コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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mac-address-table limit

ダイナミックなMACアドレス学習数を制限します。上限値に達した場合は,ログメッセージを表示し,以降のMACアドレス学習を停止します。MACアドレス学習停止時に送信元MACアドレスがMACアドレステーブルに存在しないフレームを受信したときは廃棄します。MACアドレス学習停止の解除は,学習エントリ数がエージングなどによって閾値未満になったときに行います。

[入力形式]

情報の設定・変更
mac-address-table limit { vlan <vlan id> | interface <interface type> <interface number>} maximum <number> [threshold <number>]

情報の削除
no mac-address-table limit { vlan <vlan id> | interface <interface type> <interface number>}

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vlan <vlan id>
学習抑止の対象となるVLANのVLAN IDを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    パラメータに指定できる値」を参照してください。

interface <interface type> <interface number>
学習数制限の対象となるインタフェースを指定します。指定できるインタフェースは,物理ポートまたはチャネルグループです。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    <interface type> <interface number>には,次を指定できます。
    ・gigabitethernet <nif no.>/<port no.>
    ・tengigabitethernet <nif no.>/<port no.>
    <nif no.>/<port no.>の設定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
    ・port-channel <channel group number>
    <channel group number>の設定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

maximum <number>
学習数の制限値を指定します。0を指定するとMACアドレス学習によるエントリの登録ができなくなります。また,0を指定したときは,thresholdパラメータが設定できません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    0〜100000

threshold <number>
学習数が制限値に達して学習を停止したとき,学習を再開する閾値を指定します。エントリ数が閾値より小さくなったときに,MACアドレス学習を再開します。maximumに0を指定したときは,本パラメータが指定できません。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    制限値と同じになります
  2. 値の設定範囲
    1〜100000で,制限値以下の値

[コマンド省略時の動作]

MACアドレス学習数を制限しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. no mac-address-table learningでのMACアドレス学習抑止は,本コマンドでの学習数制限より優先されます。そのため,本コマンドでMACアドレス学習を停止していても,no mac-address-table learningでMACアドレス学習抑止を設定しているVLANのフレームは中継します。
  2. すでにMACを学習している状態で,MACアドレス学習数を学習済みエントリ数以下に設定しても,学習済みのエントリは削除されません。学習済みエントリの削除は,エージングを待つかclear mac-address-tableコマンドで削除してください。

[関連コマンド]

vlan

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