運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
指定されたIPアドレスのリモート運用端末と仮想端末接続します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
telnet <host> [/source-interface [<src_addr>]][<port>]
[パラメータ]
- <host>
 - IPアドレスを指定します。IPアドレスとしてIPv4またはIPv6アドレスが指定可能です。
 
- <port>
 - ポート番号を指定します。指定しない場合には,デフォルトのtelnetポート番号(/etc/servicesファイルに書かれています)が使われます。
 
- /source-interface [<src_addr>]
 - telnet接続の送信元IPアドレスを設定します。IPアドレスとしてIPv4またはIPv6アドレスが指定可能です。
 - <src_addr>省略時は,telnet接続の送信元IPアドレスとして,コンフィグレーションのローカルアドレス情報(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 local-address」参照)で定義している装置IPアドレスが自動的に設定されます。
 
[実行例]
- IPアドレス192.168.0.1のリモート運用端末へtelnetを実行します。
 
telnetコマンド実行後,以下に示すメッセージを表示し,リモート運用端末とのコネクション確立を待ちます。
 > telnet 192.168.0.1[Enter]キー押下
リモート運用端末とのコネクションが確立すると,以下に示すメッセージを表示します。また30秒内でコネクション確立しない場合はコマンド入力待ちになります。
 Trying 192.168.0.1 ...
 Connected to 192.168.0.1- その後,ログイン名とパスワードの入力となります。
 
 login: username [Enter]キー押下 Password: ******** [Enter]キー押下- IPv6アドレス3ffe:1:100::250のリモート運用端末へtelnetを実行します。
 
 > telnet 3ffe:1:100::250 Trying 3ffe:1:100::250...
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
telnetコマンドで表示する応答メッセージを次の表に示します。
表5-1 telnetコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Unable to connect to remote host ホストに接続できませんでした。 bind: Invalid argument 不正な送信元IPアドレスが設定されています。 connect to address <host>: Connection refused ホストから接続を拒否されました。 
<host> リモートホストconnect to address <host>: Operation timed out 接続はタイムアウトしました。 
<host> リモートホストTrying <host>... <host>に接続しようとしています。 
<host>リモートホストConnected to <host>. <host>に接続しました。 
<host>リモートホストConnection closed by foreign host. ホストから切断しました。 Unable to connect to remote host: Connection refused ホストから接続を拒否されました。 Unable to connect to remote host: Operation timed out 接続はタイムアウトしました。 <host>: Unknown host 不明なホスト名が入力されました。 
<host>リモートホストIPアドレスNot defined local address 装置IPアドレスが未定義です。 bind:Can't assign requested address 不正な送信元IPアドレスが設定されています。 <host>:Host name lookup failure 不明なホスト名が入力されました。 
<host> リモートホスト
[注意事項]
- Trying...表示中に中断する場合は[Ctrl+C]を入力します。
 - コネクション確立後,本コマンドを中断する場合は[Ctrl+D]を入力してください。
 - 本コマンドは入力キーコードをそのままログイン先の相手装置に送ります。したがって,本コマンドを入力した端末のキーコードとログイン先の端末が認識するキーコードが一致していないと正しく動作しません。例えば復帰制御([Enter]キー)での入力キーコードは(0d)16のものや(0d0a)16を生成する端末があり,またログイン先の端末での復帰制御の認識に(0d)16を必要とするものや(0a)16を必要とするものなどがあります。あらかじめ確認してください。
 - /source-interfaceパラメータを使用する際,接続先ホストに対してIPv4,IPv6両方のアドレスがDNSサーバに登録されていると,IPv4での接続が優先されます。
 
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