コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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mtu

ポートのMTUを設定します。本設定によって,ジャンボフレームが使用できるようになり,データ転送のスループットを向上させることでネットワークおよびネットワークに接続された機器の有用性を向上させることができます。

[入力形式]

情報の設定・変更
mtu <length>

情報の削除
no mtu

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

<length>
ポートのMTUをオクテットで設定します。MTUは,Ethernet V2形式フレームのデータ部の最大長です。
注※ フレーム形式は「コンフィグレーションガイド Vol.1 16.1.3 MACおよびLLC副層制御」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    1500〜9578

[コマンド省略時の動作]

次の初期値で動作します。

表13-4 ポートのMTUの初期値

system mtuコマンド設定有無 初期値
設定あり system mtu設定値
設定なし 1500

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 該当ポートのMTUおよび送受信可能なフレーム長(FCSを除いたEthernet V2形式フレームでの最大フレーム長)は,次の表のとおりです。
    注※ フレーム形式は「コンフィグレーションガイド Vol.1 16.1.3 MACおよびLLC副層制御」を参照してください。

    表13-5 MTUおよび送受信可能なフレーム長

    回線種別 mtu設定 system mtu設定 送受信可能フレーム長(オクテット) ポートMTU(オクテット)
    10BASE-T(全/半二重),100BASE-TX(半二重) 関係しない 関係しない 1518 1500
    上記以外 設定あり 関係しない M1※1+18 M1※1
    設定なし 設定あり M2※2+18 M2※2
    設定なし 1518 1500

    注※1 interfaceのmtuコマンドで設定した値

    注※2 system mtuコマンドで設定した値


  2. vlanに収容されるポートのMTUは同じ値にしてください。MTUが異なる場合,次の動作となります。
    • L2中継の場合,出力ポートのMTUが入力ポートのMTUより小さく,中継するフレーム長が出力ポートで送信できる最大フレーム長を超えたときでも,出力ポートから送信されます。
    • L3中継の場合,ポートMTUとIPのMTUの設定によって,VLANインタフェースのMTUは次の表のとおりになります。

      表13-6 VLANインタフェースのMTU

      MTU設定 IP MTU設定 VLANインタフェースのMTU(オクテット)
      省略 省略 1500
      設定あり min(1500,L2※1
      設定あり 省略 L1※2
      設定あり min(L1※2,L2※1

      注※1 IP MTU値

      注※2 ポートMTU値(複数ポートで値が異なる場合,最小値)


  3. VLANトンネリングでVLAN Tagが2段になる場合は,フレーム長が「IPパケット長+22オクテット」となります。1500オクテットのIPパケットを,VLAN Tagが2段になるポートで送信する場合,mtuに1504より大きい値を設定してください。
  4. 次の表に挙げるNIFは,サポートするジャンボフレーム長に制限があります。該当NIFでジャンボフレームを使用する場合は,ポートのMTUのコンフィグレーションを次の表で示す値以下に設定してください。また,装置内で該当のポートと同じVLANに収容されるすべてのポートのMTUを,次の表で示す値以下に設定してください。

    表13-7 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない)とMTU長の上限

    NIF略称 ジャンボフレーム長の上限(FCSを含まない) MTU長の上限
    NK1GS-8M 2000 1982
    NH1G-16S 4092 4074
    NH1G-48T 4092 4074
    NH1GS-6M 2000 1982

[関連コマンド]

なし

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