メッセージ・ログレファレンス

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2.3.1 PIM-DM

PIM-DMの運用メッセージ・運用ログを次の表に示します。

表2-10 PIM-DMの運用メッセージ・運用ログ(ログ種別:MRP)

項番 メッセージテキスト 内容
1 Memory allocation error for timer. エラー(自装置)
タイマ用のメモリ獲得に失敗しました。
[対応]
コンフィグレーションが収容条件を超えていないか調査してください。必要であればメモリを増設してください。
2 Memory allocation error for graft entry, source address <source address>, group address <group address>. エラー(自装置)
PIM Graft メッセージ送信用のメモリ獲得に失敗しました。
[対応]
コンフィグレーションが収容条件を超えていないか調査してください。必要であればメモリを増設してください。
<source address>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
3 Memory allocation error for source entry, source address <source address>. エラー(自装置)
マルチキャストデータ送信元情報エントリ用のメモリ獲得に失敗しました。
[対応]
コンフィグレーションが収容条件を超えていないか調査してください。必要であればメモリを増設してください。
<source address>:送信元IPアドレス
4 Memory allocation error for group entry, group address <group address>. エラー(自装置)
マルチキャストグループ情報エントリ用のメモリ獲得に失敗しました。
[対応]
コンフィグレーションが収容条件を超えていないか調査してください。必要であればメモリを増設してください。
<group address>:グループアドレス
5 Memory allocation error for multicast routing entry. エラー(自装置)
マルチキャストルーティング情報用のメモリ獲得に失敗しました。
[対応]
コンフィグレーションが収容条件を超えていないか調査してください。必要であればメモリを増設してください。
6 Ignoring interface <interface ID>, has invalid address (<interface address>) and/or mask(<subnet mask>). エラー(自装置)
カーネルから不正なIPアドレスまたはサブネットマスク値を取得しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<interface ID>:インタフェースID(内部情報)
<interface address>:インタフェースIPアドレス
<subnet mask>:サブネットマスク値
7 Invalid IP address <interface address>. エラー(自装置)
PIMの動作を enable 指定したインタフェースのIPアドレスに不正があります。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<interface address>:不正IPアドレス
8 Can not open configuration file. エラー(自装置)
コンフィグレーションファイルがオープンできませんでした。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
9 Unknown command'<word>'in configuration file. エラー(自装置)
コンフィグレーションファイル内に不正な文字列<word>があります。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<word>:不正文字列
10 Received packet too short (<receive size> bytes) for IP header. エラー(相手装置)
IPヘッダよりも小さいパケットを受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置のIPマルチキャスト通信プログラムを調査してください。
<receive size>:受信サイズ
11 Kernel request not accurate, source address <source address> destination address <destination address>. エラー(自装置)
カーネルから不正なデータを受信しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<source address>:送信元IPアドレス
<destination address>:宛先IPアドレス
12 Received packet (<receive size> bytes) from <source address> shorter than header + data length (<IP header size> + <data size> bytes). エラー(相手装置)
IPヘッダ内で設定されているデータ長より小さいパケットを<source address>から受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置のIPマルチキャスト通信プログラムを調査してください。
<receive size>:受信サイズ
<source address>:送信元IPアドレス
<IP header size>:IPヘッダサイズ
<data size>:IPヘッダ内で設定されたデータサイズ
13 Received IP data field too short (<receive size> bytes) for IGMP, from <source address>. エラー(相手装置)
IGMPメッセージサイズより小さいパケット(31以下)を受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置のIPマルチキャスト通信プログラムを調査してください。
<receive size>:受信サイズ
<source address>:送信元IPアドレス
14 Received IP data field too short (<receive size> bytes) for PIM header, from <source address> to <destination address>. エラー(相手装置)
PIMメッセージサイズより小さいパケットを受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置のIPマルチキャストルーティングプログラム(PIM-DM)を調査してください。
<receive size>:受信サイズ
<source address>:送信元IPアドレス
<destination address>:宛先IPアドレス
15 New querier <Querier IP address> (was <old Querier IP address>) on interface <interface name>. イベント(自装置)
インタフェース<interface name>で,Querier が変わりました。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<Querier IP address>:Querier IPアドレス
<old Querier IP address>:前Querier IP アドレス
<interface name>:インタフェース名
16 New querier <Querier IP address> (was me) on interface <interface name>. イベント(自装置)
インタフェース<interface name>で,Querierが変わりました。(前のQuerierは自装置でした。)
[対応]
特に対応は必要ありません。
<Querier IP address>:Querier IPアドレス
<interface name>:インタフェース名
17 Received IGMPv1 query from <source address> on interface <interface name>. ワーニング(相手装置)
IGMPバージョン1のQueryメッセージを受信しました。
[対応]
相手装置のIGMPバージョンを自装置のIGMPバージョンにあわせてください。
<source address>:送信元IPアドレス
<interface name>:インタフェース名
18 Ignoring group membership query from non-adjacent node <node address>. ワーニング(相手装置)
隣接していない装置からQueryメッセージを受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置の定義を調査してください。
<node address>:送信元IPアドレス
19 Ignoring group membership report from non-adjacent host <host address>. ワーニング(相手装置)
隣接していないホストからReportメッセージを受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置の定義を調査してください。
<host address>:送信元IPアドレス
20 Ignoring group leave report from non-adjacent host <host address>. ワーニング(相手装置)
隣接していないホストからLeaveメッセージを受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置の定義を調査してください。
<host address>:送信元IPアドレス
21 PIM hello holdtime from <source address>: invalid OptionLength = <option length>. ワーニング(相手装置)
holdtimeオプション長が不正(2以外)なPIM Helloメッセージを受信しました。
[対応]
相手装置が不正なパケットを送信しています。
相手装置のIPマルチキャストルーティングプログラム(PIM-DM)を調査してください。
<source address>:送信元IPアドレス
<option length>:オプション長
22 PIM assert message received from <source address1>, multicast source address <source address2>, multicast group <group address>, preference <preference>, metric <metric>, but created a new multicast routing entry because no matching one was found. イベント(自装置)
PIM Assertメッセージを受信しましたが,該当するマルチキャストルーティングエントリが存在しなかったため,新規に作成しました。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address1>:Assert送信元IPアドレス
<source address2>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
<preference>:プリファレンス
<metric>:メトリック値
23 PIM assert message from <source address1>, multicast source address <source address2>, multicast group <group address>, preference <preference>, metric <metric> received on upstream interface, but did not change upstream neighbor. イベント(自装置)
PIM Assertメッセージを上流インタフェースから受信しましたが,上流隣接ルータは変わりませんでした。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address1>:Assert送信元IPアドレス
<source address2>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
<preference>:プリファレンス
<metric>:メトリック値
24 PIM assert message from <source address1>, multicast source address <source address2>, multicast group <group address>, preference <preference>, metric <metric> received on upstream interface, changed upstream neighbor to <source address1>. イベント(自装置)
PIM Assertメッセージを上流インタフェースから受信し,上流隣接ルータが変わりました。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address1>:Assert送信元IPアドレス
<source address2>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
<preference>:プリファレンス
<metric>:メトリック値
25 PIM assert message from <source address1>, multicast source address <source address2>, multicast group <group address>, preference <preference>, metric <metric> received on downstream interface, pruning the interface. イベント(自装置)
PIM Assertメッセージを下流インタフェースから受信しました。PIM Assertメッセージを受信したインタフェースを刈り込みます。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address1>:Assert送信元IPアドレス
<source address2>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
<preference>:プリファレンス
<metric>:メトリック値
26 PIM assert message from <source address1>, multicast source address <source address2>, multicast group <group address>, preference <preference>, metric <metric> received on downstream interface, sending PIM assert message back and scheduling prune. イベント(自装置)
PIM Assertメッセージを下流インタフェースから受信しました。PIM Assertメッセージを受信したインタフェースからPIM Assertメッセージを送信し,インタフェースの刈り込み準備を実施します。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address1>:Assert送信元IPアドレス
<source address2>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
<preference>:プリファレンス
<metric>:メトリック値
27 Now negative cache for source <source address>, group <group address> - pruning. イベント(自装置)
<source address>と<group address>のマルチキャストルーティングキャッシュがネガティブキャッシュになりました。上流隣接ルータにPIM Pruneメッセージを送信します。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
28 Now forwarding state for source <source address>, group <group address> - grafting. イベント(自装置)
<source address>と<group address>のマルチキャストルーティングキャッシュがフォワーディング状態になりました。上流隣接ルータにPIM Graftメッセージを送信します。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
29 Failed to enable multicast function on interface <interface name>. エラー(自装置)
<interface name>で,マルチキャスト動作の設定に失敗しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<interface name>:インタフェース名称
30 Failed to disable multicast function on interface <interface name>. エラー(自装置)
<interface name>で,マルチキャスト動作の解除設定に失敗しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<interface name>:インタフェース名称
31 Could not delete multicast routing table for source address <source address> and multicast group <group address> (error number <errno>). エラー(自装置)
<source address>と<group address>で指定したマルチキャストルーティングテーブルの削除に失敗しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<source address>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
<errno>:エラーナンバー(内部情報)
32 Could not add/change multicast routing table for source address <source address> and multicast group <group address> (error number <errno>). エラー(相手装置)
<source address> と <group address> で指定したマルチキャストルーティングテーブルの追加または変更に失敗しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<source address>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
<errno>:エラーナンバー(内部情報)
33 Deleted multicast routing cache entry: source <source address>, group <group address>. イベント(自装置)
<source address> と <group address> のマルチキャストルーティングキャッシュを削除しました。
[対応]
特に対応は必要ありません。
<source address>:送信元IPアドレス
<group address>:グループアドレス
34 Kernel system call error occurred (error number <errno>). エラー(自装置)
カーネルのシステムコールを実行してエラーが発生しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<errno>:エラーナンバー(内部情報)
35 Failed to send PIM message from <source address> to <destination address>. エラー(自装置)
PIM メッセージの送信に失敗しました。
[対応]
  1. IPマルチキャストルーティングプログラム関連の他のログ(ログ種別:MRP)が発生していないかを確認し,対応する処置を行ってください。
  2. RMのダンプ情報を採取してください。収集方法については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 reload」を参照してください。
  3. 上記で収集した情報を保守員へ送付してください。そのとき,最近行われたネットワークの構成変更(他の装置を含む)などがある場合は,合わせて保守員に連絡してください。
  4. 保守員は上記情報を支援部署へ送付してください。
<source address>:送信元IPアドレス
<destination address>:宛先IPアドレス

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