コンフィグレーションガイド Vol.3

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32.1.17 IPv6マルチキャストエクストラネットの設定【OP-NPAR】

[設定のポイント]
IPv6マルチキャストエクストラネットでは,中継先VRFに送信元へのユニキャストエクストラネットの設定があり,ユニキャスト経路が存在する必要があります。
送信者が存在するVRFにマルチキャスト経路フィルタリングを設定します。経路フィルタリングに条件を指定しない場合は,すべてのマルチキャストアドレスをマルチキャストが動作するすべてのVRFへ中継できます。マルチキャスト経路フィルタリングの設定はグローバルコンフィグレーションモードで行います。例として,VPN 2にVRF 10を対応させ,VRF 10のインタフェースのIPアドレスを2001:db8:100::1/64,2001:db8:10::1/64としたPIM-SSM構成例を次の図に示します。この場合,VPN 1(グローバルネットワーク)に,VPN 2(VRF 10)上のサーバ(2001:db8:20::2)へのユニキャスト経路が存在する必要があります。

図32-5 VRFでのPIM-SSM構成例(IPv6マルチキャストエクストラネット)

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# route-map MLT6EXNET permit 10
    (config-route-map)# exit
    すべてのマルチキャスト中継要求を許可するroute-mapを作成します。
     
  2. (config)# vrf definition 10
    (config-vrf)# ipv6 import multicast inter-vrf MLT6EXNET
    (config-vrf)# exit
    VRF 10にすべてのVRFからのIPv6マルチキャスト中継要求を許可する設定を適用します。
     

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