コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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fldm prefer

フィルタ・QoS機能のフロー配分パターンの設定と,フロー検出拡張モード指定の有無を設定します。

本コマンドは,装置当たりのハードウェアテーブルでの最大エントリ数の配分パターンを変更します。運用形態に応じた配分パターンに変更することで,ハードウェアリソースを必要なテーブルに集中させて使用できるようになります。

本コマンドは,ハードウェアの基本的な動作条件を設定するものであるため,必ず実運用を開始する最初の段階で設定してください。運用中の変更はお勧めしません。

[入力形式]

情報の設定・変更
fldm prefer default {standard | standard-advance}
fldm prefer {default | filter-only | qos-only | filter | qos} {extended | extended-advance}

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

default
標準のフロー配分パターンで,フィルタとQoSを均等の配分パターンに設定します。
フロー配分パターンの詳細は,「コンフィグレーションガイド Vol.1」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

{standard | standard-advance}
標準のフロー配分パターンで,フロー検出拡張モード指定の有無を設定します。

standard
標準のフロー配分パターンを設定します。フロー検出拡張モードは設定しません。

standard-advance
標準のフロー配分パターンを設定し,フロー検出拡張モードを設定します。
フロー検出拡張モードの詳細は,「コンフィグレーションガイド Vol.2」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

AX6700Sの場合
このパラメータを使用できるBSU種別を次の表に示します。

表10-1 BSU種別によるstandard,standard-advance使用可否

BSU種別 使用可否
BSU-LA
BSU-LB ×

(凡例) ○:使用可能 ×:使用不可


AX6600Sの場合
このパラメータを使用できるCSU種別を次の表に示します。

表10-2 CSU種別によるstandard,standard-advance使用可否

CSU種別 使用可否
CSU-1A
CSU-1B ×

(凡例) ○:使用可能 ×:使用不可


AX6300Sの場合
このパラメータを使用できるMSU種別を次の表に示します。

表10-3 MSU種別によるstandard,standard-advance使用可否

MSU種別 使用可否
MSU-1A,MSU-1A1
MSU-1B,MSU-1B1 ×

(凡例) ○:使用可能 ×:使用不可


{default | filter-only | qos-only | filter | qos }
拡張のフロー配分パターンを指定します。

default
フィルタとQoSを均等の配分パターンに設定します。

filter-only
フィルタだけの配分パターンに設定します。

qos -only
QoSだけの配分パターンに設定します。

filter
フィルタを重視した配分パターンに設定します。

qos
QoSを重視した配分パターンに設定します。
フロー配分パターンの詳細については,「コンフィグレーションガイド Vol.1」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

{extended | extended-advance}
拡張のフロー配分パターンで,フロー検出拡張モード指定の有無を設定します。

extended
拡張のフロー配分パターンを設定します。フロー検出拡張モードは設定しません。

extended-advance
拡張のフロー配分パターンを設定し,フロー検出拡張モードを設定します。
フロー検出拡張モードの詳細は,「コンフィグレーションガイド Vol.2」を参照してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    なし

AX6700Sの場合
このパラメータを使用できるBSU種別を次の表に示します。

表10-4 BSU種別によるextended,extended-advance使用可否

BSU種別 使用可否
BSU-LA ×
BSU-LB

(凡例) ○:使用可能 ×:使用不可


AX6600Sの場合
このパラメータを使用できるCSU種別を次の表に示します。

表10-5 CSU種別によるextended,extended-advance使用可否

CSU種別 使用可否
CSU-1A ×
CSU-1B

(凡例) ○:使用可能 ×:使用不可


AX6300Sの場合
このパラメータを使用できるMSU種別を次の表に示します。

表10-6 MSU種別によるextended,extended-advance使用可否

MSU種別 使用可否
MSU-1A,MSU-1A1 ×
MSU-1B,MSU-1B1

(凡例) ○:使用可能 ×:使用不可


[コマンド省略時の動作]

AX6700Sの場合
初期起動時のBSU種別によって,次の表に示す配分パターンを設定します。

表10-7 BSU種別による初期起動時の配分パターン

BSU種別 配分パターン
BSU-LA default standard
BSU-LB default extended

AX6600Sの場合
初期起動時のCSU種別によって,次の表に示す配分パターンを設定します。

表10-8 CSU種別による初期起動時の配分パターン

CSU種別 配分パターン
CSU-1A default standard
CSU-1B default extended

AX6300Sの場合
初期起動時のMSU種別によって,次の表に示す配分パターンを設定します。

表10-9 MSU種別による初期起動時の配分パターン

MSU種別 配分パターン
MSU-1A,MSU-1A1 default standard
MSU-1B,MSU-1B1 default extended

[通信への影響]

AX6700Sの場合
BSUが再起動しますので,それらが起動を完了するまでの間,本装置を経由する通信が停止します。

AX6600S,AX6300Sの場合
PSPが再起動しますので,それらが起動を完了するまでの間,本装置を経由する通信が停止します。

[設定値の反映契機]

AX6700Sの場合
設定値変更後,(y/n)確認でyを指定し,BSUが自動的に再起動することで反映されます。

AX6600S,AX6300Sの場合
設定値変更後,(y/n)確認でyを指定し,PSPが自動的に再起動することで反映されます。

[注意事項]

  1. フロー検出拡張モードは,MACモード未指定時に指定できます。
  2. フロー配分パターンを変更する場合は,設定エントリ数が変更後の設定エントリ数以内である必要があります。
  3. BSU種別によって使用できないパラメータに変更すると,BSUが起動しないため注意して変更してください。
  4. CSU種別によって使用できないパラメータに変更すると,CSUが正常に動作できなくなるため注意して変更してください。
  5. MSU種別によって使用できないパラメータに変更すると,MSUが正常に動作できなくなるため注意して変更してください。
  6. DHCP Snoopingの設定有無によって指定可能なフィルタエントリ数が変わります。詳細については,「コンフィグレーションガイド Vol.1」を参照してください。

[関連コマンド]

なし

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