除されます。
- 値の設定範囲
external(AS外経路),inter-area(エリア間経路),またはintra-area(エリア内経路)を指定します。
なお,エリア間経路とは,直接接続していない別エリアの経路を意味します。
- <distance>
- ディスタンス値を指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。
[コマンド省略時の動作]
初期値は,すべてのOSPF経路で110とします。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
なし
[関連コマンド]
distribute-list in
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