コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2

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ip access-group

イーサネットインタフェースまたはVLANインタフェースに対してIPv4アクセスリストを適用し,IPv4フィルタ機能を有効にします。

装置当たり,指定できるインタフェースへの設定数については「■インタフェースへの設定数」を参照してください。

ポリシーベースルーティングのパラメータを設定したアクセスリストをインタフェースに適用する際は,VLANインタフェースのInbound(受信側)を指定し,かつ中継種別にレイヤ3中継を指定してください。

ポリシーベーススイッチングのパラメータを設定したアクセスリストをインタフェースに適用する際は,イーサネットインタフェースのInbound(受信側)を指定してください。

[入力形式]

情報の設定
  • イーサネットインタフェース
    ip access-group {<access list number> | <access list name>} {in | out} layer2-forwarding
  • VLANインタフェース
    ip access-group {<access list number> | <access list name>} {in | out} {layer2-forwarding | layer3-forwarding}

情報の削除
  • イーサネットインタフェース
    no ip access-group {<access list number> | <access list name>} {in | out} layer2-forwarding
  • VLANインタフェース
    no ip access-group {<access list number> | <access list name>} {in | out} {layer2-forwarding | layer3-forwarding}

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

{<access list number> | <access list name>}
設定するIPv4アドレスフィルタまたはIPv4パケットフィルタの識別子を指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    <access list number>の場合は,1〜199,1300〜2699(10進数)を指定します。
    <access list name>の場合は,31文字以内の名前を指定します。
    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{in | out}
InboundまたはOutboundを指定します。
in :Inbound(受信側の指定)
out:Outbound(送信側の指定)
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

layer2-forwarding
フロー検出する中継種別を指定します。
layer2-forwardingはレイヤ2中継するIPパケットをフロー検出します。
本パラメータはイーサネットインタフェースに適用する場合だけ有効です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

{layer2-forwarding | layer3-forwarding}
フロー検出する中継種別を指定します。
layer2-forwardingはレイヤ2中継するIPパケットをフロー検出します。
layer3-forwardingはレイヤ3中継するIPパケットをフロー検出します。
本パラメータはVLANインタフェースに適用する場合だけ有効です。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

1エントリ以上を設定したアクセスリストをインタフェースに適用する場合,エントリがインタフェースに適用されるまでの間,該当インタフェースで受信したIPパケットが一時的に廃棄されます。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 同一のイーサネットインタフェースに対しては,InboundとOutboundにそれぞれ一つ設定できます。
    同一のVLANインタフェースに対しては,Inboundのレイヤ2中継とレイヤ3中継,Outboundのレイヤ2中継とレイヤ3中継にそれぞれ一つ設定できます。
    すでに設定されている場合は,いったん削除してから設定してください。
  2. 実在しないIPv4フィルタを設定した場合は何も動作しません。IPv4フィルタの識別子は登録されます。
  3. フロー配分パターンがdefault standard,default standard-advance,default extended,default extended-advance,filter-only extended,filter-only extended-advance,filter extended,filter extended-advance,qos extendedまたはqos extended-advanceの場合に設定できます。
  4. フロー検出条件にown-addressまたはownパラメータがある場合は,対象インタフェースにIPv4アドレスが設定されているときに設定できます。
  5. イーサネットインタフェースに対して適用する場合は,フロー検出条件にVLANパラメータがあるとき,適用するイーサネットインタフェースの設定内容にVLANパラメータのすべてのVLAN IDが含まれていれば設定できます。
  6. VLANインタフェースに対して適用する場合は,フロー検出条件にVLANパラメータがないときに設定できます。
  7. イーサネットインタフェースおよびVLANインタフェースのレイヤ2中継に対して適用する場合は,フロー検出条件にTCPフラグおよびtosパラメータがないときに設定できます。
  8. VLANインタフェースのレイヤ2中継に対して適用する場合は,MACモードが設定されていないときに設定できます。
  9. 動作指定にlogを指定したアクセスリストを設定する場合,system hardware-modeのaccess-logを設定してください。

[関連コマンド]

access-list

ip access-list standard

ip access-list extended

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