コンフィグレーションガイド Vol.3

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7.11.3 グレースフル・リスタートによる解決方法

グレースフル・リスタートは,上記問題を解決することによってルーティングプログラム交替時の通信停止時間を短縮する機能です。次に具体的な解決方法を示します。

なお,グレースフル・リスタートを実施するルータのことをリスタートルータと呼びます。

次の図と表に,本装置のグレースフル・リスタート動作手順を示します

図7-22 グレースフル・リスタート手順

[図データ]

表7-9 グレースフル・リスタート手順

手順 動作
1 系切替またはルーティングプログラムの再起動を検出すると,各プロトコルがグレースフル・リスタートを開始します。
各プロトコルは,グレースフル・リスタートによる再接続を行い,経路を学習します。
2 グレースフル・リスタート対象の各プロトコルが経路学習を完了します。
ただし,グレースフル・リスタートを開始してから,グレースフル・リスタート時の経路保留時間(コンフィグレーションコマンドrouting options graceful-restart time-limitの指定値)内に経路学習が完了しなかった場合は,経路学習を中断して,経路広告を開始します。
3 経路学習の完了後,グレースフル・リスタート対象の各プロトコルは経路広告を開始します。
ただし,エクストラネットを使用している場合は,次の状態になってもすぐに経路広告は開始しません。30秒経過してから,各プロトコルは経路広告を開始します。【OP-NPAR】
  • 各プロトコルの経路学習が完了
  • グレースフル・リスタートの経路保留時間内の経路学習がタイムアウト
4 各プロトコルは,経路広告を完了したら通常のプロトコル動作に復帰します。
全プロトコルが経路を広告し終わった時点で,装置全体のグレースフル・リスタートが完了します。

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