コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

schedule-power-control mode【AX6700S】【AX6600S】

スケジューリングによる省電力機能の動作中の電力制御モードを設定します。BSU/PSPまたはBSU/PSPおよびNIFの電力を制御することで，パケット転送で消費する電力を削減できます。

稼働しているBSU/PSP数が1の場合，スケジュール開始時間および終了時間になってもBSU/PSPの電力制御モードの変更は行いません。スケジューリングによる省電力機能で，BSU/PSPの電力制御モードを変更する場合，BSU/PSP数を2以上としてください。

［入力形式］

情報の設定・変更

schedule-power-control mode {normal | mode1 | mode2}

情報の削除

no schedule-power-control mode

［入力モード］

(config)

［パラメータ］

{normal | mode1 | mode2}

normal

通常の消費電力で動作します。

mode1

AX6700Sの場合
BSUとNIFの消費電力を下げて動作します。

AX6600Sの場合
PSPとNIFの消費電力を下げて動作します。

mode2

AX6700Sの場合
BSUの消費電力を下げて動作します。

AX6600Sの場合
PSPの消費電力を下げて動作します。

本パラメータ省略時の初期値
省略できません

値の設定範囲
normal，mode1，mode2

［コマンド省略時の動作］

AX6700Sの場合

BSUの消費電力を下げて動作します。

AX6600Sの場合

PSPの消費電力を下げて動作します。

［通信への影響］

パラメータmode2とnormal間の設定・変更時については，省電力機能の動作状態によって，次の表のとおりになります。

表12-3　通信への影響

設定・変更時の動作状態 BSU/PSP数通信への影響

省電力機能を実行していない
（通常時間帯） 1～3 なし

省電力機能を実行中
（スケジュール時間帯） 1 BSUまたはPSPが再初期化され，起動が完了するまでの間，通信が停止します。

2～3 なし^※

注※　稼働しているBSU/PSP数が2以上でも，待機系のBSU/PSPが存在しない構成では，電力制御モードの変更時，スイッチング容量が減少した状態で動作します。このため一時的に通信断が発生する場合があります。

パラメータmode1とほかのパラメータ（mode2，normal）間の設定・変更時については，BSU/PSP数や動作状態に関係なく，すべてのBSU/PSPとNIFが再初期化され，起動が完了するまでの間，通信が停止します。

設定・変更時の動作状態	BSU/PSP数	通信への影響
省電力機能を実行していない（通常時間帯）	1～3	なし
省電力機能を実行中（スケジュール時間帯）	1	BSUまたはPSPが再初期化され，起動が完了するまでの間，通信が停止します。
2～3	なし^※

［設定値の反映契機］

AX6700Sの場合

設定値変更後，（y/n）確認でyを指定すれば反映されます。（y/n）確認のあと，BSUおよびNIFの再起動が必要な場合は，自動的に再起動して反映されます。

AX6600Sの場合

設定値変更後，（y/n）確認でyを指定すれば反映されます。（y/n）確認のあと，PSPおよびNIFの再起動が必要な場合は，自動的に再起動して反映されます。

［注意事項］

本コマンドは，redundancy bsu-load-balancing smac，redundancy bsu-mode fixedおよびredundancy standby-bsu coldが設定されていないときに設定できます。【AX6700S】

［関連コマンド］

schedule-power-control time-range

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