運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
現用MC内のデータすべてを予備MCにコピーします。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
copy mc [{-f | file-unit}]
[パラメータ]
- -f
- 確認メッセージなしでコマンドを実行します。
- file-unit
- 異なる容量のMC間でコピーする場合は,このパラメータの指定が必要です。※
- 省略
- 同一容量のMC間でコピーする場合は,パラメータの指定は必要ありません。※
注※ MC256とMC256A1は同一容量とみなします。【AX7800S】
注※ MC256とMC256A2は同一容量とみなします。【AX5400S】
[実行例]
現用MCの内容を予備MCへコピーします。
- コピー先MCを予備MCスロットに差し込み,以下のコマンドを入力します。
>copy mc [Enter]キー押下- MCコピーの確認メッセージが表示されます。
ここで’y’を入力した場合,MCをコピーします。
Copy OK?(Primary MC -> Secondary MC) (y/n):_
エラーならばエラーメッセージを表示します。
’n’を入力した場合,MCはコピーせずコマンド入力待ちに戻ります。
- コマンドの実行開始から15秒経過した時点で,コマンドが実行中である旨を示すメッセージを表示します。
executing...- その後,コマンドの実行が終了するまで15秒間隔で’.’を追加表示します。
executing.........
[ユーザ通信への影響]
あり
[応答メッセージ]
表7-1 copy mcコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't gain access to primary MC card. 現用MCが未実装か,または現用MCへのアクセスに失敗しました。 Can't gain access to secondary MC card. 予備MCが未実装か,または予備MCへのアクセスに失敗しました。 illegal parameter or ATA size is unmatched. コピー元MCとコピー先MCが同一容量でありません。 ATA not format. コピー先MCがフォーマットされていません。 Can't accept mc command. 本コマンドまたは format mcコマンド(「format mc」参照)が実行中のため,コマンドを実行できません。 Can't execute. コマンドを実行できません。
[注意事項]
- 待機系の現用MCおよび予備MCはコピー元,コピー先の対象になりません。
- file-unitパラメータ指定時,コピー先MCが本装置用フォーマットでない場合はエラーとなります。
また,コピー先MCの空き容量が不足した場合,その時点でエラーとなります。コピー先MCにすでにファイルが存在する場合,コピー元と同一パス名のファイルは上書きされます。また,ダンプディレクトリ配下のダンプファイルは,コピーされません。
- file-unitパラメータ指定がない場合,コピー先MCの完全消去およびコピー元の複製を行うため,本コマンド投入前にformat mcコマンドは必要ありません。
なお,本コマンドでコピーに失敗した場合はMCのフォーマットが壊れている可能性もあるので,その場合はformat mcコマンド投入後,MCを初期化して本コマンドを再度実行してください。
- カレントディレクトリが予備MC上になっているときに本コマンドを実行すると現在のカレントディレクトリが認識できなくなります。この場合はcdコマンド(「cd」参照)でホームディレクトリ指定またはフルパス指定でディレクトリを移動してください。
- 本コマンドの実行結果が”Can't execute(コマンドを実行できません)”となる場合,予備MCの容量不足またはMCの一時的な障害の可能性があります。MC容量を確認の上,再度コマンドを実行してください。再実行しても本エラーとなる場合は,MCの破損です。MCを交換してください。
- 装置運用中に本コマンドを実行すると,一時的にネットワークが不安定になるおそれがあります。装置運用中は本コマンドではなく,synchronizeコマンドを使用することをお勧めします。本コマンドは,装置導入時またはメンテナンス時に使用してください。
- AX5400Sの場合に,本コマンドの実行中に,装置電源のOFF,リセットボタンの押下,運用系BCUまたは運用系BSUのclose/freeボタンの押下を行うと,MCが破損する可能性があります。
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