コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3

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arp discard-unresolved-packets

アドレス解決できないIPv4中継パケットをハードウェアで廃棄することでCPU負荷を軽減します。

[入力形式]

情報の設定・変更
arp discard-unresolved-packets [<seconds>]

情報の削除
no arp discard-unresolved-packets

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

<seconds>
アドレス解決できないIPv4中継パケットをハードウェアで廃棄するまでの時間を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    5
  2. 値の設定範囲
    1〜32767(秒)

[コマンド省略時の動作]

アドレス解決できないIPv4中継パケットをCPUに送付し,CPUのソフトウェアで廃棄します。

[通信への影響]

該当するアドレスを使用する経路宛ての中継および自発送信IPv4パケットは指定時間中ハードウェアで廃棄されます。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 本コマンドは,ネットワーク構成上の理由で存在しない端末宛ての通信,または存在しないルータを経由する通信を持続することで発生する,アドレス未解決状態の通信によるCPU高負荷状態を軽減するために使用してください。
  2. 本コマンドは最初のアドレス解決が失敗したあと,該当するARPエントリを廃棄対象エントリとしてハードウェアに登録します。廃棄対象エントリは1秒当たり最大50エントリ登録され,50を超えた場合はハードウェアによる廃棄対象とはならないで通常のCPU処理となります。
  3. 二重化構成で運用中に本コマンドを使用した場合,まれに,アドレス解決できる環境であっても系切替が発生したあと数分以上一部で通信できないことがあります。その場合は該当するインタフェースで運用コマンドclear arp-cache(interface vlanパラメータ)を実行して,ARPエントリを削除してください。

[関連コマンド]

interface vlan

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