コンフィグレーションガイド Vol.3

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22.1.1 概要

IPv6 DHCPリレーは,IPv6 DHCPサーバとIPv6 DHCPクライアントが異なるネットワークセグメントにある場合,IPv6 DHCPパケットをIPv6 DHCPサーバで受信できるように,IPv6 DHCPパケットをネットワークセグメント間で中継するための機能です。中継は,コンフィグレーションで設定した転送先(IPv6 DHCPサーバのIPアドレス,またはIPv6 DHCPサーバのあるネットワークセグメントへ中継できるIPv6 DHCPリレーのIPアドレス)を,IPv6 DHCPパケットの宛先アドレスとして設定することで行います。

本装置によるIPv6 DHCPリレーでは,次の二つをクライアント装置として利用できます。これらのクライアントを合わせて,IPv6 DHCPクライアントと呼びます。

同様に,IPv6 DHCP-PDサーバ,およびIPv6アドレスを配布するIPv6 DHCPサーバを合わせて,IPv6 DHCPサーバと呼びます。

IPv6 DHCPクライアントは,IPv6 DHCPサーバが提供するサービスを利用するために,リンクローカルマルチキャスト通信を使用します。したがって,IPv6 DHCPサーバはIPv6 DHCPクライアントと同一ネットワークセグメントに設置されている必要があります。しかし,本装置のIPv6 DHCPリレーを使用すると,IPv6 DHCPクライアントが送信したIPv6 DHCPパケットを異なるネットワークセグメントに転送できるため,異なるネットワークセグメントにあるIPv6 DHCPサーバが提供するサービスを利用できます。

本装置でIPv6 DHCPリレーを動作させるには,オプションライセンスOP-DH6Rの設定が必要です。

なお,本章では,IPv6 DHCP-PDを例にした構成図を使っていますが,IPv6アドレスを要求するIPv6 DHCPクライアントでも,配布プレフィックスに連動した経路自動生成や配布プレフィックス情報管理によるバインディング情報の表示などの一部の機能を除き,同様に動作します。

IPv6 DHCPリレーの接続構成を次の図に示します。

図22-1 IPv6 DHCPリレーの接続構成

[図データ]

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