コンフィグレーションガイド Vol.3

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34.2.2 VRFの設定

本装置でVRF機能を動作させるには,VRF動作モードの設定,VRFの設定,インタフェースのVRF設定,および各機能のVRF設定が必要です。本節では,VRF動作モードの設定からインタフェースのVRF設定を示します。各機能のVRF設定については,各機能のコンフィグレーションの節を参照してください。

[設定のポイント]
VRF動作モードの設定はハードウェアの再起動を伴うため,運用を開始する時点で設定してください。VRF動作モードは,VRFインスタンスでIPv6を使用するかどうか,およびRing ProtocolやGSRPをVRFと同時動作させるかどうかから決定してください。
なお,VRFを設定する前に,スパニングツリーを停止してください。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# spanning-tree disable
    スパニングツリーを停止します。
     
  2. (config)# vrf mode axrp-enable-ipv4-ipv6
    PSP will be restarted automatically when the selected mode differs from current mode.
    Do you wish to change mode (y/n):
    VRFインスタンスでIPv4とIPv6のどちらも使用でき,かつRing Protocolを使用できるVRF動作モードを設定します。
    コンフィグレーションの変更を確認してyを入力すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。nを入力した場合,コンフィグレーションを変更しません。
     
  3. (config)# vrf definition 2
    (config-vrf)# maximum routes 500 70
    (config-vrf)# arp-limit 50
    (config-vrf)# ipv6 maximum routes 400 70
    (config-vrf)# nd-limit 50
    (config-vrf)# exit
    VRF 2を設定します。IPv4最大経路数を500,警告の運用メッセージを出力する閾値を70%に設定します。ARPエントリの上限を50に設定します。IPv6最大経路数を400,警告の運用メッセージを出力する閾値を70%に設定します。NDPエントリの上限を50に設定します。
     
  4. (config)# interface loopback 2
    (config-if)# vrf forwarding 2
    (config-if)# ip address 192.168.0.2
    (config-if)# ipv6 address 2001:db8::2
    (config-if)# exit
    ループバックインタフェースにVRFを指定します。ループバックインタフェース2にVRF 2を指定して,IPv4アドレスとして192.168.0.2を,IPv6アドレスとして2001:db8::2を設定します。
     
  5. (config)# interface vlan 10
    (config-if)# vrf forwarding 2
    (config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
    (config-if)# ipv6 enable
    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:10::1/64
    VLANインタフェースにVRFを指定します。VLAN ID 10にVRF 2とIPv4アドレス192.168.10.1,サブネットマスク255.255.255.0を設定します。IPv6を有効にして,IPv6アドレスとして2001:db8:10::1,プレフィックス長64を設定します。

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