コンフィグレーションガイド Vol.3
本装置でVRF機能を動作させるには,VRF動作モードの設定,VRFの設定,インタフェースのVRF設定,および各機能のVRF設定が必要です。本節では,VRF動作モードの設定からインタフェースのVRF設定を示します。各機能のVRF設定については,各機能のコンフィグレーションの節を参照してください。
- [設定のポイント]
- VRF動作モードの設定はハードウェアの再起動を伴うため,運用を開始する時点で設定してください。VRF動作モードは,VRFインスタンスでIPv6を使用するかどうか,およびRing ProtocolやGSRPをVRFと同時動作させるかどうかから決定してください。
- なお,VRFを設定する前に,スパニングツリーを停止してください。
- [コマンドによる設定]
- (config)# spanning-tree disable
スパニングツリーを停止します。
- (config)# vrf mode axrp-enable-ipv4-ipv6
PSP will be restarted automatically when the selected mode differs from current mode.
Do you wish to change mode (y/n):
VRFインスタンスでIPv4とIPv6のどちらも使用でき,かつRing Protocolを使用できるVRF動作モードを設定します。
コンフィグレーションの変更を確認してyを入力すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。nを入力した場合,コンフィグレーションを変更しません。
- (config)# vrf definition 2
(config-vrf)# maximum routes 500 70
(config-vrf)# arp-limit 50
(config-vrf)# ipv6 maximum routes 400 70
(config-vrf)# nd-limit 50
(config-vrf)# exit
VRF 2を設定します。IPv4最大経路数を500,警告の運用メッセージを出力する閾値を70%に設定します。ARPエントリの上限を50に設定します。IPv6最大経路数を400,警告の運用メッセージを出力する閾値を70%に設定します。NDPエントリの上限を50に設定します。
- (config)# interface loopback 2
(config-if)# vrf forwarding 2
(config-if)# ip address 192.168.0.2
(config-if)# ipv6 address 2001:db8::2
(config-if)# exit
ループバックインタフェースにVRFを指定します。ループバックインタフェース2にVRF 2を指定して,IPv4アドレスとして192.168.0.2を,IPv6アドレスとして2001:db8::2を設定します。
- (config)# interface vlan 10
(config-if)# vrf forwarding 2
(config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0
(config-if)# ipv6 enable
(config-if)# ipv6 address 2001:db8:10::1/64
VLANインタフェースにVRFを指定します。VLAN ID 10にVRF 2とIPv4アドレス192.168.10.1,サブネットマスク255.255.255.0を設定します。IPv6を有効にして,IPv6アドレスとして2001:db8:10::1,プレフィックス長64を設定します。
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