運用コマンドレファレンス Vol.2

[目次][索引][前へ][次へ]


show ip mcache【OP-MLT】

[機能]

マルチキャスト中継エントリを一覧表示します。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

PIM-SMまたはPIM-SSMの場合

show ip mcache [source <IP-Address>[/<Len>]] [group <IP-Address>[/<Len>]] [brief]

PIM-DMまたはDVMRPの場合

show ip mcache

[パラメータ]

PIM-SMまたはPIM-SSMの場合

source <IP-Address>[/<Len>]
送信元情報を指定して表示します。
<IP-Address>[/<Len>]を指定した場合は,<Len>で指定したマスク長分一致したエントリだけを表示します。
<Len>を省略した場合のデフォルト値は32です。groupパラメータと同時に指定した場合は,両方の条件を満たすエントリだけを表示します。

group <IP-Address>[/<Len>]
グループ情報を指定して表示します。
<IP-Address>[/<Len>]を指定した場合は,<Len>で指定したマスク長分一致したエントリだけを表示します。
<Len>を省略した場合のデフォルト値は32です。sourceパラメータと同時に指定した場合は,両方の条件を満たすエントリだけを表示します。

brief
簡易形式で表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作
マルチキャスト中継エントリを標準形式ですべて表示します。

[実行例1]show ip mcache の例(PIM-SMまたはPIM-SSMの場合)

マルチキャスト中継エントリを表示します。

図4-1 マルチキャスト中継エントリの表示(PIM-SMまたはPIM-SSMの場合)

> show ip mcache
Total: 2 routes
Group Address     Source Address    Uptime   Expires   Upstream
225.10.10.1       172.10.10.1       01:00    02:00     192.10.10.1
         downstream:
             multi1(192.20.10.1)
             multi4(192.20.40.1)
226.10.10.1       172.10.20.1       00:20    02:40     192.10.20.1
         downstream:
             multi1(192.20.10.1)
             multi2(192.20.20.1)
             multi5(192.20.50.1)
>
 
> show ip mcache brief
Total: 2 routes
Group Address    Source Address   upstream         downstreams
225.10.10.1      172.10.10.1      192.10.10.1                2
226.10.10.1      172.10.20.1      192.10.20.1                3
>

[実行例1の表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Notice 注意表示 系切替後,IPマルチキャストエントリ学習中に「Still learning multicast routing entries after a system change」と表示します。
Total エントリ数
Group Address 宛先グループアドレス
Source Address 送信元アドレス
Uptime マルチキャスト中継エントリ生成経過時間 xx:yy xx(分)yy(秒)
60分以上は1hour,2hours・・・
24hours以上は1day,2days・・・
表示になります。
本タイマは30秒ごとに更新されます。
Expires マルチキャスト中継エントリのエイジング(残時間) xx:yy xx(分)yy(秒)
60分以上は1hour,2hours・・・
本タイマは30秒ごとに更新されます。また,エイジングが0秒になる前にマルチキャスト中継エントリが削除されることがあります。
タイムアウトしない場合,--:--と表示します。
Upstream/upstream INインタフェースIPアドレス(受信インタフェース) インタフェースを識別するIPアドレスです。
ディカプセル化のインタフェースはlocalhostと表示します。
downstream OUTインタフェース(中継先インタフェース) インタフェース名とインタフェースを識別するIPアドレスです。
カプセル化のインタフェースはlocalhostと表示します。
downstreams OUTインタフェース数

[実行例2]show ip mcache の例(PIM-DMまたはDVMRPの場合)

マルチキャスト中継エントリを表示します。

図4-2 マルチキャスト中継エントリの表示(PIM-DMまたはDVMRPの場合)

> show ip mcache
Total: 2 routes
Group             Source            Uptime   Expires   Interface
225.10.10.1       172.10.10.1       01:00    02:00     192.10.10.1
         downstream:
             multi1(192.20.10.1)
             multi4(192.20.40.1)
226.10.10.1       172.10.20.1       00:20    02:40     192.10.20.1
         downstream:
             multi1(192.20.10.1)
             multi2(192.20.20.1)
             multi5(192.20.50.1)
>

[実行例2の表示説明]

表示項目 意味 表示詳細情報
Total エントリ数
Group 宛先グループアドレス
Source 送信元アドレス
Uptime マルチキャスト中継エントリ生成経過時間 xx:yy xx(分)yy(秒)
60分以上は1hour,2hours・・・
24hours以上は1day,2days・・・
表示になります。
Expires マルチキャスト中継エントリのエイジング(残時間) xx:yy xx(分)yy(秒)
60分以上は1hour,2hours・・・
タイムアウトしない場合,--:--と表示します。
また,エイジングが0秒になる前にマルチキャスト中継エントリが削除されることがあります。
Interface INインタフェースIPアドレス(受信インタフェース) インタフェースを識別するIPアドレスです。
  • PIM-DM動作時はローカルIPアドレスを表示します。
  • DVMRP動作時はインタフェースの種類によって次のIPアドレスを表示します。
    broadcast network:ローカルIPアドレス
    point to point:リモートIPアドレス
downstream OUTインタフェース(中継先インタフェース) インタフェース名とインタフェースを識別するIPアドレスです。
  • PIM-DM動作時はローカルIPアドレスを表示します。
  • DVMRP動作時はインタフェースの種類によって次のIPアドレスを表示します。
    broadcast network:ローカルIPアドレス
    point to point:リモートIPアドレス

[ユーザ通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表4-1 show ip mcacheコマンド応答メッセージ

項番 メッセージ内容 意味
1 connection failed to mrp マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。
2 connection failed to pimdd マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。
3 connection failed to pimd マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
コマンドを再投入してください。
4 illegal address 指定アドレスが不正です。
指定したアドレスを確認してください。
5 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再投入してください。
<Error Message>:エラーメッセージ(発生元(エラー要因))

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c) 2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.